セロの作る怪し過ぎる薬──怖いっ!!
もう、飲むの止めたい!!
オレが拒否しても無駄だろうけど……。
はぁ……。
悲しいかな…オレはセロ専用の実験台…なんだよなぁ……。
くぅう゛〜〜だけど…好きなんだよぉっ〜〜!!(////)
鏡に映るオレは…6歳ぐらい…かなぁ?
子供だった頃のオレって……こんなに可愛かったんだ??
………………はっ!?
“ 可愛い ” って何だよぉ〜〜!!(////)
自分で自分の事を “ 可愛い ” ってぇ──!!
オレは男だぞ!!
オレは──、可愛くなんかないんだからなっ!!
マオ
「 ……セロ、──此って、ちゃんと戻るんだよなぁ? 」
セロフィート
「 薬の副作用は時間が経てば消えます。
安心してください 」
マオ
「 …………信じていいんだよな? 」
セロフィート
「 一時的な効果ですし。
信じてください 」
マオ
「 …………うん… 」
セロフィート
「 ふふふ♪
まさに “ 体は子供、頭脳は大人 ” の状態ですね♪ 」
マオ
「 ──何だよ?
其の『 体は子供、頭脳は大人 』って?? 」
セロフィート
「 トイチから聞きました 」
マオ
「 トイチから??
何でだ? 」
セロフィート
「 トイチが自分と同じ境遇に遭っている日本人を探しているのは知ってますね? 」
マオ
「 うん…。
だけど、未だ出会えてないんだろ?
オレは“ トイチだけが来た ” って思ってるけど… 」
セロフィート
「 “ トイチだけ ” と言う可能性は高いでしょう。
けれど、 “ トイチ以外も ” と言う可能性も否定は出来ません。
トイチは未だ探す事を諦めてません 」
マオ
「 其と『 体は子供、頭脳は大人 』が何の関係があるんだよ? 」
セロフィート
「 トイチの祖国こく本ぽんでは、推すい理り小しょう説せつ,ミステリー小しょう説せつ,サスペンス小しょう説せつ,ホラー小しょう説せつ…等などの書しょ籍せきが人にん気きだったそうです 」
マオ
「 はぁ?
書しょ籍せきって…本ほん?? 」
セロフィート
「 そうです。
書しょ店てんを作つくり、推すい理り小しょう説せつ,ミステリー小しょう説せつ,サスペンス小しょう説せつ,ホラー小しょう説せつ…等などを販はん売ばいしたら “ ガッポリ ” が出で来きるのではないか──と言いうアイデアをもらいました 」
マオ
「 …… “ ガッポリ ” なんて出で来きるのか? 」
セロフィート
「 〈 テフ原質の源 〉で構こう成せいした小しょう説せつを読よんでみましたけど、なかなか面おも白しろい内ない容ようでした。
大人おとなの読どく者しゃになら楽たのしめると思おもいます。
各それ々ぞれの大たい陸りく語ごに翻ほん訳やくをして、書しょ店てんで売うり出だしてます 」
マオ
「 はい?
売うり出だしてる??
もう?? 」
セロフィート
「 勿もち論ろんです。
時ときは金かねなり──と言いうそうですし 」
マオ
「 本ほんを売うって、どうするんだよ?
そんなんでトイチと同おなじ日に本ほん人じんが見み付つかるのか? 」
セロフィート
「 何なにもしないよりマシです。
トイチは〈 鍵カギの子こ 〉として己おのれの半はん身しんである〈 鍵カギ 〉を見み付つけ出だし、見み事ごとに〈 鍵カギ使つかい 〉となってくれました。
〈 鍵カギ使つかい 〉として、役やく目めを果はたそうとしてくれています。
トイチの頑がん張ばりに対たいする感かん謝しゃの気き持もちを行こう動どうに移うつしているだけです。
トイチが諦あきらめていないのに協きょう力りょくをしないのは、フェアではないですし、酷こくでしょう? 」
マオ
「 セロの口くちから『 フェア 』なんて言こと葉ばを聞きく事ことになるなんて思おもわなかった! 」
セロフィート
「 酷ひどい事こと、言いいますね。
マオだから、許ゆるしますけど… 」
マオ
「 ──っう゛!!
……また何ど処こかの国くにを潰つぶしたりしないよな?? 」
セロフィート
「 おや?
アンコールを望のぞんでます? 」
マオ
「 望のぞんでないよ!!
──其それより、どうやって見み付つけた日にっ本ぽん人じんと連れん絡らくを取とり合あうつもりだよ? 」
セロフィート
「 最さい後ごのページに日に本ほん語ごでメッセージを書かきました。
何ど処この大たい陸りくの〈 セロッタ書しょ店てん 〉で書しょ籍せきを買かったのか──。
大たい陸りく暦れき何なん年ねん何なん月がつ何なん曜よう日びに書しょ籍せきを買かったのか──。
現げん在ざい、在ざい住ざゅうしている場ば所しょ,名な前まえ,生せい年ねん月がっ日ぴ,年ねん齢れい,性せい別べつを書かき、〈 セロッタ編へん集しゅう社しゃ 〉へ手て紙がみを出だす様ように──。
と言いう文ぶん章しょうを付つけ加くわえてます。
日に本ほん語ごの読よめる日に本ほん人じんなら興きょう味みを持もって返へん事じをくれるかも知しれれません。
来こないかもしれませんけど 」