✔ 7.セロッタ・ミュージアム 11 〜 セロッタ・ベーカリー 4 〜
セロフィート
「 行きましょう 」
マオ
「 うん…。
セロ、さっきポーチから札束出してたろ?
一体幾らオレのセロカにマネーチャージしたんだ? 」
セロフィート
「 おや?
見えてました? 」
マオ
「 ガッツリ見えてたよ! 」
セロフィート
「 取り敢えず500万U程マネーチャージしときました 」
マオ
「 ごひゃ?!
500万Uって──!!
多過ぎやしないか?! 」
セロフィート
「 そうです?
1.000万Uでも良かたですけど、人目もありますし半分にしました 」
マオ
「 止めいっ!!
オレの金銭感覚が狂うだろっ!! 」
セロフィート
「 気にする事ないです。
金銭感覚が狂っても旅は出来ます。
金銭感覚のないワタシが証人です。
安心してください 」
マオ
「 セロが証人だから不安なんだよ…… 」
セロフィート
「 何故です? 」
マオ
「 何故って……。
…………取り敢えず、無駄になる買い物はしない様にしないとだ。
爆買いなんて以ての他だ!! 」
セロフィート
「 幾ら使っても減りませんし、好きなだけ爆買いしてください 」
マオ
「 も〜〜〜っ、そう言う事言うなよ! 」
オレはセロの左手を掴むと《 セロッタ・ベーカリー 》を出た。
さっき時計を見たら21時を過ぎていた。
確か《 セロッタ・ミュージアム 》が閉館するのは23時30分だったよな?
天井は満天の星空を映していて、星が流れている映像には思わず見とれてしまう。
閉館するのに未だ2時間以上ある。
折角だし、もう1回ゴンドラに乗ってデートを終わらせるのはどうだろう?
昼間のゴンドラも良かったけど、夜のゴンドラはムードが出るかも!
マオ
「 ──セロ、折角だしさ、最後にゴンドラに乗らないか?
夜のゴンドラって、如何にもデートなムードが出そうだし!
どうかな? 」
セロフィート
「 マオが乗りたいなら付き合います。
行きましょう 」
マオ
「 やった!!
じゃあ、早く行こう!
出てないゴンドラが残ってるといいんだけど… 」
オレは掴んでるセロの手を引っ張って、ゴンドラ乗り場へ向かった。
オレは走りたかったんだけど、セロが走ってくれないから結局は歩いて向かう事になった。
ゴンドラ乗り場が見えて来た!
オレと同じ様な事を考えてるカップルが行列を作っていた。
…………ひの、ふの、みの…………って、8列も並んでるのかよ!?
マジか〜〜〜。
セロフィート
「 マオ、どうします?
並びます? 」
マオ
「 も…勿論、並ぶに決まってるだろ!
行くぞ! 」
セロフィート
「 はいはい。
君が望むなら 」
オレはセロと一緒にゴンドラ乗り場へ向かって歩いた。




