良く良く雑誌の記事を読んでいると、犯行現場から遠退く様に、変態露出狂の目撃情報が上がっている事に気付いた。
雑誌には記者が描いたのか分からないけど、手書きの地図が描かれている。
多分だけど、素人が見ても分かり易い様に考えて、簡潔で簡単な地図を敢えて描いてるんだと思う。
色付きだから、分かり易くて有り難い。
えぇと…、1番最初に起きた娼婦殺害現場を “ X ” っと──。
変態露出狂の目撃現場を “ a,b,c,d,e,f ” っと──。
目撃証言の上がった順番に番号を書いて──っと。
目撃情報の時間を書いて──っと。
最初に変態露出狂が目撃された場所 “ a ” で、変態露出狂が目撃された時間は──、24時45分頃──っと。
“ b ” の目撃時間は、24時58分頃。
“ c ” の目撃時間は、25時10分頃。
“ d ” の目撃時間は、25時15分頃。
“ e ” の目撃時間は、25時25分頃。
“ f ” の目撃時間は、25時30分頃。
変態露出狂が最初に目撃された時間の24時45分頃 〜 変態露出狂が最後に目撃された時間の25時30分頃の間は……、約45分だ!!
娼婦を殺害して逃げる迄に45分も時間があった──って事になる!
もしも、仮にだけど、万が一──、殺人鬼が複数犯だとして考えた場合だけど──、45分もあれば十分に犯行は可能だと思う!
殺人鬼が素人じゃなくて、玄人だったら、手際も良いと思うし。
でも此は、あくまでも変態露出狂達が殺人鬼達の犯行を邪魔させない為の誘導犯だった場合の推理になる訳だけど…。
念の為に2回目以降の犯行日と1ヵ月毎の犯行日の時間についても書き出してみよう!
気合いを入れ直したオレは、雑誌とにらめっこしながら紙に書き出してみる事にした。
オレの努力を褒めてもらいたい!!