初心者でも安心して遊べるジグソーパズルをなかなか完成させれないオレは、セロにジグソーパズルを完成させる為のコツを教えてもらった。
勿論、只で教えてもらった訳じゃない。
不本意ではあるけれど、オレは自分自身をセロに売ったんだ。
ジグソーパズルを完成させる為に!!
悔しいけど……。
どうやら、先ずピースで角を埋めると良いらしい。
取り敢えず教えられた方法を実行する為に、箱の中に入ってる沢山あるピースの中から、一ヵ所が真っ直ぐになってるピースを探しては分けた。
一ヵ所が真っ直ぐになってるピースをパネルの上に置いたら、パネルに描かれているイラストと同じ絵柄を探しては置いて行く。
左肩からズリ落ちる大きめのバスローブを上げながら、パズルのピースを嵌め込んで行く。
セロはオレの黒髪を撫でながら、偶に耳を触りながら、オレがジグソーパズルをしている様子を見て楽しんでいる。
何でセロがオレの耳を触ってるのかって?
其は……、交換条件と言うヤツでして……。
オレは──、セロから美味しい紅茶を薦められて飲んだ。
パイナップルっぽい風味の紅茶で初めて飲んだ。
実際にパイナップルを使った訳じゃなくて、あくまでもパイナップル風味だ。
紅茶でパイナップルの味を再現してみたんだとか。
挑戦し過ぎだろ〜〜〜。
いや、お世辞抜きで美味かったけど!
セロの淹れてくれる紅茶は、甲乙付けれないぐらい何れも美味いけどな(////)
紅茶を飲み終えて、ホッと一息付いたオレは、セロに衣服を脱がされて素っ裸にされた訳でして…(////)
何で衣服を脱がされたのかは分からない。
其の後に大人用のバスローブに腕を通されて、羽織らされた訳で──。
急にシャックリが出だして、止まらなくなったと思ったら……、そう!
彼の忌まわしい獣耳と尻尾の悪夢再びだ!!
そう!
オレは今、何故だか屈辱的な犬人間になってる訳だ。
オレの頭には黒狼フェンリルの獣耳が生えていて、お尻の上からは黒くてフサフサの尻尾が生えている。
口の中には犬歯も生えてる。
前の犬人間化と違うのは、オレの黒髪が長く伸びているって事ぐらいか…。
オレの身長より長くて、凡そ3mはあるらしい。
どうなってんだっ!?
セロ曰く、 “ 副作用かも知れない ” らしい。
いい加減過ぎるんですけど!!
まぁ…そんな訳で、オレはセロに愛でられながらジグソーパズルをしているんだ。
バスローブには予め尻尾を出す為の穴が開けられていて、其処から尻尾が出ている。
だから、バスローブが捲れて恥ずかしい思いをする事はない。
オレを見詰めるセロの表情が、心無しか柔らかくて穏やかに見えるのは、オレの気の所為なのか??
優しいセロは好きだし、大歓迎なんだけど(////)
ジグソーパズルを完成させた後は、期待しても良いかも知れない?
明日はセロとのデート日びだ。
寝ねてる間あいだに黒こく狼ろうフェンリルの効こう果かが切きれて元もとの姿すがたに戻もどってる事ことを願ねがうしかない。
もう1つの不ふ安あんは、全ぜん身しんの重おもダルさだ。
デートの前まえにあんなダルさが残のこってたら、折せっ角かくのデートに支し障しょうが出でちゃうんじゃないのか?
困こまるんだよな……。
相あい変かわらずオレの獣けもの耳みみは元げん気きがなさそうにヘタっている。
ピーンと立たってるばっかりの耳みみばかりじゃないのかも知しれない。
セロは相あい変かわわらず、はだけ掛かけてるバスローブに気き付づいてない。
気き付づいてほしい!
態わざとなのか、無む頓とん着ちゃくなのか──、バスローブが今いまにもはだけそうなセロの胸むな元もとにオレの視し線せんは釘くぎ付づけだ。
チラチラなんてレベルじゃなくて、ガン見みレベルって言いうか──。
セロフィート
「 マオ、どうしました? 」
人にんセロ形ぎょうフィートなのに何な故ぜだか、人にん間げんの女じょ性すいよりもセクシーで色いろっぽいくて、魅み惑りょく的てきなのに──、男だん性せいの様ように引ひき締しまった無ム駄ダのない細ほそ身みの身しん体たいからだをしていて、にも関かかわらず年ねん齢れい性せい別べつ問とわずに虜とりこにしてしまう中ちゅう性せい的てきな肉にく体たいをしている。