──*──*──*── 宿屋街
──*──*──*── 宿屋・カラクザ亭
──*──*──*── 食堂
オレは今、セロと向かい合って朝食中だ。
結局の所、昨夜は宿屋に戻もどって、宿しゅく泊はく室しつに入はいる迄までの間あいだずぅ〜〜〜〜と、オレはセロにお姫ひめ様さま抱だっこされたままの羞しゅう恥ちプレイに耐たえる羽は目めになった。
通つう行こう人にん達たちに笑わらわれたよ!
親おや子こ連づれの子こ供どもには指ゆびを差さされて笑わらわれたしな!!
子こ供どもを連つれて21時じ過すぎに出で歩あるいてんなよっ、親おやぁ!!
宿やど屋やカラクザ亭ていに入はいった時ときなんて、宿やど主ぬしおっちゃんに心しん配ぱいされちゃったしな!
セロが上う手まく誤ご魔ま化かしてくれたお蔭かげで、大だい事じにならずに済すんで良よかったけど……。
宿やど主ぬしおっちゃんに笑わらわれなくて良よかったよ〜〜〜。
だけど……、 “ お酒さけを飲のんで歩あるけなくなった ” ってのは、理り由ゆうとしてどうなんだろうな??
其それは其それで恥はずかしい理り由ゆうだし!
オレが “ お酒さけを飲のんだ ” って聞きいて、宿やど主ぬしおっちゃんは驚おどろいてたし!
成せい人じんして大人おとななのに、身しん長ちょうが低ひくいだけで当あたり前まえに子こ供ども扱あつかいされて、大人おとなだと信しんじてもらえないのって辛つらい。
“ 大おお酒ざけ飲のみ ” って思おもわれなかっただけでも良よしとすべきなのかな?
何なにせ、 “ コップ1杯ぱいのお酒さけを飲のんだだけで腰こしが抜ぬけて歩あるけなくなった ” って宿やど主ぬしおっちゃんには思おもわれる事ことになっちゃったもんなぁ…。
オレ、どんだけ酒さけに弱よわい奴やつになっちゃったんだよ!
宿しゅく泊はく室しつに入はいったら、再さい度どドアを開あけて《 創造主ゴディオールの館やかた 》の寝しん室しつに入はいった。
セロと一いっ緒しょに温おん泉せんに入はいって、ベットの上うえでは────。
うん、何い時つもの如ごとく、オレは何なにも覚おぼえていないんだ。
途と中ちゅう迄までは確たしかにオレは、間ま違ちがいなくセロとイチャイチャしてた。
其それはちゃんと覚おぼえているんだけど……。
セロに何なん度ども聞きくけど、オレが覚おぼえてない部ぶ分ぶんは教おしえてくれないし!
まぁ…朝あさからセロは頗すこぶる御ご機き嫌げんみたいだし、セロが満まん足ぞくしてるなら、オレは別べつに良いいんだけど……。
セロフィート
「 ──マオ、どうしました?
パンケーキ、食たべれません? 」
マオ
「 へ??
いや、食たべれるよ!
…………昨さく晩ばんの事ことを考かんがえてたんだ… 」
セロフィート
「 昨さく晩ばん…です? 」
マオ
「 そうだよ!
いきなり人ひと前まえでお姫ひめ様さま抱だっこされて、無ム駄ダに注ちゅう目もくされたオレの気き持もちも考かんがえてほしいって言いうか!
顔かおから火ひが出でそうなぐらい恥はずかしい思おもいをしたんだし! 」
セロフィート
「 ふふふ。
通つう行こう人にんの視し線せんを釘くぎ付づけでしたね♪ 」
マオ
「 『 でしたね♪ 』じゃ、ないからな! 」
セロフィート
「 顔かおから火ひが出でない内うちは大だい丈じょう夫ぶです 」
マオ
「 出でる訳わけないだろ!
出でたら大おお事ごとだよ!
──兎とに角かく、もう人ひと前まえであんな事お姫様抱っこはするなよな!(////)」
セロフィート
「 満まん更ざらでもなかった様ように見みえましたけど?
ワタシの見み間まち違がいです? 」
マオ
「 見み間ま違ちがいだよ!
当あたり前まえだろ!(////)
オレは男おとこなんだからな!
お姫ひめ様さま抱だっこされて、喜よろこぶ訳わけがないだろ!(////)」
セロフィート
「 はいはい。
そう言いう事ことにしときましょう。
ふふふ♪ 」
マオ
「 セぇロぉ〜〜〜。
反はん省せいする気きないだろ〜! 」
セロフィート
「 はて?
反はん省せいする様ような事こと、ありました? 」
マオ
「 …………。
惚とぼけるなよ〜〜〜 」
セロフィート
「 惚とぼけてません。
其それより、お土産みやげは渡わたせました? 」
マオ
「 お土産みやげぇ?
あぁっ、スノードームと腕わん珠じゅな?
昨日きのう金曜日オータン、宿やど主ぬしおっちゃんと宿やどお主ぬしばの妻つまちゃんに渡わたした。
喜よろんでくれたよ 」
セロフィート
「 そうです?
良よかったですね 」
マオ
「 うん!
えへへ(////)」
セロフィート
「 ふふふ♪ 」
やっぱり、セロは御こ機き嫌げんが良いいみたいだ。
マオ
「 ──だけどさ、此このパンケーキも美お味いしいよな。
トイチが食たべさせてくれたホットケーキと使つかってる粉こなが違ちがうからかな?
味あじは違ちがうけどさ! 」
セロフィート
「 パンケーキ専せん用ようの粉こなを何なん種しゅ類るいか作つくりましたし。
《 セロッタ・カンパニー 》から取とり寄よせてくれる事ことになりました 」
マオ
「 へ??
そうなのか?? 」
セロフィート
「 宿やど屋やカラクザ亭ていの支し払はらいもセロカで出で来きる様ようになってます 」
マオ
「 えぇっ?!
何い時つの間まにだよ! 」
セロフィート
「 其その内うち、パンケーキ目め当あてで宿やど屋やカラクザ亭ていに宿しゅく泊はくするお客きゃくが来くる様ようになります 」