──*──*──*── 金曜日・朝
マオ
「 〜〜〜〜〜んぅ〜〜…… 」
…………身体がダルい。
若しかしなくても…此は、副作用なのか??
オレはベッドの中で頭と腰の辺りを触ってみた。
獣耳と尻尾が、ちゃんと消えているか確認をする為だ。
序でに髪も長いままなのか確認した。
元の短い髪に戻ってるといいんだけど……。
獣耳と尻尾は、ちゃんと消えていたし、髪も短くなっていた。
ふぅ……。
取り敢えず、一安心だ。
オレはベッドの中でモゾモゾと動いてみた。
セロが居ない…??
若しかして、オレは…また寝過ごしちゃった??
昨日の二にの舞まい?!
オレはガバッと起おき上あがった。
マオ
「 ──セロ! 」
当とう然ぜん、オレはセロの名な前まえを呼よんだ。
だって──、不ふ安あんだし!
やっぱり、オレが起おきる迄までは傍そばに居いてほしい訳わけで…(////)
セロフィート
「 どうしました? 」
マオ
「 セロ〜〜(////)
居いてくれたんだな! 」
セロフィート
「 居いますけど? 」
マオ
「 今いまって…夕ゆう方がたじゃないよな?? 」
セロフィート
「 未まだ午ご前ぜんの5時じ前まえですけど? 」
マオ
「 5時じ前まえ??
本ほん当とに?? 」
セロフィート
「 嘘ウソを吐ついてどうします? 」
マオ
「 …………ですよね…。
じゃあ、もう少すこし寝ねててもいいよな? 」
セロフィート
「 起おきれる自じ信しんがあるならどうぞ 」
マオ
「 ……起おこしてくれないのか? 」
セロフィート
「 はて?
何な故ぜ、ワタシがマオを起おこさなければいけません? 」
マオ
「 デート!!
デートするんだろ! 」
セロフィート
「 …………したいならワタシは構かまいませんけど… 」
マオ
「 へ?
セロはオレとデートがしたくないのかよ?
態わざ々わざ日ひにちをズラしたじゃんか! 」
セロフィート
「 “ そんな姿すがた ” のマオとはデートは出で来きないでしょう? 」
マオ
「 そんな姿すがた??
『 そんな姿すがた 』って、どんな姿すがただよ?
言いっとくけど、獣けもの耳みみも尻しっ尾ぽも、ちゃんと消きえてるし、髪かみだって短みじかくなってるだろ! 」
セロフィート
「 そうですね。
昨き日のう木曜日エータイの副ふく作さ用ようは消きえてます 」
マオ
「 だったら、何なにが────うわきゃ!? 」
オレは油ゆ断だんしてベッドから落おちた。
い゛っ…てぇ……。
セロフィート
「 大だい丈じょう夫ぶです? 」
マオ
「 ……思おもってないだろ… 」
セロフィート
「 思おもってます 」
マオ
「 思おもってるなら、オレを見みて言いえよぉっ!! 」
セロフィート
「 ちゃんと見みてました。
ベッドから落おちたマオ、可か愛わいかったです♪ 」
マオ
「 嬉うれしそうに笑わらうなぁっ(////)」
セロフィート
「 だって… 」
マオ
「 『 だって 』じゃ、ないよぉ!
もおっ…… 」
オレは体たい勢せいを整ととのえて立たち上あがった。
あれ……何なんか変へんだ??
セロって……あんなに背せが高たかかったっけ??
いや……元もと々もと、セロは背せが高たかかったけど……。
だけど……。
…………やっぱり…何なんか変へんだ…。
マオ
「 セロ──…………うん?? 」
オレの視し界かいに映うつったのは、何なに気げ無なく姿すがた見みに映うつる自じオ分ぶんレの姿すがただった。
マオ
「 ──なっ…なん……何なんだよ、此これぇっ!! 」
セロフィート
「 どうしました? 」
マオ
「 『 どうしました? 』 じゃ、ないだろ!!
此これは何なんだよ!!
何なんでオレ、小ちいさくなってるんだよっ!! 」
セロフィート
「 副ふく作さ用ように決きまってます 」
マオ
「 副ふく作さ用ようっ?!
副ふく作さ用ようは髪かみが伸のびただけじゃなかったのかよ!! 」
セロフィート
「 其それは薬くすりの効こう果かが持じ続ぞくしている間あいだの副ふく作さ用ようです 」
マオ
「 効こう果かが持じ続ぞくしている間あいだの副ふく作さ用よう??
──じゃあ、此これは何なんの副ふく作さ用ようだよ! 」
セロフィート
「 効こう果かが切きれた後あとの副ふく作さ用ようです 」
マオ
「 はあ??
効こう果かが切きれた後あとの副ふく作さ用よう??
……其それって、全ぜん身しんが重おもダルくなったり、身しん体たいからだを動うごかせなくなったりするアレか? 」
セロフィート
「 そうです 」
マオ
「 オレの身しん体たいからだが小ちいさくなったのも 効こう果かが切きれた後あとの副ふく作さ用ようなのか?? 」
セロフィート
「 そう言いってます 」
マオ
「 前まえの副ふく作さ用ようよりも悪あっ化かしてるじゃないかよっ!! 」
セロフィート
「 其その様ようですね 」
マオ
「 ……面おも白しろがってないよな?? 」
セロフィート
「 まさか… 」
セロは、ふわり…と微ほほ笑えんでくれた。
……絶ぜっ対たいに面おも白しろがってると思おもうんですけど!!
オレは姿すがた見みに映うつる幼おさない容よう姿しになってしまった自じ分ぶんの姿すがたをマジマジと見み詰つめる。
──うわぁ……本ほん当とに身しん体たいからだが縮ちちんでるよぉ…。
こんな不ふ可か思し議ぎで有あり得えない事ことが簡かん単たんに起おこっちゃうのかよ…。