セロフィート
「 況してや存在を否定したり、悪用する様な事もしません。
天へ平気で唾を吐く人間の様な罰当たりな行いを亜人種はしません。
〈 皇 〉は亜人種が生き易い大陸へ変えました。
簡単に言えば、部屋の模様替えの様なものです 」
マオ
「 …………そんな大陸があるんだ?
だけど、〈 皇 〉が居るなら他の大陸との往き来が出来るんだろ?
人間を食用扱いしてる訳だし、其って色々と拙いんじゃないのか?
他の大陸との交流はどうしてるんだよ? 」
セロフィート
「 普通にしてます 」
マオ
「 へ? 」
セロフィート
「 何の不便もないです。
他の大陸へ入るとフィルターが掛かる様になってますし。
他の大陸の陸民とのいざこざは起きません 」
マオ
「 そ、そうなのか??
じゃあさ、オレ達にもフィルターが掛かってるのか? 」
セロフィート
「 其はないです。
フィルターを掛ける必要ないですし。
まぁ、亜人種だけの大陸に関しては、トイチだけにはフィルターが必要でしょうけど 」
マオ
「 そ、そだよな…。
人間が当たり前に喰われる世界だもんな… 」
出来れば、オレにもフィルターを掛けてほしい。
だけど、そんな大陸があるなんて驚きだ。
〈 皇 〉って……、望むだけで大陸を変えれたり出来るんだ…。
〈 皇 〉が統治する大陸か…。
マオ
「 なぁ、セロ。
若しかして、オレの為に探してくれたのか? 」
セロフィート
「 ふふふ。
偶には変わった大陸を旅するのも良いでしょう? 」
マオ
「 ま、まぁな……。
人間が食用扱いされてる大陸ってのがアレだけど……、〈 皇 〉が統治してる大陸は楽しみだよ。
〈 皇 〉と面会は出来るのかな? 」
セロフィート
「 マオが望むなら面会させましょう。
人形の申し出を〈 皇 〉は拒否出来ませんし 」
マオ
「 え??
拒否は出来ないの?? 」
セロフィート
「 当然です。
大陸を消し去る事が容易な存在の申し出を拒否すると言う事は、『 どうか、滅ぼしてください 』と懇願する様なものですし。
嫌々でも面会はしてくれます。
安心してください 」
マオ
「 なぁ、セロの存在ってさ……〈 皇 〉には脅威なのか?? 」
セロフィート
「 おや、今頃気付きました? 」
マオ
「 ………………仮にさ、〈 皇 〉が面会を拒否しても、滅ぼさないよな? 」
セロフィート
「 其は〈 皇 〉の出方次第です 」
マオ
「 ………そですか… 」
〈 皇 〉の出方次第って何だよ!?
…………セロは──、〈 久遠実成 〉に作られた人形は…… “ 人類の敵 ” であると同時に〈 皇 〉にとっても “ 敵 ” なんだな…。
マオ
「 …………セロ、オレは──オレだけは、何があってもセロの味方で居るんだからな!!
にゅいもフィンもセロの味方だよ!!
セロフィート
「 急にどうしました? 」
マオ
「 どうもしないよ!
何があっても、オレはセロと離れない──って事だよ! 」
セロフィート
「 マオ…。
君がワタシから離れたがってもワタシは君を手離しません。
君はワタシの──いいえ、ワタシだけのマオです 」
此これは愛あいの告こく白はくか!?
プロポーズか!?
嬉うれしい愛あいのプロポーズを告こく白はくしてくれたセロは、オレをギュッ〜〜〜〜と抱だきしめてくれた。
きゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜(////)
嬉うれし過すぎるぅ〜〜〜〜(////)
尻しっ尾ぽが左さ右ゆうにブンブンと揺ゆれてる!!
滅む茶ちゃ苦く茶ちゃ揺ゆれてる!!
尻しっ尾ぽはオレの感かん情じょうにとてつもなく正しょう直じきらしい。
此これじゃあ嘘ウソも吐つけないよなぁ…。
オレには尻しっ尾ぽをコントロールする術すべを知しらない。
若もしも、尻しっ尾ぽをコントロールする方ほう法ほうを知しってる人ひとが居いたら、コッソリとオレに教おしえてほしい。
セロはオレの額ひたいや頬ほほに唇くちびるを軽かるく付つけてはチュッチュツしてくれる。
擽くすぐったい(////)
此これは若もしかして、今こん夜やも『 いいこと 』してもらえるかも──な予よ感かん??
期き待たいしちゃうじゃないか〜〜(////)
オレを焦じらせる作さく戦せんだな!
セロめぇっ!!
マオ
「 ──セロぉ〜、……オレ、今こん夜やも…セロが欲ほしいよ…(////)
…………オレの中なか…セロでいっぱいに満みたしてよ…(////) 」
──ハッ!?
オレ、今いま、何なにを言いった?