✔ 4.宿泊室 9 〜 大食い大会の日だZ★ 4 〜
セロフィート
「 はい? 」
マオ
「 だから、犯人の両脚に何して使い物にならなくするのか──って事だよ 」
セロフィート
「 探せば幾らでもあるでしょうに 」
マオ
「 そうなんだけど、セロならどうするんだ? 」
セロフィート
「 〈 テフ 〉へ変換させます 」
マオ
「 ……其だと人間には出来ないじゃんか。
人間にも出来る方法でだよ 」
セロフィート
「 そうです?
其なら…腱を切る──とか、膝の皿を割る──とか、銃弾を撃ち込む──とか、切断する──とかです?
抵抗するなら両腕も切断しても良いですね 」
マオ
「 …………切断…ね…。
切断はさ、やり過ぎなんじゃないかな?? 」
セロフィート
「 そうです?
犯人を確実に確保するつもりなら構わないでしょう。
相手は凶悪な殺人鬼でしす 」
マオ
「 まぁ、そうなんだけど……獄中生活とか不便なんじゃないかな? 」
セロフィート
「 ベッド生活は避けられませんね。
両腕,両脚がなければ、出来る悪さも限られるでしょうし、脱獄も簡単には出来ないでしょう。
食事を点滴にすれば、口も要りませんね。
舌を噛み切らない様に口を縫い付けても良いですね。
寿命が訪れる迄ベッド生活になりますけど、良いのではないです? 」
マオ
「 …………あ…うん…。
だけどさ、罪を悔いたり、改心したり、更生したりもするかも知れないし、切断とか縫うのはどうなのかな?? 」
セロフィート
「 更生…です?
抑、改心するだけの良心があるなら殺人鬼にはなりません。
悔いる──とか、改心,更生は幻想です。
罪を悔いて反省等しません。
罪の意識に苛まれたりもしません。
被害者や遺族に対して謝罪の心を抱く事もないです。
己の刑罰を軽くする為の手段として、反省,悔やみ,改心する風の姿勢を見せるだけです。
騙されてはいけません 」
マオ
「 そ、そうなのかなぁ…。
そんなのばっかりでもないと思うけど… 」
セロフィート
「 どんなに悔やもうと、改心しようと、更生しようと、償おうとも、殺した相手は戻って来ません。
両腕,両脚を切断されて、口を縫われるぐらいなんです?
死ぬ迄、薬の効果を試す実験台として生きても罰は当たりません。
自身の身体を提供し、死期が訪れる迄医療に貢献するのです。
なかなか良い罪の償い方だと思いません? 」
マオ
「 ……犯罪者に容赦ないのな 」
セロフィート
「 社会の決まりを破った犯罪者は人権に守られる資格はないです。
社会の決まりをきちんと守り生活している良識のある健全な陸民を守る為に人権はあります。
社会の決まりを破り、治安を崩壊させ、陸民が安心して平穏で安全な生活を脅かす悪者を守る為にありません。
“ 人権に守られる ” と分かっている所為で悪事を行う者は減りませんし、何度も犯行を繰り返します。
犯罪者に人権を適用してはいけません。
犯罪者である間は、人権に守られる権利を剥奪すべきです 」
マオ
「 セロ……。
其は幾らなんでも言い過ぎなんじゃ……ないのか? 」
セロフィート
「 ──なんちゃって♪ 」
マオ
「 な…なんちゃって?? 」
セロフィート
「 ふふふ(////) 」
マオ
「 何が可笑しいんだよ〜〜 」
セロフィート
「 マオが真に受けてくれたので嬉しくて♪ 」
マオ
「 オイ!
別に真に受けてないよ!! 」
セロフィート
「 安心してください。
≪ アレンカルダ大陸 ≫も≪ エルゼシア大陸 ≫と同様に “ 人権制度 ” は未だないです 」
マオ
「 えぇっ?!
ないの?!
何だよぉ〜〜〜。
ないのかよぉ〜〜。
一寸だけ信じちゃったじゃないか!
もうっ!! 」
セロフィート
「 ふふふ(////)
マオは騙され易いです 」
マオ
「 セロが真面目な顔して言うからだろ!!
人権制度がないならさ、逮捕された殺人鬼はどうなるんだ? 」




