マオ
「 セロに喜んでほしくて 」
セロフィート
「 マオ…(////)
君の書いてくれたデートプランを見ました 」
マオ
「 見てくれたんだ?
どうだった?
オレの力作のデートプランはさ? 」
セロフィート
「 そうですね… 」
マオ
「 な、何だよ……。
何か気に食わない箇所でもあったか? 」
セロフィート
「 そんな事は… 」
マオ
「 何か言いたい事でもあるのかよ?
…………も、若しかして……オレに遠慮してる──とか?(////)」
セロフィート
「 何故です? 」
マオ
「 何故って…… 」
セロフィート
「 ワタシがマオに遠慮する必要です。
ないと思いますけど? 」
マオ
「 …………ですよね… 」
セロフィート
「 君のデートプランを見て、感動しました 」
マオ
「 感動??
何でだ? 」
セロフィート
「 ワタシの為に睡眠時間を削り、作ってくれたプランですし」
マオ
「 えへへ…(////)
セロに喜んでもらいたい一心で……(////) 」
セロフィート
「 有り難う、マオ。
ワタシは幸せ者です(////)」
マオ
「 セロぉ…(////)」
セロフィート
「 マオが考えてくれた折角のデートですし、明日に伸のばします? 」
マオ
「 伸のばす? 」
セロフィート
「 明あ日す金曜日オータンのチェックアウトを明後日あさって土曜日ンーアルに延えん長ちょうします 」
マオ
「 はぁ?
別べつにズラす必ひつ要ようないだろ?
今日きょうデートすれば良いいんだからさ! 」
セロフィート
「 はぁ?
今いまから…です? 」
マオ
「 そうだけど。
雨あめの中なかを歩あるき回まわるのは嫌いやかも知しれないけどさ、コートもあるんだし、何なんの問もん題だいないだろ? 」
セロフィート
「 マオ…。
ワタシと夜よるデートしたいです? 」
マオ
「 はぁ?
夜よるデート??
何なに言いってんだよ?
するのは朝あさデートと昼ひるデートだぞ。
オレのデートプランを見みたなら分わかるだろ? 」
セロフィート
「 ………………マオ、今いまは何なん時じです? 」
マオ
「 うん?
6時じ過すぎだろ。
8時じになったら宿やど屋やカラクザ亭ていを出でるんだぞ。
良いいよな? 」
セロフィート
「 6時じ…です? 」
マオ
「 何なんだよ? 」
セロフィート
「 ははぁ…。
マオ、君きみは勘かん違ちがいしてます 」
マオ
「 勘かん違ちがい?
どゆことだよ?? 」
セロフィート
「 初しょ歩ほ的てきな推すい理りです。
ワトスン君くん 」
マオ
「 朝あさっぱらから、 “ 探たん偵ていごっこ ” しなくていいよ… 」
セロフィート
「 君きみマオは今いまの時じ刻こくを “ 6時じ過すぎ ” と言いいましたね? 」
マオ
「 言いったけど…。
其それが何なんだよ? 」
セロフィート
「 今いまの時じ刻こくは18時じ過すぎです 」
マオ
「 はぁ?
何なに言いってるんだよ?
今いまが18時じだって?
冗じょう談だん言いうなよ! 」
セロフィート
「 冗じょう談だんは好すきですけど、今いまは言いいません。
此これから食たべるのは朝あさ食げモニングではなく夕ゆう食げディナーです 」
マオ
「 はぁあ?!
ゆ…夕ゆう食げディナーぇ??
朝あさ食げモニングの間ま違ちがいだろ?! 」
セロフィート
「 いいえ。
間ま違ちがいではないです。
マオ、メニューを良よく見みてください 」
マオ
「 メニュー?? 」
セロフィート
「 表おもてに “ 夕ゆう食げディナーメニュー ” と書かかれている筈はずです 」
マオ
「 嘘ウソだよ… 」
オレはテーブルに立たて掛かけられているメニューを手てに取とった。
メニューの表ひょう紙しを確かく認にんしてみると、確たしかにセロが言いった通とおり、メニューの表ひょう紙しには “ 夕ゆう食げディナーメニュー ” と書かかれていた。
うぇ゛っ──、マジかよ?!
本ほん当とに “ 夕ゆう食げディナーメニュー ” だよっ!!
どゆことだ??
セロフィート
「 どうです?
今いまが夕ゆう食げディナーの時じ間かんだと分わかってくれました? 」
マオ
「 …………ちょ、一寸ちょっと待まてよ。
今いまが18時じって事ことはだ、オレは何なん時し間かん寝ねてたんだよ?
言いっとくけど、時と計けいが5回かい鳴なったのをオレは聞きいてるんだぞ! 」
セロフィート
「 其それは17時じの合あい図ずです 」
マオ
「 17時じって……。
オレは…… 」
セロフィート
「 マオは深しん夜や2時じ過すぎに眠ねむりました 」
マオ
「 そうなのか? 」
セロフィート
「 17時じ迄まで眠ねむっていたなら、マオは約やく15時じ間かん程ほど眠ねむっていた事ことになります 」
マオ
「 15時じ間かんっ?!
オレ……そんなに寝ねてたのかよ…。
其それじゃあ…今日きょうセロとする予よ定ていだったデートは…… 」
セロフィート
「 中ちゅう止しになりました 」
マオ
「 そんなぁ〜〜〜…… 」
セロフィート
「 今日きょうは無ム理リでも明あ日す金曜日オータンがあります 」
マオ
「 だから明日あした金曜日オータンなんだ…… 」
セロフィート
「 どうします? 」
マオ
「 セロはさ……、滞たい在ざいを伸のばしても良いいのか?
本ほん当とならさ、今日きょうの朝あさには宿やど屋やカラクザ亭ていをチェックアウトして≪ 街まちライナノット ≫を出でる予よ定ていだったろ? 」