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9.宿屋 35 〜 食堂 1 〜


──*──*──*── 食堂


 しょくどうはいると、おきゃくさんの姿すがたがあまりない。


 14ぎてるからだろうな。


 おそめのひる(ランチ)べてるひとすうにんるだけだ。


 オレはしょくどうまわして、宿やど()ぬし()つま(ちゃん)姿すがたけた。


マオ

「 おばちゃん! 」


 オレは宿やど()ぬし()つま(ちゃん)もとった。


宿主の妻

「 あら、マオちゃん。

  どうしたの?

  セロッタさんならてないよ 」


マオ

「 そうなの?

  ったのかな??

  ──オレ、おばちゃんにわたしたいのがあってってたんだ! 」


宿主の妻

わたしたいもの?

  アタシにかい? 」


マオ

「 うん。

  一昨日おとつい(水曜日ウーセス)、セロといっしょに《 セロッタ・ミュージアム 》へったんだ。

  おっちゃんにお土産みやげったんだけど、おばちゃんにもってたんだ! 」


宿主の妻

「 アタシにも…かい? 」


マオ

「 うん!

  これだよ。

  けてみてよ 」


 オレは宿やど()ぬし()つま(ちゃん)に、プレゼントようにラッピングされているつつみをわたした。


 オレからつつみをった宿やど()ぬし()つま(ちゃん)は、「 けてもいいのかい? 」とオレにいてからリボンをはずして、ラッピングをていねいがしてくれる。


 はこうわぶたけた宿やど()ぬし()つま(ちゃん)は、なかはいってるものおどろきのこえげた。


宿主の妻

「 マオちゃん、これは…なんだい? 」


マオ

これは “ わんじゅ ” ってって、くびけるじゅふうブレスレットだよ。

  じょうなゴムを使つかってるから、かみむすぶのにも使つかえるよ 」


宿主の妻

「 へぇ〜?

  ブレスレットかい!

  おしゃなブレスレットがあるもんだねぇ! 」


 宿やど()ぬし()つま(ちゃん)ものめずらしそうにわんじゅている。


マオ

それはインテリアにも使つかえるがん(おもちゃ)のスノードームをじゅふうブレスレットにしたアクセサリーなんだよ。

  とうめいきゅうたいなかに、ちいさなはないちりんずつはいってるんだ。

  こまかいスノーパウダーもはいっていて、うごかすとスノーパウダーがってゆき(スノー)ってるようえるんだ 」


宿主の妻

「 マオちゃん…。

  アタシ、おばちゃんだよ。

  おばちゃんが、こんなレイなのけてもいのかねぇ… 」


マオ

「 おばちゃん!

  いにまってるだろ!

  オレはおばちゃんに使つかってほしいんだ。

  まいにちじゃなくていいんだ。

  けるときにでもけてもらえたらうれしいよ(////)」



宿主の妻

「 マオちゃん…。

  うね…マオちゃん…。

  おばちゃ、うれしいよ。

  マオちゃんがまごだったらかったのにねぇ… 」


マオ

「 おばちゃん…(////)」


 宿やど()ぬし()つま(ちゃん)なみだゆびぬぐいながら、プレゼントをよろこんでくれてるみたいだ。


 一寸ちょっとずかしいな…(////)


 でも…よろこんでもらえたみたいで、オレはうれしい。


 宿やど()ぬし()つま(ちゃん)にもお土産みやげってかった!


宿主の妻

「 マオちゃん、あさ(モニング)ひる(ランチ)だだろ?

  なにべるかい? 」


マオ

「 いいの? 」


宿主の妻

「 いいのよ〜。

  マオちゃんはとくべつだからねぇ。

  べたいりょうがあるならつくるよ 」


マオ

がとう、おばちゃん!

  じゃあ、サンドイッチかべたい! 」


宿主の妻

「 あいよ、サンドイッチだね。

  すわってってな 」


マオ

「 うん! 」


 オレは宿やど()ぬし()つま(ちゃん)こうあまえることにした。


 だ14はんだし、15までかんがある。


 サンドイッチをべるぐらいべつにいいよな?


 いてるせきすわると、ウェイターがまる(トレ)ぼん(ンチ)にマグカップをせてはこんでてくれた。


 ウェイターがテーブルのうえいてくれたマグカップには、あたたかいミルクティーがはいっている。


マオ

たのんでないよ 」


ウェイター

「 サービスだよ。

  お代わりゆうだから、えんりょしないでいいからね 」


 だれたいしてもフレンドリーなてんねんパーマでそばかすだんのウェイターはがおうと、まる(トレ)ぼん(ンチ)ってがってった。


 オレはマグカップのつとマグカップにくちけてミルクティーをひとくちのんんだ。


 しいっ!


 おばちゃんがつくってれてくれるミルクティーは、オレのおりになっていた。


 しょくめには、 “ かならず ” ってほど、オレはミルクティーをちゅうもんしてる。


 たびちゃたら、もうおばちゃんのミルクティーはめなくなっちゃうんだよな…。


 それそれさみしくなるんだよな…。


 セロにたのんででもめるようつくってもらおうかな?

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