✔ 8.宿屋 22 〜 宿泊室 10 〜
マオ
「 ないですっ!! 」
セロフィート
「 宜しい 」
マオ
「 彼のさ… 」
セロフィート
「 どうしました? 」
マオ
「 ……オレはどうしたらいいんだ? 」
セロフィート
「 どう、とは? 」
マオ
「 尻尾だよ!
此の興奮してる尻尾を落ち着かせるにはどうしたら…… 」
セロフィート
「 落ち着かせたいです? 」
マオ
「 当たり前だろっ!(////)
気になってしょうがないよ! 」
セロフィート
「 面白いのに… 」
マオ
「 面白がるな!
何とかしろよ!
──何とかしてください!
お願いします!! 」
セロフィート
「 面白いのに… 」
マオ
「 ──セロ!! 」
もうっ!
セロは名残惜しそうにオレの尻尾を見詰めている。
そんなにオレの動く尻尾が面白いのかよ!
セロフィート
「 仕方無いですね… 」
如何にも残念そうな声で言ったセロは、オレの尻尾に手を伸ばして来た。
マオ
「 ──きゃうぃんっ?!(////)」
セロに尻尾を掴まれた 瞬間、オレの口から変な声が出た!
マオ
「 セ、セロっ?!(////)
いきなり何するんだよっ!(////)」
セロフィート
「 尻尾の動きを止めてほしいのでしょう? 」
マオ
「 そうだけど… 」
セロフィート
「 尻尾を掴む方が早いです 」
セロは掴んだオレの尻尾を何の遠慮もなく触りまくる。
其のお蔭でオレの口からは、変な声ばっかり出る!!
獣耳や尻尾は性感帯になってるらしくて、触られたり、弄られたりすると身体を動かせれなくなるぐらい気持ち好くなるらしい。
オレの口からは涎も垂れて来てる!(////)
両目には涙がジワジワと徐々に溜まり始めてて──っ(///)
マオ
「 ──う…みゅぅ〜〜〜(////)」
セロフィート
「 ふふふ♪
悶えるマオも可愛いです♪ 」
マオ
「 ……はっ……はぁっ……んんぅ……ふぁっ………あぅん……(////)」
セロフィート
「 もっと可愛いマオを見せてください♪ 」
マオ
「 ……やぁ…〜〜〜〜っ……ふはぁわ……らぁめぇ……れぇ〜〜〜きゅみゅう〜〜(////)」
セロフィート
「 ふふふ♪
やはり君は面白い♪ 」
うぅ゛〜〜(////)
恥ずかし過ぎるぅ〜〜〜(////)
変な声ばっかりでるぅぅぅぅううううう〜〜〜〜(////)
セロに触られるのは嬉しいけど、意識が飛んじゃいそうなぐらいにおかしくなりそうだよっ〜〜〜〜!!(////)
──*──*──*── 2時間後
マオは疲れ果てたのか、ベッドの上で眠りに就いていた。
豪快に涎を垂らしたまま、実に幸せそうな表情で眠っている。
乱れたバスローブは其のままで、大胆にも肩が出ている。
マオは寝相が悪い為、バスローブの乱れを直しても無意味なのは、昔からのお約束だった。
黒狼フェンリルと化したマオを使い、2時間たっぷりと遊び尽くしたセロフィートは、眠りこけているマオの長い黒髪を優しく撫でている。
マオ・ユーグナル──もとい、マオチェリンド・シェルダーシカ・エルゼシアは、 “ 百面相は特技なのでは? ” と思わずにはいられない程に表情や感情が豊かな少年だ。
本来は見た目は少年だが、実年齢は人間の寿命を超えている成人男性で大人だ。
子供扱いしたり、子供呼ばわりをすると、一々文句を言いながら怒って来るのは、何時ものお約束だが面白い。
何もせずに唯マオを見ているだけでも面白いのだが、セロフィートは偶にマオへ悪戯をして遊びたくなってしまう時がある。
所謂一時的な発作である。
マオが喜んでくれる様にと態々パイナップル風味にして作ったフェンリル化する試作品の毒薬を作り、マオに飲ませた。
一口クッキーに混ぜて食べさせた毒薬の改良品である。
どうやら今回の副作用は、黒髪が伸びる事、涎が異常に出る事が判明した。
無駄に性感帯が敏感過ぎる──と言う事も忘れてはいけない。
恍惚とした表情で悦りながら、至極感じまくっていたマオが実に面白かったセロフィートは、ついつい手加減する事を忘れてしまった。
セロフィート
「 本当にマオは退屈しないね。
寝顔も寝相も寝癖も面白いし。
後は効果の切れた明日の副
実




