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愛の歌  作者: Dust
1章
1/193

0話 序曲

10年前

ある日突如現れた魔法のようなものを使える人間たち。

その存在―魔力者になったもの達の中で、好き勝手暴れた存在をローグと呼んだ

そしてある男がそのローグに復讐せんと誓い

この世界は幕を開ける

それは英雄か、殺人鬼か

それとも生きとし生けるものはみな、同じなのか


暗い暗い世界の中

喧騒という名の静寂

変わらない叫び嘆きに包まれていて

音は無いのと同じだった

そこに音を鳴らしてくれる人がいたら


「おい、さっきの娘をどこにやった!言え!」

足下にいる虚ろな目をして倒れてる男に野蛮な男が問いかける。

「とりあえずこいつやっちまっていいか?」

もう1人の男が捕まえてる女の首を絞めながら問う。

その直後、真っ直ぐ美しい一閃が赤く彩られた。


「あ゛?」

倒れたのは問いかけた男。

突如屋根から降ってきた男の剣で倒されていた。

「・・・・・・なんだ、お前。」

それは眼鏡をかけている長身の男だった。

ただの男のはずなのだが―

まるで鬼のような気迫を野蛮な男は感じた。


真っ黒な気迫の中、その目が不気味に光っているように感じる。

だが、野蛮な男も引かなかった。

その目が足下の倒れている男を見たほんの一瞬、その一瞬をついて斬りかかった。

だが虚しく空を切る。

確実に斬れていたはずの距離で。


その剣は眼鏡の男の、感じてるだけで存在していないはずの黒い気迫を斬る事が出来ず・・・

通ろうとしていた剣の部分がそっくりそのまま''消えていた''

「なんだ!?何をしやがった!?なんだその力は!?」

「知りたい?」

そして眼鏡の男はまた倒れている男を見る。


致命傷を受けている。首を絞められていた女も腹に刺された傷があり、もう助からない。

「ただ俺は、そこの2人を助けたいと思っただけだ。」

そして怨恨を込めた視線で相手を刺す。

「誰かを想ってやる事は何よりも強い―それだけだよ。」

そして一振り。

「あ・・・痛てぇ・・・痛てぇよ・・・」

そしてもう一振り。

野蛮な男は二振り目で息絶えた。

「・・・・・・爺や、見てるんだろうしこの2人を安全な場所で埋めてあげて。」

男は剣を消し、返り血のついた手を眺めていた。




あまりに不器用な音だった

それでもその音はとても綺麗で

その出会いが全てを変える、最初の音

不協和音だらけで拙くて

それでも共に奏でる為の最初の音

―ここから物語は始まったのだ

愛と力の奏でる不協和音の旋律が


愛の歌 ~prequel~

こんにちは、dustと申します

数年前に書き始め、そして書き直し始め、また書き直し始めたのが今回になります

今回は比較的定期的に、そして終わらせることを目的と出来ればなと思います

よろしくお願いします!

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