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✔ 2.宿泊室 4 〜 今夜も『 いいこと 』 2 〜
マオの唇を自分の唇で塞いだセロフィートは、マオの体内へ息を吹き入れた。
瞬間、マオの全身から力が抜け落ちた。
ダラリ…と力の抜けたマオをセロフィートは静かにベッドの上に寝かせた。
マオの体内へ吹き入れた息には特に此れと言った仕掛けはない。
何時もの睡眠魔法でマオを眠らせただけだ。
セロフィート
「 マオ、明日の朝迄ぐっすりお眠りなさい。
明日はもっと『 いいこと 』が起きます。
君が望んだ『 いいこと 』です。
ワタシを楽しませてください 」
眠っているマオの黒髪を優しく撫でる。
眠っているマオを横に、セロフィートは古代魔法を発動させた。
明日はどんな『 いいこと 』が起こるのだろうか。
マオにとっての『 いいこと 』でないのは確かである。
乞う御期待★




