表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
220/286

✔ 8.宿屋 3 〜 宿泊室 3 〜

「 八日目 」の始まりです。


 マオがりょうげてばんざいをしたままあおけにたおれたため、セロフィートはマオのはいどうするとしんたい(からだ)ささえた。


 マオがベッドだとおもったのは、セロフィートだったのだ。


 マオはセロフィートのうでなかで、ねむりにいたのである。


 マオにじゅくすいほう(マジック)けたセロフィートは、マオのしんたい(からだ)しずかにベッドのうえせた。


 マオがみぎつかんでいるのは、さっきまでかんこうあんないざっとにらめっこをしながらかんがえていたのデートプランだった。


 どうやらせいしょとやらもんでかんせいしたらしい。


 セロフィートはマオのからデートプランのかれたようはいしゃくした。


セロフィート

「 ──ずいぶんがんってくれたみたいですね 」


 かべけられているけいると、ぜんぎていた。


セロフィート

「 ──ふぅん?

  3かんはんけて、とはね──。

  …………30てん…。

  りょくみとめてもいいかな?

  もっと “ デート ” とやらを調しらべてからプランをつくってほしいものだね。

  ぼくには “ デート ” なんてただの “ ごっこ ” でしかなのに、マオはぐでいっしょうけんめいだ…。

  だからとって、マオにたいするぼくこうかんがらないけど 」


 セロフィートは30てんからくちてんすうけたデートプランのかれたようをヒラヒラとらしながら、クスリ…とわらった。


 こととはうらはらこころしかうれしがっているようにもえなくもない。


 セロフィートはデートプランのようをテーブルのうえいた。


 テーブルのうえにはなんなおしされながらグシャグシャにまるめられたかみくずかれている。


 かんこうあんないざっなんめくっていたのだろう、ずいぶんとページががっていた。


 セロフィートはかんこうあんないざっうえに、そっといた。


セロフィート

「 ……マオのがんりにはけいを。

  “ とっておき ” のほうきみ(マオ)にあげるとしよう 」


 セロフィートはしずかにベッドのうえこしろすと、マオのくろかみやさしくでる。


 ひたいほほかるくちびるけたあと、マオのちいさなくちかられているヨダレそうてきししいろゆびやさしくぬぐう。


 なにらずにねむりこけているマオのくちびるゆびけるとぶんくちびるかるける。


 にんげんならば、いきむのだが、あいにくセロフィートはにん(セロ)ぎょう(フィート)だ。


 ぶんたいないどうちくせきされているたいりょうの〈 テフ(原質の源) 〉を、くち使つかってマオのたいないんだ。


 なんか〈 テフ(原質の源) 〉をくちつたいにこんんだあと、マオのくちびるからぶんくちびるはなす。


セロフィート

「 ──きみ(マオ)ぼくとくべつ(おもちゃ)だからね。

  ほんのすこしでもながちしてほしい。

  いまはゆっくりおやすみ、ぼくだけのマオ── 」


 セロフィートはマオのほほやさしくると、ベッドからこしかせてがる。


 かべけいぜんし、おとらすころにはセロフィートの姿すがた宿しゅくはくしつにもなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ