✔ 3.犯行現場 4 〜 事件の調査 4 〜
ホームス:セロフィート
「 以前の犯行現場で殺害されていようと、殺害手口が類似,酷似していようと、初心忘れべからずの精神で捜査をするものです 」
ワトスン:マオ
「 …………そう言うものなのか??
タンダレルさん、貴族の御令嬢達の殺害手口は『 エレファント・ザ・リッパー事件 』の娼婦達の殺害方法と同じ…なの? 」
タンダレル
「 連絡ではそう聞いている。
死体を見れば一目瞭然だ。
オレは此から現場へ行き、死体を直接確認しないといけない。
ホームス,ワトスン、生の死体を見た経験はあるか? 」
ホームス:セロフィート
「 ワタシは慣れてます。
さて、君は見れます? 」
ワトスン:マオ
「 オレ?!
ま…まぁ、抵抗はないけど… 」
リアルに映像化された壁や地面の記憶── いやに生々しい殺害場面 ──を散々見せられたからなぁ…。
直視出来ない事はない──と思う。
聞こえは悪いけど…、オレも別の意味だと殺しの玄人みたいなもんだしな…。
無心で殺せるのに死体は見れない──ってのも可笑しな話だとは思う訳で……。
タンダレル
「 そうか。
なら、オレと犯行現場に同行してくれ。
人手がほしいんだ 」
ホームス:セロフィート
「 其はタンダレル警部から《 ホームス探偵事務所 》への依頼と受け取って良いです? 」
タンダレル
「 あぁ、そうだな。
『 エレファント・ザ・リッパー事件 』を何が何でも解決させる為なら、得体の知れない怪し過ぎる探偵にだってすがるさ! 」
ホームス:セロフィート
「 ふふふ♪
面白い事、言いますね。
宜しい。
魔王に魂を売ったつもりで期待してください。
名探偵セロッタ・ホームスが『 エレファント・ザ・リッパー事件 』を解決に導きましょう。
但し、途中の契約破棄は認めません。
良いですね、タンダレル警部 」
タンダレル
「 魔王に魂を売るって…… 」
ホームス:セロフィート
「 いやですね、例えです。
其くらいの気持ちで大船に乗って居れば良いです 」
タンダレル
「 そ、そうか?
例え…だな?
単なる例え……な? 」
ホームス:セロフィート
「 ──では、犯行現場へ行きましょう 」
ワトスン:マオ
「 う、うん… 」
セロの例えは笑えない。
“ 魔王 ” だなんて言わないで、 “ 天使 ” とでも言えば良いのに……。
何はともあれ、此からガチマジの殺害現場に行くんだよな…。
…………気が重い。
だけど、行かないといけない。
『 エレファント・ザ・リッパー事件 』なのか分からなくても、貴族令嬢の大勢が殺されてしまった事件を是が非でも解決させる為に!!
ホームス:セロフィート
「 ──ワトスン、何してます?
馬車に乗るそうです。
置いてかれますよ 」
ワトスン:マオ
「 わっ!
待てよ!
今、行くから! 」
もう、セロめぇっ!!
オレを置いて先に行くなんてぇ〜〜〜!!
いけずだな!!




