マオ
「 オレが『 街デートしたい 』って我が儘言ったから、態々滞在日を明日に伸のばした訳わけだし…。
今日きょうの代かわりに明日あした金曜日オータンデートをするならさ、滞たい在ざい日びが又また伸のびる羽は目めになって…… 」
セロフィート
「 ワタシは構かまいません。
予よ定ていが狂くるい計けい画かく通どおりに進すすまないのも又また旅たびの醍だい醐ご味みです。
イレギュラーな事じ態たいは旅たびには欠かかせないスパイスです 」
マオ
「 セロ…… 」
セロフィート
「 平へい坦たんな道みちばかりでは退たい屈くつしてしまいます。
余よ興きょうは大おおいに楽たのしむものです 」
マオ
「 ……いや、余よ興きょうは違ちがうと思おもうけど…?? 」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 うん……。
だけど…有あり難がとな(////)
セロがオレの我わが儘ままを優ゆう先せんしようとしてくれてるだけでも嬉うれしいよ(////)
デートはしたいけど、出で来きなくてもオレは満まん足ぞくだよ…。
えへへ(////)」
セロフィート
「 はぁ?
ワタシとデートしなくても満まん足ぞく…です? 」
マオ
「 いや…そう言いう訳わけじゃなくて…。
デートはしたいよ、勿もち論ろん!
唯ただ…セロがオレの我わが儘ままを優ゆう先せんしてくれるのが嬉うれしいから…… 」
セロフィート
「 デートをしなくて良よいと? 」
マオ
「 そんな事ことは言いってないだろ 」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 …………じゃあ…さ、今日きょうの代かわりに明日あした金曜日オータンデートするって事ことでいいのか?? 」
セロフィート
「 君きみマオが望のぞむなら── 」
マオ
「 ……じゃあ、明日あしたは街まちデートする──って事ことで…(////)」
セロフィート
「 はいはい 」
マオ
「 ちょっ、返へん事じが投なげげやりじゃないか?! 」
セロフィート
「 そんな事ことないです 」
マオ
「 …………本ほん当とかよ〜〜 」
セロフィート
「 ふふふ♪
マオが困こまってくれました♪ 」
マオ
「 へ? 」
セロフィート
「 楽たのしみにしていたデートをすっぽかされた訳わけですし、少すこしくらい意い地じ悪わるしても良よいでしょう? 」
マオ
「 意い地じ悪わるって──。
……別べつにすっぽかした訳わけじゃないし… 」
セロフィート
「 おや?
言いい訳わけします?
男おとこらしくないですね。
大人おとなは言いい訳わけをしないものです 」
マオ
「 してないから! 」
セロフィート
「 はいはい。
今こん回かいも、そう言いう事ことにしとくとしましょう 」
マオ
「 ──おい!
『 今こん回かいも 』は余よ計けいだろ〜〜 」
セロフィート
「 ふふふ(////)」
酔よってる──訳わけじゃなさそうだけど、仄ほのかに頬ほほを赤あかく染そめて上じょう品ひんに笑わらうセロには、グッと来くるものがある。
“ いけない何なにか ” が込こみ上あげて来くるから危き険けんだ!!(////)
今いまが夕ゆう食げディナーの時じ間かんだって言いうなら、セロは食しょく堂どうで何なにをしてたんだろう??
オレが15時じ間かん寝ねていた間あいだ、ずっとセロは1人りだった訳わけだろ?
気きになる〜〜〜!!
朝あさから何なにをしていたのかセロに聞きこうとしたら、食しょく堂どうでテキパキと働はたらいているウェイターが、丸まるいトレお盆ぼんンチに料りょう理りを載のせて運はこんで来きてくれた。
ウェイター
「 お待まちど〜〜で〜す!
御ご注ちゅう文もんのケバムフの肉にくウインナーとモモスマンブのロースト煮に込こみで〜す。
ケバムフの肉にくウインナーは〜〜、其そのまま食たべても美お味いしいですけど、見み方かたに依よっては卑ひ猥わいに見みえちゃいますから、出で来きれば薄うすい生き地じのヤンに野や菜さいとくるんで食たべてくださいね〜〜 」
マオ
「 お兄にいさん、『 卑ひ猥わいに見みえる 』ってどゆこと?? 」
ウェイター
「 …………坊ぼうやは未まだ知しらなくていいんだよ。
ディップはオススメの5種しゅ類るいを用よう意いしました〜。
モモスマンブのロースト煮に込こみは取とり皿ざらとスプーンを使つかってくださいね〜 」
セロフィート
「 有あり難がとう御ご座ざいます。
ウェイターさん、マルカタニ炒いため,ホウホソウの和あえ物もの,キャピラの包つつみ焼やき,ボルチッドを追つい加かでお願ねがいします 」
ウェイター
「 御ご注ちゅう文もん、お受うけしました〜〜 」
ウェイターは元げん気きに注ちゅう文もんを受うけると去さって行いった。
マオ
「 4品しなも追つい加かしたのか? 」
セロフィート
「 マオも食たべてください 」
マオ
「 うん… 」
オレは輪わ切ぎりにされたケバムフの肉にくウインナーが盛もり付つけられてる皿さらと5種しゅ類るいのディップをセロに渡わたした。
輪わ切ぎりも美お味いしいけど、食たべた時ときにパリッ──って割われた音おとがしないんだよな〜〜。
オレは食しょく欲よくをそそってくれる肉にくウインナーが弾はじける音おとを聞ききたいんだ。
此このまま食たべると『 卑ひ猥わいに見みえる 』ってウェイターが言いってたけど、何なんか分わかっちゃったかも知しれない。
親おや指ゆびと薬くすり指ゆびの先さきをくっ付つけて出で来きた丸まるぐらいの太ふとさもあるケバムフの肉にくウインナーは、20cmセンチぐらい長ながくて立りっ派ぱにそり立たってる様ように見みえなくもない。
………………うん、此このまま食たべるのは危き険けんだな。