✔ 4.宿泊室 7 〜 大食い大会の日だZ★ 2 〜
はぁ…………。
事件…重なり過ぎだろぉ……。
頼むからぁ〜〜〜〜、ほのぼの,のんびり楽しく観光させてくれよぉ〜〜〜〜。
はぁ…………。
全身がダルくて起きる気力も出ないよ……。
そう…オレは今、ベッドの中に居る。
セロがオレの髪を優しく撫でてくれている。
艶々した長くて滑らかなセロの白い髪を指で遊びながら、オレはベッドの中でモゾモゾしていた。
昨夜セロに食べさせられた一口クッキーに盛られていた薬の効果は、オレが眠ってる間に切れてくれたみいで、有り難い事に生えていた獣耳も尻尾も犬歯も消えていた。
犬人間──じゃなくて、フェンリルから人間に戻れたんだ!!
良かったぁ〜〜〜〜(////)
ホッとしたのも束の間で、どうやら薬の副作用で全身がダルくて力が入らないみたいなんだ。
そんな訳もあって、オレはベッドの中でモゾモゾして動く為のプチ訓練をしてる最中な訳だ。
はぁ…………。
オレ……こんな状態で今日の大食い大会に出場出来るのかなぁ……。
不安だぁ〜〜〜〜。
セロは大きくて、きれいな大人の左手でオレの頭を撫でながら、右手で頁を捲りながら本を読んでいる。
セロはバスローブを羽織っていない。
鯔の詰まり、セロはスッポンポンな訳で──。
勿論、オレもスッポンポンだ。
折角セロと裸でベッドの中に居るのに何もする気が起きないぃ〜〜〜〜。
マオ
「 セロぉ〜〜〜、何の本読んでるんだ?? 」
セロフィート
「 先代達の詩歌を纏めた本です 」
マオ
「 詩歌を纏めた本?
そんなのがあるんだ? 」
セロフィート
「 大会の開会式は10時からです。
9時迄休んでなさい 」
マオ
「 うん……。
なぁ、セロ……。
今日で滞在3日目だろ?
明明後日にはさ予定通り≪ 街 ≫を発てるかな?
『 エレファント・ザ・リッパー事件 』も『 妊婦殺害事件 』も『 貴族令嬢殺害事件 』もさ、明後日迄に解決出来るかな? 」
セロフィート
「 事件解決は〈 器人形 〉に任せなさい 」
マオ
「 セロ……。
解決させ──…………オレの推理の検証が未だだけど、其はするんだよな? 」
セロフィート
「 勿論です。
大食い大会後にでも検証します? 」
マオ
「 うん!
時間があるならしたい! 」
やっぱりセロは事件を解決させる気なんて更々ないみたいだ。
だけど、オレの推理を検証する事には付き合ってくれるらしい。
…………要は事件が解決すれば良いんだもんな。
誰が事件を解決させるかなんて、問題じゃないし、関係無い──のかも知れない。
セロじゃなくても〈 器人形 〉が事件を解決してくれるなら、其は其で良いんだ。
オレは “ 事件を解決させるのはセロじゃないと駄目なんだ!! ” って……、拘り過ぎてたのかも知れない…。
考える角度や見る角度を変えないとだよな?
セロは事件を解決させる手伝いはするつもりみたいだし、其だけでも良しとしよう!
マオ
「 セロ……膝枕してよ 」
セロフィート
「 膝枕…です? 」
マオ
「 良いだろ? 」
セロフィート
「 好きになさい。
ワタシはマオだけのセロフィート。
君の思うままにすれば良いです 」
マオ
「 セロ…(////) 」
オレはシーツの下に隠れてるセロの膝の上に頭を載せた。
嬉しい言葉を言われたけど、セロにはオレを構う気なんて更々ないのが分かる。
そんなに本を読んでたいのかよ?!
あ゛ぁ〜〜も゛ぅ〜〜〜、折角お互い丸裸なのに!
イチャイチャしたいのにぃ〜〜〜〜、全身がダル過ぎて動かすのが辛い!!
うぅ……今なら、セロと『 いいこと 』しても覚えていられる自信があるのにぃ〜〜〜!!
マオ
「 セロぉ〜〜〜、『 いいこと 』しようよ〜〜 」
セロフィート
「 はい?
そんな状
大人
ワタシは傍
マオ
「 …………そういう事
オレを見
セロフィート
「 ちゃんと見
何
オレを視
白
マオ
「 本




