──*──*──*── 飲食街
オレはセロと手を繋いで《 飲食街 》を歩いていた。
マオ
「 ──セロ、今日は何処で夕食にする? 」
ロフィート
「 そうですね…。
モンジェロはどうです? 」
マオ
「 モンジェロ??
どんな料理が食べれるんだ? 」
セロフィート
「 メニューを見てからのお楽しみにしましょう 」
マオ
「 そうだな 」
今晩の夕食を楽しみに思いながら、モンジェロを目指して歩く。
マオ
「 ──所でだけどさ、明日はどうするんだ?
タンダレル警けい部ぶと事じ件けんの捜そう査さに協きょう力りょくするのか? 」
セロフィート
「 明あ日す日曜日サーシャは大おお食ぐい大たい会かいがるでしょう。
ワタシはマオの勇ゆう姿しを見みたいです。
《 セロッタ探たん偵てい事じ務む所しょ 》から〈 器うつき人にんにん形ぎょうか 〉を1体たいだけ派は遣けんして捜そう査さに協きょう力りょくさせます 」
マオ
「 〈 器うつき人にんにん形ぎょうか 〉を使つかうんだ… 」
セロフィート
「 《 ホームス探たん偵てい事じ務む所しょ 》を≪ 街まちライナノット ≫へ根ね深ぶかせる為ため、に大おおいに宣せん伝でんしてもらうとします。
〈 器うつき人にんにん形ぎょうか 〉は並なみの商しょう売ばい人にんよりも商しょう売ばい上じょう手ずですから、序ついでに迷めい宮きゅう入いりした未み解かい決けつ事じ件けんの依い頼らいもたんまりと持もって帰かえって来くるでしょう 」
マオ
「 依い頼らいを〈 器うつき人にんにん形ぎょうか 〉に解かい決けつさせてガッポリするのか? 」
セロフィート
「 そうです。
≪ 街まちライナノット ≫にある教きょう会かいの地ち下かには多おおくの死し体たいが安あん置ちされているのは知しってます? 」
マオ
「 うん。
ウィズパーさんが教おしえてくれたよ。
『 事じ件けんが解かい決けつしない限かぎり、遺い体たいは家か族ぞくの元もとには帰かえれない 』って言いってた…。
死し体たいは事じ件けんを解かい決けつさせる為ために必ひつ要ような手て掛がかりだから、魔ま法ほうマジックで腐ふ敗はいを防ふせいで安あん置ちしてるんだよな 」
セロフィート
「 宜よろしい。
≪ 街まちライナノット ≫に探たん偵ていが多おおい理り由ゆうでもあります 」
マオ
「 んぅ?
安あん置ちされてる死し体たいが多おおいのと探たん偵ていが多おおい事ことに何なんの関かん係けいがあるんだ? 」
セロフィート
「 ≪ 街まちライナノット ≫では探たん偵てい業ぎょうと言いう職しょく業ぎょうはボロい商しょう売ばいとなってます 」
マオ
「 ボロい商しょう売ばい??
どゆこと?? 」
セロフィート
「 事じ件けんを解かい決けつさせる程ほどの実じつ力りょくも無ないのに探たん偵ていとしてボロ稼かせぎしている阿あ漕こぎな似え非せ探たん偵ていが蔓はび延こっている──と言いう事ことです 」
マオ
「 似え非せ探たん偵てい──って事ことは…、セロみたいな “ なんちゃって探たん偵てい ” が沢たく山さん居いるって事ことか? 」
セロフィート
「 失しつ礼れいですね。
ワタシは “ なんちゃって探たん偵てい ” ではないです。
事じ件けんを解かい決けつさせる事ことが出で来きますし 」
マオ
「 だったら!
勿もっ体たい振ぶってないで、事じ件けんを解かい決けつさせてよ! 」
セロフィート
「 態わざ々わざワタシがしなくても〈 器うつき人にんにん形ぎょうか 〉が解かい決けつさせます 」
マオ
「 えっ……??
初はじめから〈 器うつき人にんにん形ぎょうか 〉に丸まる投なげして任まかせにするつもりだったのかよ? 」
セロフィート
「 捜そう査さの協きょう力りょくはします。
ワタシの役やく目めは、あくまでも事じ件けんを解かい決けつへ導みちびく手て伝つだいをする事ことです。
実じっ際さいに事じ件けんを解かい決けつさせるのは、ホームス探たん偵てい事じ務む所しょを任ませている〈 器うつき人にんにん形ぎょうか 〉です。
そうしなければ、探たん偵てい事じ務む所しょの宣せん伝でんになりません 」
マオ
「 事じ件けんを宣せん伝でんに利り用ようするって言いうのかよ? 」
セロフィート
「 利り用ようの出で来きるものを上う手まくく利り用ようするのは、当とう然ぜんです。
迷めい宮きゅう入いりしそうな難なん解かい事じ件けんを解かい決けつさせたとなれば、宣せん伝でん効こう果かは絶ぜつ大だいです。
他ほかの迷めい宮きゅう入いりした未み解かい決けつ事じ件けんも次つぎ々つぎに解かい決けつさせれば、他ほかの似え非せ探たん偵ていも激げん減しょうするでしょうし 」
マオ
「 そうなのか?? 」
セロフィート
「 本ほん物ものに勝まさる偽にせ物ものは存そん在ざいしません。
本ほん物ものの探たん偵ていのと勝しょう負ぶをしても似え非せ探たん偵ていは輝かがやけませんし、失しつ業ぎょうせざるを得えません。
似え非せ探たん偵ていが減げん少しょうすれば、安あん置ちされている遺い体たいも早はやく家か族ぞくの元もとへ帰かえれる様ようになります 」