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✔ ８．宿屋　１８　〜宿泊室　６〜

マオ

「 ──で、出（で）来（き）たっ！！

　出（で）来（き）た〜〜〜〜〜っ！！！！

　漸（ようや）く完（かん）成（せい）した〜〜〜！！」

セロフィート

「頑（がん）張（ば）れましたね、マオ」

マオ

「だろ！

　時（じ）間（かん）は掛（か）かっちゃったけどな」

セロフィート

「完（かん）成（せい）したら、糊（のり）で固（かた）めてください」

マオ

「糊（のり）？

　此（こ）のままじゃ駄（ダ）目（メ）なのか？」

セロフィート

「崩（くず）れてしまいます」

マオ

「崩（くず）れる？」

セロフィート

「此（これ）を使（つか）ってジグソーパズルを固（かた）めてください」

マオ

「此（これ）が糊（のり）なのか？」

セロフィート

「糊（のり）を専（せん）用（よう）の液（えき）体（たい）で薄（うす）めました。

　此（これ）ならマオでも簡（かん）単（たん）に糊（のり）付（づ）け出（で）来（き）ます」

マオ

「此（これ）をどうすればいいんだ？」

セロフィート

「ジグソーパズルの上（うえ）に吹（ふ）き掛（か）けます。

　後（あと）は刷（は）毛（け）で糊（のり）を満（まん）遍（べん）なく伸（の）ばしたら、糊（のり）を乾（かわ）かせば良（よ）いです」

マオ

「其（それ）ならオレにも出（で）来（き）そうだな！」

　オレはセロから液（えき）体（たい）糊（のり）の入（はい）った容（よう）器（き）を受（う）け取（と）った。

　完（かん）成（せい）したジグソーパズルの表（ひょう）面（めん）に液（えき）体（たい）糊（のり）を吹（ふ）き掛（か）けた。

　液（えき）体（たい）糊（のり）と刷（は）毛（け）はセットになってて、別（べつ）売（う）されてるらしい。

　刷（は）毛（け）を手（て）に取（と）って、液（えき）体（たい）糊（のり）を伸（の）ばそうとしたら、オレの尻（しっ）尾（ぽ）が椅（イ）子（ス）(チェア)に引（ひ）っ掛（か）かってしまった。

　バランスを崩（くず）したオレは、テーブルの上（うえ）にあったジグソーパズルを絨（じゅう）(カー)毯（たん）(ペット)の上（うえ）に落（お）としてしまった！！

　オレの渾（こん）身（しん）の力（りき）作（さく）がっ！！

　絨（じゅう）(カー)毯（たん）(ペット)の上（うえ）に落（お）ちてしまった額（がく）縁（ぶち）を拾（ひろ）うと、液（えき）体（たい）糊（のり）が乾（かわ）いてない所（せ）為（い）で、折（せっ）角（かく）の完（かん）成（せい）品（ひん）がバラバラに！！

マオ

「酷（ひど）いっ！！」

セロフィート

「やらかしましたね… 」

　オレを心（しん）配（ぱい）してくれたのかと思（おも）いきや、セロは笑（わら）いを必（ひっ）死（し）に堪（こら）えていた！

マオ

「セぇロぉ〜〜〜〜」

セロフィート

「笑（わら）ってませんし… 」

マオ

「声（こえ）が震（ふる）えてるけど！」

セロフィート

「だって……。

　完（かん）成（せい）させた後（あと）に、こんな凡（ぼん）ミスを…… 」

マオ

「オレだってしたくなかったわ！！

　尻（しっ）尾（ぽ）が椅（イ）子（ス）(チェア)に引（ひ）っ掛（か）かったんだよ！

　尻（しっ）尾（ぽ）さえ無（な）ければ、こんな失（しっ）敗（ぱい）しなかったのに！！

　元（もと）を辿（たど）ればオレを犬（いぬ）人（にん）間（げん）にしたセロの所（せ）為（い）なんだからな！」

セロフィート

「はて？

　其（それ）は違（ちが）います。

　原（げん）因（いん）を作（つく）ったのはマオ自（じ）身（しん）ですし。

　ワタシは肖（あやか）っただけです」

マオ

「肖（あやか）るなよ！！

　どうするんだよ〜〜。

　オレの３時（じ）間（かん）がーーーーっ！！」

セロフィート

「此（これ）では再（さい）度（ど）使（つか）う事（こと）は出（で）来（き）ませんね」

マオ

「 …………ジグソーパズルは、もういい。

　片（かた）付（づ）けたら寝（ね）る！」

　オレにはもう１度（ど）ジグソーパズルに挑（ちょう）(チャレ)戦（せん）(ンジ)して完（かん）成（せい）させる程（ほど）の元（げん）気（き）も気（き）力（りょく）も無（な）かった。

　さっき迄（まで）鬱（うっ）陶（とう）しいぐらいに元（げん）気（き）に動（うご）いていた尻（しっ）尾（ぽ）も流（さす）石（が）に此（これ）には参（まい）ったのか、だらん…と力（ちから）なく垂（た）れ下（さ）がっていて、ピクリとも動（うご）く気（け）配（はい）はない。

　どうやらオレの落（お）ち込（こ）み度（ど）は余（よ）程（ほど）らしい。

　溜（た）め息（いき）を吐（は）きながら、オレはジグソーパズルを片（かた）付（づ）けた。

　オレがベッドの方（ほう）を向（む）くと、セロがベッドに腰（こし）を下（お）ろして座（すわ）っていた。

マオ

「 …………セロ…。

　オレ、寝（ね）るから退（ど）いてくれる？」

セロフィート

「 ──マオ、来（き）てください」

　ベッドに座（すわ）ったまま、セロはオレに向（む）けて両（りょう）手（て）を広（ひろ）げている。

　其（それ）は「カモ〜ン」って事（こと）で良（い）いんだな？

　オレ、行（い）っちゃうよ？

　セロの胸（むね）に飛（と）び込（こ）んじゃうけど良（い）いんだな？

　オレはセロの言（こと）葉（ば）に甘（あま）える事（こと）にした。

マオ

「〜〜〜〜セロっ！！（////）」

　遠（えん）慮（りょ）なく、セロの胸（むね）に飛（と）び込（こ）んだオレは、セロに抱（だ）き付（つ）いた。

　バスローブがはだけ掛（か）けているセロの胸（むな）元（もと）に顔（かお）を埋（うず）めちゃう！（////）

　スリスリって頬（ほう）擦（ず）りもしちゃうんだからな！

　オレの尻（しっ）尾（ぽ）は水（みず）(ウォーター)を得（え）た魚（さかな）(フィッシュ)の様（よう）に激（はげ）しく動（うご）いている。

　セロはオレの！！

　デートは出（で）来（き）なかったけど、今（こん）夜（や）は朝（あさ）迄（まで）セロと『いいこと』したいっ！！

　元（もと）々(もと)デートが終（お）わった夜（は）は、セロとイチャイチャする予（よ）定（てい）だった訳（わけ）だし、イチャイチャだけでもしぃ〜たぁ〜いぃ〜〜〜！！

マオ

「エヘヘ（////）

　セぇロぉ〜〜（////）」

セロフィート

「ふふふ（////）

　マオの甘（あま）えん坊（ぼう）さん♪

　もっと甘（あま）えてください」

マオ

「朝（あさ）迄（まで）甘（あま）えぇるぅ〜〜〜（////）」

セロフィート

「はいはい。

　『大人（おとな）のおまじない』しましょう」

マオ

「すぅるぅ〜〜♪

　いっぱいだぞ！

　いっぱいするんだよ！！」

セロフィート

「はいはい♪

　いっぱいします。

　君（きみ）(マオ)が満（まん）足（ぞく）する迄（まで）── 」

　セロに抱（だ）き付（つ）いていたオレはベッドの上（うえ）に寝（ね）かされた。

◎　ジグソーパズルは自身の体験談を混ぜました。

　　小学校高学年の時に、「キティちゃん」のジグソーパズル（多分1000ピース？）を貰いました。

　　自力では無理だったので、家族に手伝ってもらって、ジグソーパズルを完成させました。

　　（飽きっぽく、毎日ではない為、完成に１ヶ月以上かかりました。最後は泣きつきました）

　　ジグソーパズルを固める為に糊を塗って固める時に、やらかしてしまいました。

　　初めての糊付けに失敗をしてしまい、ジグソーパズルは惨劇に見舞われ、残念な結果に…。

　　ジグソーパズルはゴミ箱行きになりました。

　　それからは１度もジグソーパズルをしていません。

◎　コロナちゃんが暴れているこんな時こそ、暇潰しにジグソーパズルで遊んだらいいんじゃないのか～～と思いながら書いていたのですが、先ずはジグソーパズルを買いに行かないといけない事に気付きました！（アホ）

　　然も、ジグソーパズルを買うにしても、お金がない！！（笑）

　　更に自粛ブームで店にも行けない！！（困）

　　ジグソーパズルで遊ぶ計画は実現出来そうにありません。

◎　因みに小学校低学年までは「キキララ」が好きでした。

　　高学年になると何故か「けろけろケロッピ」が好きでした。

　　「キティちゃん」は可愛いんですけど、何故か好きになりませんでした。

　　林原めぐみさんが「キティちゃん」の声を担当してるのを知った時は嬉しかったけれど、未だに「キティちゃん」を好きにはなれないです。

　何かが合わないのでょうね……。

　　「サンリオ」のキャラクターだと知ったのは、２０歳を過ぎてからでした。

　　「キキララ」が意外と大きいのを知って、ショックを受けたのは、イイ思い出…？？

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