──*──*──*── 宿屋街
《 宿屋街 》に入ると妙な人集りが出来ているのが視界に入った。
マオ
「 何の人集りかな? 」
セロフィート
「 さぁ?
気になります? 」
マオ
「 そりゃ、気になるよ!
宿屋の前まえじゃなくて良よかったけど…。
折せっ角かくだし、寄よってみる? 」
セロフィート
「 マオが寄よりたいなら 」
セロがオレの左ひだり手てに指ゆびを絡からめて来きた!
もう、セロめっ(////)
もっと早はやく、指ゆびを絡からめてくれたら良いいのに!!
照てれ屋やさんだな!(////)
オレはセロを引ひっ張ぱって、人ひと集だかりに向むかって歩あるき出だした。
──*──*──*── 人集り
マオ
「 ──おじさん、人ひとが集あつまってるけど、何なにかあるの? 」
おじさん
「 うん?
あぁ……。
号ごう外がいを配くばってるんだよ 」
マオ
「 号ごう外がい??
何なんの号ごう外がいなの? 」
おじさん
「 此これだよ 」
おじさんは持もっていた紙かみをオレに見みせてくれた。
紙かみには確たしかに “ 号ごう外がい ” と書かかれている。
おじさん
「 坊ぼうやにあげるよ。
家いえに帰かえって、お母かあさんに読よんでもらうといい。
寒さむいから風か邪ぜ引ひかない内うちに早はやく帰かえりな~~~~ 」
オレに号ごう外がいをくれたおじさんはニコニコしながら行いってしまった。
マオ
「 貰もらっちゃったな。
“ 坊ぼうや ” だってさ。
また子こ供どもと間ま違ちがえられちゃったよ… 」
セロフィート
「 ふふふ。
≪ アレンカルダ大たい陸りく ≫の陸りん民みんも背せが高たかいですし。
マオの背せ丈たけなら小しょう徒とと間ま違ちがえられます。
中ちゅう徒との背せ丈たけは最さい低ていでも160cmセンチですし 」
マオ
「 何なんで立たち寄よった大たい陸りくは何ど処こも高こう身しん長ちょうの陸りん民みんばっかりなんだよ!!
不ふ公こう平へいだよ! 」
セロフィート
「 其それは仕し方かた無ないです。
地ち球ちゅう人じんの平へい均きん身しん長ちょうは185cmセンチです。
13歳さいを迎むかえると身しん長ちょうが延のび始はじめる様ようになってますし 」
マオ
「 オレだけ… 」
セロフィート
「 マオ…。
〈 皇コウ 〉は全ぜん員いん、マオと同おなじ背せ丈たけです。
トイチ八賢悳壹の様ように背せ丈たけの低ひくい地ち球ちゅう人じんも居います。
稀まれですけど 」
マオ
「 稀まれなのかよ… 」
セロフィート
「 トイチ八賢悳壹は大たい陸りく育そだちではないですし 」
オレはガチマジの大たい陸りく育そだちなんですけど!!
背せが低ひくいったって、トイチ八賢悳壹はオレより20cmセンチも高たかいけどな!
マオ
「 セロは “ お母かあさん ” って言いわれてたぞ 」
セロフィート
「 そうですね。
顔かおが赤あかったですし、酔よっていたのでしょう 」
マオ
「 セロとオレが親おや母ぼ子こ子しに見みえたなら、相そう当とう酔よってたのかもな…。
此この号ごう外がいどうしよう? 」
セロフィート
「 宿やど屋やカラクザ亭ていに戻もどったら読よみましょう。
ベッドに入はいってからで良よいですね? 」
マオ
「 ベッドに入はいってから…?
其それって今こん夜やも『 いいこと 』してくれるって事こと?? 」
セロフィート
「 おや?
マオは今こん夜やも『 いいこと 』を希き望ぼうします? 」
マオ
「 もっ勿もち論ろんだろ!(////)
オレは毎まい晩ばんだって、セロと『 いいこと 』したいんだからな!(////)
大だい事じな夫ふう婦ふのスキンシップだからな! 」
セロフィート
「 ふふふ(////)
其そ処こ迄まで言いわれたら、マオの希き望ぼうに応こたえない訳わけにはいきません 」
マオ
「 じゃあ? 」
セロフィート
「 はい♪
今こん夜やも『 いいこと 』しましょう 」
マオ
「 やった(////)
あっ、そうだ。
セロだけバスローブ着ちゃく用ようは禁きん止しだからな! 」
セロフィート
「 はいはい 」
マオ
「 本ほん当とに分わかってんのかよ〜〜〜 」
セロフィート
「 ──さ、早はやく宿やど屋やカラクザ亭ていへ戻もどりましょう 」
マオ
「 うん(////)」
オレは無む意い識しきにセロに絡からめられてる手てにギュッと力ちからが入はいる。
セロがオレに優やさしいのが嬉うれしい(////)
オレも早はやく宿やど屋やカラクザ亭ていに戻もどりたい!
そんで、早はやくセロと『 いいこと 』したいっ!!
宿やど屋やカラクザ亭ていに向むかう自じオ分ぶんレの速そく度どが自し然ぜんに上あがったのを感かんじた。