✔ ２．宿泊室 １ 〜 号外を読もう １ 〜
──＊──＊──＊── 宿屋街
──＊──＊──＊── 宿屋・カラクザ亭
──＊──＊──＊── 宿泊室
宿屋に戻ったセロとオレは、宿泊室の中に居た。
今は勿論、セロと一緒にベッドの中だ。
オレはセロの右隣に座っている。
直ぐにセロと『 いいこと 』が出来る様にオレとセロはバスローブを羽織っている。
バスローブなら直ぐに脱げるから、オレの準備は万端だ（////）
オレの手の中には、酔っ払いのおじさんから貰った号外がある。
セロと『 いいこと 』したいけど、其の前に貰った号外を読まないといけない。
いや、まぁ…、別に読まなくても良いんだけど？？
内容が気になってると『 いいこと 』に専念出来ないかも知れないからな！
マオ
「 ──じゃあ、読むぞ？ 」
セロフィート
「 お願いします 」
セロがオレに心地好い声色で優しく微笑んでくれる。
号外なんてポイして、今直ぐセロに抱き付きたい！！！！
セロフィート
「 マオ？
どうしました？
読んでくれません？ 」
マオ
「 え？？
読むよ（////）
──えぇと……何々…………５月１９日の２１時以降 〜 ５月２０日の３時頃迄の間に『 エレファント・ザ・リッパー事件 』が起きた！
尚、被害者は娼婦──ではなく、一般人女性である。
………………んん？？
“ 一般人女性である ” って……どゆことだ？？ 」
セロフィート
「 一般人女性が殺害された──と言う事でしょう 」
マオ
「 そりゃそうだろうけど…。
先週迄は娼婦が殺害されてたんだろ？
何で今週は娼婦じゃなくて、一般人女性が殺害対象になったんだよ？？ 」
セロフィート
「 さぁ？
ワタシに聞かれても困ります。
理由は殺害した本人達に聞くしかないです 」
マオ
「 そうなんだけど… 」
セロフィート
「 マオ、続きを読んでください 」
マオ
「 う、うん…。
──殺害された一般人女性は、２２歳の妊婦だ。
はぁ？！
にっ…妊婦？？
妊婦が殺されたの？！
な…何で？？ 」
セロフィート
「 茶々は後で入れてください。
マオ、続きを── 」
マオ
「 う、うん……。
そうだな。
──えぇと…………殺害方法は先週迄の娼婦と同様の手口であると思われる。
先週の娼婦殺害と違うのは、腹部に宿っていた筈の胎児が引き摺り出されており、胎児の身体の上にエレファントマンからのメッセージカードが載せられていた。
…………殺害現場には大量の血溜まりが出来ており、発見が遅れた事が関係しているのか、周囲には異臭も漂っていた。
今回、発見が遅れたのは── 」
オレは号外の表面に書かれている記事を読んだ。
裏面には、今回の被害者女性の殺害場所となった犯行現場と変態露出狂が目撃された場所が丁寧に描かれていた。
記者の手描きかな？？
オレには好感の持てる絵だ。
マオ
「 …………娼婦じゃなくて、一般人女性……妊婦……胎児………………酷いっ！！ 」
セロフィート
「 酷いのは元からです。
散々殺害場面を見たでしょう 」
マオ
「 其は…そうなんだけど…… 」
セロフィート
「 今更です 」
マオ
「 ………………セロぉ… 」
セロフィート
「 明日、此の場所へ行けばケレディさんと会えるかも知れません 」
マオ
「 会えるのかな？
ケレディさんは新人だろ？
ケレディさんの先輩達は現場に行くかも知れないけど…… 」
セロフィート
「 仮にケレディさんに会えなくても、ケレディさんの先輩達に協力してもらえば良いです 」
マオ
「 えぇ〜〜〜〜……。
ケレディさんの先輩達が協力してくれるのか？ 」
セロフィート
「 交渉はします 」
マオ
「 交渉？？
するの？？ 」
セロフィート
「 しますけど？ 」
マオ
「 出来る限り穏便にな？ 」
セロフィート
「 ワタシは何時でも穏便です 」
マオ
「 オレはセロが交渉する度にハラハラしてるだけど！ 」
セロフィート
「 そうです？ 」
マオ
「 そうだよ〜〜〜。
じゃあ、明日は此処に行くんだ？
オレ……殺害現場には行きたくないんだけど…… 」
