マオ
「 海の主や双子の母親,父親が主役の物語もあるのか? 」
セロフィート
「 あります。
海の主は男神の11番目の息子に退治されてしまいますし、男神は若かりし頃はブイブイ言わせていた英雄でしたし、双子の母親は大勢の男神と関係を持つ様な恋多き女神です 」
マオ
「 え…。
双子の母親って……トラブルメーカー的なポジションなのか? 」
セロフィート
「 そうなります。
女神に求婚した男神も被害者の1柱ですし 」
マオ
「 え……。
そうなの?? 」
セロフィート
「 被害者は多いそうです。
双子の母親は、男神を娘と結婚させるつもりだったそうです 」
マオ
「 そうなのか?
だけどさ、男神が求婚したのは女神だったけど? 」
セロフィート
「 男神は女神に好意を抱いてましたから、何とかして女神に求婚したかった様です。
女神は其を許しませんでした。
何が何でも男神と女神を夫婦にしたかった女神は、男神にとある条件を出しました 」
マオ
「 条件??
女神は男神にどんな条件を出したんだ? 」
セロフィート
「 男神の子供を産ませろと、脅迫して迫りました。
願いが叶えれば、女神へ求婚する事を許すと言われ、男神は女神の条件を飲みました 」
マオ
「 …………えぇと…其って…男神と女神と子作りしたって事?? 」
セロフィート
「 そうなります 」
マオ
「 えと…じゃあさ、女神から産まれた子供は、娘の子供と異父兄姉になる訳か? 」
セロフィート
「 双子の異父弟妹になります 」
マオ
「 あ……そっか…。
双子の知らない内に母親が弟妹を身籠る事になる訳だ……。
えと……じゃあ…、女神が男神の子供を身籠れたから、男神は女神に求婚が出来る様になったんだな? 」
セロフィート
「 そうなります 」
マオ
「 …………何だろう…女神が不憫に思えて来たんだけど…。
男神の気持ちは横に置いとくとして、女神が条件を出して余計な事をしなければ、女神は想い人の男神と結婚出来て夫婦になれた訳か? 」
セロフィート
「 そうなります 」
マオ
「 若しかして…此の物語の悲劇を引き起こした元凶って……、名前すら登場しなかった双子の母親なのか?? 」
セロフィート
「 見方を変えれば、そうとも言えます 」
マオ
「 …………やっぱり、ドロドロしてるじゃないかよ〜〜〜!!
星座の物語の作者って、病んでたのか? 」
セロフィート
「 作者の心中も環境状態も知りません。
星座の物語の作者も星座神話の作者も多いですし、考え方は1人1人違います。
当時の本人達にしか分かりません 」
マオ
「 …………だよな…。
ロマンチックに程遠い物語って何れだけあるんだろうな…… 」
セロフィート
「 どうでしょう?
自身が叶えられなかった願望を物語にする作者も居たでしょうし…。
星座の物語も星座神話も空想や妄想の寄り合わせの様なものです。
作り話は軽い気持ちで聞いたり読んだりすれ良いです 」
マオ
「 …………そう…だよな?
深入りする必要なんてないよな?
ははは… 」