マオ
「 サービス料??
感謝料??
どゆこと?? 」
セロフィート
「 鑑定をするには、鑑定士が己の魔法力を対価として支払う必要があります。
対価を支払い鑑定をしてもらう事に対する感謝料だと思えば良いです 」
マオ
「 じゃあ、サービス料は? 」
セロフィート
「 感謝料の中にサービス料が入ってます。
500Uを渡せば、鑑定士も文句は言いません 」
マオ
「 …………出費が嵩むなぁ… 」
セロフィート
「 そうですね 」
マオ
「 附与無しの装飾品に附与を付けたい時は、どうしたらいいんだ?
自分で付けるのか? 」
セロフィート
「 附与を付けられるのは、附与士だけです 」
マオ
「 附与士??
鑑定士と似た様なもん? 」
セロフィート
「 そうですね。
店内に居る附与士にチップを支払えば、附与してもらえます 」
マオ
「 やっぱりかよ…。
チップは払うんだな〜〜〜 」
セロフィート
「 附与士は附与するのが仕事です。
附与してほしい物が有れば、附与無しの物を附与士へ渡します。
500Uのチップを支払えば、附与を付けれる様にしてもらえます。
附与帳の中から、付けたい附与を探します。
付けたい附与を見付けたら、附与士へ追加で500Uのチップを支払います。
附与の種類に依って値段が違うので、チップ+附与料を支払います。
附与料は1.000U 〜 9.999Uとなってます 」
マオ
「 附与料って高いんだな。
吃驚だよ!
チップより嵩むな〜〜〜 」
セロフィート
「 附与は誰にでも出来る事ではないです。
附与をマスターするには、先ず素質が必要です。
魔法力が無ければ、附与を覚える事は出来ません。
附与師に弟子入りをし、附与師の元で附与について学びます。
附与師から出される試験を受け、合格した者だけが附与士協会から附与士免許を発行してしもらえます。
附与士免許があれば、附与を必要としている店に就職する事が出来ます 」
マオ
「 1つの物に附与って幾つ迄付けれるんだ? 」
セロフィート
「 現在、附与の出来る数は3つです 」
マオ
「 3つ??
意外と少ないんだな?
トイチが居たら喜びそうだよ 」
セロフィート
「 そうかも知れません 」
マオ
「 なぁ、セロ──。
附与を付けれるのって武器,防具,装飾具だけなのか? 」
セロフィート
「 今の所は──ですね。
発展すれば、一般人用の衣服,バッグ類,靴類にも附与が出来る様になるかも知れません 」
マオ
「 そうなのか?
じゃあ、手巾,腹巻き,靴下にも附与が出来る様になるんだな? 」
セロフィート
「 もっと先の時代となるでしょうね 」
マオ
「 そっかぁ……。
トイチ、喜ぶだろうなぁ 」
セロフィート
「 そうですね 」
マオ
「 附与帳ってさ、附与を依頼した人しか見れないのか? 」
セロフィート
「 そうなってます。
附与帳は附与士協会から附与士へ貸し出し用として支給されてる物ですから、一般人には読めません。
仮に附与帳を盗むと窃盗罪で捕まり処刑されます 」
マオ
「 そ、そうなんだ…。
じゃあ…附与帳を見るには、附与無しの装飾品を買わないといけないんだな 」
セロフィート
「{ 附与帳を見たいなら、宿屋へ戻もどってから〈 テフ原質の源 〉で構こう成せいします。
買かう必ひつ要ようないです }」
マオ
「{ 其それ、犯はん罪ざいじゃないかよ! }」
セロフィート
「{ 人にん間げんでないですし、犯はん罪ざいにはなりません }」
マオ
「 …………そだな… 」
セロに言いうだけ無ム駄ダだった……。
セロはオレの手てを掴つかむと装そう飾しょく店てんを出でた。