味噌ラーメン考
味噌ラーメンは差別されている。
虐待されていると言い換えても差し支えないかも知れない。
私は味噌ラーメンが好きだ。
某SNSの地元ラーメングループでも公言している。
賛同者も多い。
が、違う。
醤油、塩、豚骨とは違う、このラーメン界に漂う味噌の取り扱いにおける生あたたかいほのかな蔑みの香り。
味噌?ああ、おいしいヨネ
的な扱いの軽さ。
なるほど、単にラーメンと言えば醤油を連想する者が多かろう、誰だってそうだ、わたしだってそうだ。
王道。そのまっすぐで正直な正当後継者然とした輝かしき在り様
ラーメンは塩が好き。
うむ、そこはかとなく漂う食通なかほり。少し斜に構えてはいるが目指すところは醤油と同じ、もしくは遥かなる孤高、ともに切磋琢磨しただひたすらに求め訴えたる力。
例えるなら、醤油ラーメンはゲットマシン・イーグル
塩ラーメンはゲットマシン・ジャガー
味噌はゲットマシン・ベアー
…判りにくいか?ならば、醤油ラーメンはアカレンジャー
塩ラーメンはアオレンジャー
味噌はキレンジャー
古すぎる?
醤油=モモタロス
塩=ウラタロス
味噌=キンタロス?
これなら豚骨がリュウタロス…とかモモレンジャーなのかミドレンジャーなのかと…そういうことが言いたいのではない。
ぞんざいな取り扱われ方が何か嫌なのだ
(※決してゲッター3やキレンジャーやキンタロスが嫌いな訳ではない)
「味噌はそれ自体が優秀で強力な食材であるがため至高を目指しても個性が出し難く手を抜いたとしてもそれなりに食えてしまうから」
その理屈は知っている、でもそうじゃなくて…。
嗚呼…ご理解いただける方にだけご理解いただければいい。
この傷心を癒すためにはうまい味噌ラーメンを食わざるおえないだろう…JK。
我々は急きょ近所のラーメン屋へ飛んだ。
「おばちゃん!手打味噌チャーシュー!」
「あー、今日もやし切れで味噌はだめさー」
!!!!(なん…だ、と…?)
「…じゃあ、手打チャーシュー(醤油)で…」
…結論、うまいラーメン屋は何食ってもうまい。
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