マオ
「 商売よりもオレを優先してくれるなんて嬉しいよ(////)」
セロフィート
「 当然です。
マオは優先順位の2番ですし 」
マオ
「 ……オレが2番なのはブレないよなぁ… 」
セロフィート
「 〈 久遠実成 〉に敵うと思ってます?
人形であるワタシは〈 久遠実成 〉の奇蹟の力によって生かされてます。
勿論、マオもです 」
マオ
「 じゃあさ、オレも優先順位の1番は〈 久遠実成 〉にした方がいいのかな? 」
セロフィート
「 マオの1番はワタシで良いです 」
マオ
「 何でだ? 」
セロフィート
「 ワタシの1番が〈 久遠実成 〉だからです。
安心しました? 」
マオ
「 そうなんだ?
良かった!(////)」
……とは言ったものの、本当に良いのかな??
注文した鍋料理は、今食べてる分で終わりだ。
そろそろ切り上げて出ないと20時半を過ぎてしまう。
オレの考えたデートプランで実行が出来たのは────。
宿屋を出でる ─→ 《 商しょう店てん街がい 》に入はいる ─→ 鉱こう石せき店てん ─→ 装そうアクセ飾しょくサリー店てん ─→ 《 飲いん食しょく街がい 》に入はいる ─→ 夕ゆう食げディナー────迄までだ。
後あとは──、《 商しょう店てん街がい 》に入はいる ─→ 書しょ店てん ─→ 《 宿やど屋や街がい 》に入はいる ─→ 宿やど屋やカラクザ亭ていに入はいる────なんだけど、20時じ半はんを過すぎてしまったら、《 商しょう店てん街がい 》に入はいる ─→ 書しょ店てんの実じっ行こうは出で来きない。
鍋なべ料りょう理りって意い外がいと時じ間かんが掛かかるんだな〜〜。
オレの調ちょう査さミスだ。
抑そもそも、付つけ焼やき刃ば的てきな即そっ興きょうなデートプランだし、下した見みなんてする時じ間かんも無なかったもんなぁ…。
まぁ…此これは唯ただの言いい訳わけなんだけど……。
セロにどうするか聞きいてみようかな?
マオ
「 セロ、夕ゆう食げディナーの後あとは何ど処こか寄よるか? 」
セロフィート
「 書しょ店てんに寄よるのではなかったです? 」
マオ
「 デートプランではそうってるけど、時じ間かんも時じ間かんだろ?
──19:25には《 商しょう店てん街がい 》に入はいって、19:30 〜 20:30に書しょ店てんを楽たのしんで、20:40には《 宿やど屋や街がい 》に入はいって、20:45には宿やど屋やカラクザ亭ていに戻もどってる──ってのがプランだけど……、今いまはもう20時じ半はんだぞ。
書しょ店てんを楽たのしむ時じ間かんは終おわってるよ 」
セロフィート
「 宿やど屋やカラクザ亭ていに戻もどります? 」
マオ
「 セロは良いいのか? 」
セロフィート
「 ワタシは構かまいません。
マオと最さい後ごの晩ばん餐さんも楽たのしめましたし 」
マオ
「 最さい後ごの晩ばん餐さん?? 」
セロフィート
「 そうです。
明あ日す土曜日ンーアル、朝あさ食げモニングを終おえたらチェックアウトして、≪ 街まちライナノット ≫を出でます 」
マオ
「 ……そっか。
いよいよ明日あした土曜日ンーアル──。
其それじゃあ、 “ 妊にん婦ぷ殺さつ害がい事じ件けん ” の犯はん人にん達たちの公こう開かい処しょ刑けいは見みれないんだな 」
セロフィート
「 おや?
マオは公こう開かい処しょ刑けいを見みたいです? 」
マオ
「 見みたくないです! 」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 明日あした土曜日ンーアル、絶ぜっ対たいにチェックアウトして、≪ 街まちライナノット ≫を出でるんだからな! 」
セロフィート
「 はいはい 」
マオ
「 ……因ちなみにだけどさ…セロは公こう開かい処しょ刑けいを見みたいのか? 」
セロフィート
「 態わざ々わざ見みる必ひつ要ようもないです。
罪つみ人びとの首くびを落おとすだけですし。
何なんの面おも白しろ味みもないです 」
マオ
「 ……ですよね…。
セロはもっと面おも白しろい殺ころし方かたしてるもんな? 」
セロフィート
「 ふふふ。
良よく分わかりましたね 」
マオ
「 ……否ひ定ていはしてくれないんだな… 」
セロフィート
「 否ひ定てい…です?
はて?
何な故ぜ、否ひ定ていしはければいけません? 」
マオ
「 そだよな… 」
何い時つもの事ことなんだろうなぁ…。
マオ
「 そう言いえばさ、“ エレファント・ザ・リッパー事じ件けん ” と“ 貴き族ぞく令れい嬢じょう殺さつ害がい事じ件けん ” の犯はん人にん達たちの処しょ刑けいは何ど処こで公こう開かいされるんだ? 」
セロフィート
「 ≪ 王おう都とダンタンディレル ≫ですね 」
マオ
「 へ?
何なんで≪ 王おう都とダンタンディレル ≫なんだ?
被ひ害がい者しゃは≪ 街まちライナノット ≫の娼しょう婦ふと貴き族ぞく令れい嬢じょうだろ? 」
セロフィート
「 未まだマオに教おしえてませんでした? 」
マオ
「 何なにをだ? 」
セロフィート
「 折せっ角かくですし、教おしえましょう 」
マオ
「 う、うん… 」