✔ 3.犯行現場 3 〜 推理しよう 3 〜
ウィズパー
「 与えられたPが90,80,70,60,50,40,30,20,10になると追試を受ける事になって、0になると地獄の鬼訓練を受ける事になるんだ 」
ワトスン:マオ
「 へ、へぇ…。
追試と地獄の鬼訓練…。
何かおっかなそうだね… 」
ウィズパー
「 ははは。
1週間の強化合宿よりハードな内容らしいよ。
1ヵ月間、日曜日,土曜日,祝日の休日を返上して地獄の鬼訓練だからね 」
ワトスン:マオ
「 警察官になるのって大変なんだね 」
ウィズパー
「 まぁね。
街民が日々の生活を安心して過ごせる安全な街にする為に治安を守る職業だからね。
まぁ、こんなに物騒な事件が起きてたら、治安は最悪だし、安心,安全もないけどね… 」
ワトスン:マオ
「 ウィズパーさん……。
オレはホームスの助手だけど、少しでも早く事件が解決する様に、オレも推理するよ!
1日でも早く遺体も遺族の元に帰してあげたいもんな! 」
ウィズパー
「 有り難う、ワトスン君。
僕達も事件を解決させる為に、タンダレル警部の捜査を手伝うよ。
一緒に頑張ろうね! 」
ワトスン:マオ
「 うん! 」
ウィズパーさんは話し易くて気さくなお巡りさんなんだな。
ウィズパー
「 そうだ。
ワトスン君は何処迄事件の推理が出来てるんだい? 」
ワトスン:マオ
「 推理?
う〜ん……。
オレ、推理ってのが今一分からないんだ…。
情報屋が色んな情報を集めてくれてるから、推理はし易いとは思うんだけど… 」
ウィズパー
「 そうなの? 」
ワトスン:マオ
「 うん…。
情報のお蔭で判ったのは『 エレファント・ザ・リッパー事件 』に関わった犯人……殺人鬼は少なくても4人居るって事かな。
さっきもポロッと漏らしちゃってホームスに怒られちゃったんだけど(////)」
ウィズパー
「 娼婦を殺害した殺人鬼が4人…。
どういう事だい? 」
ワトスン:マオ
「 ん〜……要するに…1人の娼婦を殺害するのに4人の男が協同してた──って事かな? 」
ウィズパー
「 は?
男??
犯人は男なのかい??
どうして男の犯行だって判ったんだい?! 」
ワトスン:マオ
「 えっ?
あ゛っ──……情報屋さんの努力??
あはは… 」
拙い!!
また口を滑らせちゃった!!
セロに知られたら……今度こそ本当に怒られちゃうかも知れないっ!!
此以上は話しちゃ駄目だぞ、マオ!!
ウィズパー
「 …………凄いよ、ワトスン君!
警察官も捜査官も殺人鬼に関しての情報は得られてないんだ。
犯行に関わった犯行の人数と性別が判ったなんて、お手柄だよ! 」
ワトスン:マオ
「 そ、そうなのかな?? 」
ウィズパー
「 そうだよ!
重大な手掛かりだよ!
ホームスさんに協力してる情報屋は凄いね! 」
ワトスン:マオ
「 う、うん…。
オレもそう思うよ 」
だって、セロの器人形だもんな〜〜〜。
ウィズパーさんは、話の分かる人だと思う。
タンダレル警部に直接教えるのは拙いと思うけど、ウィズパーさんから然り気無くタンダレル警部に伝えてもらえたら、少しでも早く事件の解決に近付くかも知れない!
幸いにもセロは居ないし、こっそりウィズパーさんに情報を提供しちゃっても良いよな??
此は立派な人助けなんだ!
うん、そうだ。
オレは悪くない!
オレは微塵も悪くないぞ。
悪いのはオレに一言も声を掛けずに勝手に居なくなったセロだ!
セロが全面的に悪いっ!!
オレは無実の被害者だ!!
「 オレは此から正しい事をするんだ! 」「 セロなんて怖くないんだ!! 」と自分に確りと言い聞かせた。
ワトスン:マオ
「{ ウィズパーさん、一寸良い? }」
ウィズパー
「 うん?
どうしたんだい? 」
ワトスン:マオ
「{ 『 エレファント・ザ・リッパー事件 』の事で教えたい事があるんだ。
ホームスとオレが帰った後に、こっそりタンダレル警部に伝えてほしいんだ。
良いかな? }」
ウィズパー
「 ワトスン君…。
{ そんな事しても良いのかい?
ホームスさんは情報提供には1万U必要だって言ってたろ? }」




