✔ 3.宿泊室 5 〜 ティータイム 5 〜
思ってはいるけど、口には絶対に出さないでいた事が口から出ちゃったよ!!
嫌だ、恥ずかしいっ!!(////)
今の言葉は聞かなかった事にしてほしいよ〜〜〜〜!!
セロフィート
「 ふふふ(////)
今日はおねだり上手ですね。
薬の効果──いえ、副作用かも知れません? 」
マオ
「 は??
副作用?!
副作用って何だよ!
大丈夫なんだろうな?? 」
セロフィート
「 マオ…。
大丈夫な副作用等ないです。
大丈夫なら副作用とは言いませんし 」
マオ
「 抑、副作用が出るクッキーなんて食べさせるなよ!! 」
セロフィート
「 試作品ですし、副作用が現れるのは仕方無いです。
薬ですし、副作用のない完成品等ないです 」
マオ
「 作れよっ!!
セロなら副作用のない薬も簡単に作れるだろ!? 」
セロフィート
「 買い被り過ぎです。
どんな良薬にも副作用はあるものです。
表裏一体です 」
マオ
「 そんな…… 」
セロフィート
「 其にマオの体内をワタシで満たす事は出来ませんよ 」
マオ
「 何でだよ? 」
セロフィート
「 体内へ入った物は全て〈 テフ 〉へ変換されてしまいます。
毒が効かないのも、お酒を飲んでも酔わないのも其の為です。
勿論、どんな薬も効きません。
クッキーの効果が現たのは嬉しい誤算ですし 」
なっ…何ぃ?!
ご、誤算──だとっ?!
“ 誤算 ” って何だよ??
“ 計画通り ” とか “ 予想通り ” とかじゃないのかよぉ〜〜〜〜!
詐欺だっ!!
セロフィート
「 〈 テフ 〉へ変換されてしまう前に体内へ吸収されたのかも知れません。
解明する必要があります 」
マオ
「 解明って?
どうやって解明するんだよ? 」
セロフィート
「 一般的な方法は──、 “ 解剖 ” ですけど… 」
マオ
「 ──かっ…解剖?!
其ってオレの身体を……かっ捌いて解剖する──って事なのか?? 」
セロフィート
「 マオ…。
君にそんな事しません。
安心してください 」
マオ
「 本当だな?!
オレを解剖しないんだな?
信じて良いんだよな? 」
セロフィート
「 信じられません? 」
マオ
「 …………信じたいよ… 」
セロフィート
「 ワタシはマオに嘘は付きません。
マオに嘘吐いた事あります? 」
マオ
「 山程あるだろ!!
オレはセロ不信になってるよ! 」
セロフィート
「 はて?
そうでした?
冗談は言いますけど、嘘は言ってない筈ですけど? 」
マオ
「 〜〜〜〜〜〜っ、良くもそんな事、言えるもんだな! 」
セロフィート
「 怒らないでください。
可愛いです♪ 」
クスクスと上品に笑うセロは、オレの獣耳を触ると上に持ち上げてフウッ──と息を吹き掛けて来た!
マオ
「 ふゃやあぁ(////) 」
耳の中に息を吹くの反則だ〜〜〜〜っ!!
全身の力と腰が抜けちゃうかと思った!!
だけど、尻尾はオレの気持ちに逆らっている。
不本意だけど、嬉しいのか……尻尾はセロの身体にスリスリしている。
オイ、コラ、尻尾ぉ〜〜〜〜!!
KY尻尾の所為でオレが “ 喜んでる ” と思われたらしい。
其からもオレはセロにデロデロに愛でられる羽目になった。
ま、まぁ……犬人間──じゃなくて、フェンリルにされて首輪を着けられた以外を除けば、楽しいお茶の時間には違いなかった。
屈辱感と恥辱感は半端ないけどな!!
何時か絶対、セロに “ ぎゃふん ” と言わせてやるんだからな!!
オレはセロの胸に顔を埋めて甘えながら、心に固く誓った!!