9.宿屋 25 〜 宿泊室 13 〜
マオ
「 手紙…来るといいな… 」
セロフィート
「 そうですね 」
マオ
「 彼のさ…、トイチとどんな話をして、そうなったんだ? 」
セロフィート
「 おや?
興味あります? 」
マオ
「 あるよ!
あるに決まってるだろ!
オレの居ない所でトイチと何の話してるのか!
オレにも教えてよ… 」
セロフィート
「 ふふふ…♪ 」
マオ
「 なっ何だよぉ 」
セロフィート
「 可愛い…です(////)
来てください、マオ 」
マオ
「 な、何だよ(////)
何するつもりだよ(////)」
セロフィート
「 抱っこしたいだけです 」
マオ
「 抱っこって…(////)」
セロフィート
「 ワタシは小さいマオを知りません。
マーフィから聞いたマオだけ… 」
マオ
「 まぁ…そうだよな…。
セロと会ったのは16歳の時だもんな 」
セロフィート
「 抱っこさせてください 」
マオ
「 〜〜〜〜もうっ(////)
仕方無いなぁ!
ちゃんとトイチとした話し、聞かせろよな! 」
セロフィート
「 は〜〜〜い♪ 」
オレは両手を広げているセロの方に向かって歩いた。
セロの前に立ったオレを軽々と持ち上げたセロは、オレを抱っこする。
特大な姿見には、オレを抱っこしてるセロと、セロに抱っこされてるオレの姿が映っている。
此じゃあ、誰がどう見ても若い父親と幼い子供だよ!
デートどころじゃない。
折角…セロとデートしたくて、頑張って…デートプランを考えたのに……無駄になっちゃったよ…。
はぁ…………困難ばっかな気がするぅ~~~。
姿見に映るセロは嬉しそうだ。
何か… “ お父さん ” って言うよりも “ お母さん ” って感じに見える…(////)
…………母さんかぁ…。
お母さん…って…どんな感じなんだろう…??
オレの母さん……。
セロフィート
「 ──マオ 」
マオ
「 ……何?? 」
セロフィート
「 おねしょ…します? 」
マオ
「 はぁぁぁぁあ?!
するかよっ!!
体は子供でも、頭脳は大人なんだろ!!
おねしょなんてしないっ!! 」
いきなり何を言い出すんだよっ、全く!!(////)
セロフィート
「 ……してほしいです 」
マオ
「 ──何でだよっ!! 」
セロフィート
「 おねしょをして恥ずかしがるマオを見たいです 」
マオ
「 見なくていいよ!!
何で、そんな変な事を言うんだよ! 」
セロフィート
「 マーフィが言ってました。
おねしょをした時の恥ずかしそうなマオは可愛かった──と。
ワタシも見たいです 」
マオ
「 『 見たいです 』じゃ、ないよ!!
マーフィから聞いたオレの恥ずかしい話しは忘れろよ!! 」
セロフィート
「 駄目です? 」
マオ
「 当たり前だろ!!
其よりも、トイチと話した内容をだな── 」
セロフィート
「 はいはい…。
マオ── 」
マオ
「 何だよ? 」
セロフィート
「 話したら、恥ずかしがるマオを見せてください 」
マオ
「 くどいよ!! 」
オレはムキになって、セロの長い髪を引っ張った。
セロはオレの左頬に柔らかい唇を付けて来た。
──もうっ(////)
完全にオレを子供扱いしてるな!!
セロはオレを抱っこしたまま、ベッドに腰を下ろした。
セロは向き合う様にオレを膝の上に座らせた。
オレはセロの顔を見上げる度に、首が痛くなりそうだ。
セロはオレの髪を撫でてくれる。
マオ
「 セロ……、髪なんて撫でなくていいから! 」
セロフィート
「 撫でさせてください 」
マオ
「 セぇロぉ〜〜〜 」
セロフィート
「 はいはい。
ワタシがトイチと話したのは── 」
セロはオレの髪を撫でながら話を始めてくれた。




