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9.宿屋 34 〜 カウンター 2 〜
別の大陸の富裕層の間で流行してるインテリアにも使える玩具だ──って事を追加で伝えといた。
マオ
「 此のスノードームは、暗がりでスイッチを押すと光るんだよ。
雪の結晶が光が反射して、壁や天井に映って綺麗なんだよ。
其と此のゼンマイを巻くと曲が流れるんだ 」
宿主
「 へぇ…!
光ったり曲が流れたりするのかい?
其は凄いねぇ…。
有り難う、マオ君。
折角だし、夫婦の寝室に置かせてもらうよ 」
マオ
「 うん!
此処に飾ってたら、誰かに持って行かれちゃうかも知れないもんね 」
宿主
「 ハハハハ!
そう言う事もあるね!
何時も此処に居る訳じゃないからねぇ 」
マオ
「 おばちゃんは食堂に居るの? 」
宿主
「 ああ、居ると思うよ 」
マオ
「 じゃあ、お土産渡してくるね! 」
オレは宿主に手を振って、カウンターを離れると食堂へ向かった。




