✔ 7.商店街 1 〜 セロッタ・カンパニー 1 〜
──*──*──*── 商店街
──*──*──*── セロッタ・カンパニー
オレは初めて≪ 街 ≫の《 商店街 》に出店している《 セロッタ・カンパニー 》に来店した!
《 セロッタ・ミュージアム 》の中にある《 セロッタ・カンパニー 》と比べると狭いし、こじんまりとしている。
安心感があって落ち着く広さだ。
街民の生活に密着した生活必需品が多いみたいだ。
《 飲食街 》に出店している《 セロッタ・ベーカリー 》では買えないフラワジャム,ハーブジャム,蜂蜜が売られている。
固形の手洗い石鹸,入浴石鹸,洗濯石鹸も売られている。
色んな形があって、可愛いかったり、お洒落だったりする。
色も香りも様々で、使うのが勿体無い気持ちになる。
部屋の棚の上に置いて、飾っていたいくらいの石鹸が揃っている。
タオルもある。
ミニタオル,ハンドタオル,フェイスタオル,バスタオル,バスローブも色んな柄があって、色も沢山ある。
食器,食具,ランチョンマット,テーブルクロスもある。
お洒落な消臭剤やブーケ型の芳香剤もある。
花や野菜の種も売ってる。
リボンカーテンの奥にも部屋があるみたいで、其処は業務用の商品が売ってるみたいだ。
セロカを持ってる業者じゃないと奥の部屋には入れない様になってるらしい。
残念だな……。
裁縫セット,布,生地,ボタン,紐,リボン、編み物セット,毛糸類、刺繍セット,糸類とかも沢山揃っている。
編み物か…。
裁縫は出来るけど、編み物はした事ないなぁ。
う〜〜〜ん……。
パスだな。
刺繍は裁縫と似てるから出来そうかも?
クッションキットかぁ。
此ならオレにも作れそうな気がする!
セロカ君を刺繍したクッション……。
良いかも!
セロフィート
「 マオ、欲しいのありました? 」
マオ
「 まぁな。
オレ、刺繍をしてみようと思うんだ! 」
セロフィート
「 刺繍です? 」
マオ
「 そっ!
初心者にも出来るクッションキットがあるんだ。
ほら、セロカ君のデザインがあるだろ。
色んなデザインがあるから迷ってるんだ… 」
セロフィート
「 全種類買います? 」
マオ
「 へ?
ぜ…全種類?! 」
セロフィート
「 偶には “ 大人買い ” をしてみてはどうです? 」
マオ
「 お…大人買い?! 」
なんて魅惑的でそそられる言葉なんだ!
まるで悪魔の囁きだよ!!
マオ
「 大人買いは憧れだけどさ、だけど…… 」
セロフィート
「 1キット800Uは安いと思いますけど? 」
マオ
「 うん……。
だけどさ、6キットで4.800Uだろ?
一寸……なぁ… 」
セロフィート
「 欲しくないです? 」
マオ
「 欲しいよっ!
欲しいに決まってるだろ!
だけど… 」
セロフィート
「 欲しいなら買えば良いです。
マオには其が出来ます。
マオのセロカで買う訳ですし、誰に遠慮する必要もないです 」
マオ
「 そうだけど……。
いや…そう、だよな?
オレ専用のセロカを使うんだもんな?
──よし!
オレ、買うよ!
セロカ君のクッションキットを全種類買っちゃうよ! 」
セロフィート
「 どうぞ 」
オレはセロに拐かされて、まんまと口車に乗せられて、思わずセロカ君のクッションキットを6点購入した。
《 セロッタ・カンパニー 》のロゴ入りの高級感漂う如何にも大人が好みそうなお洒落な紙袋とセロカ君のイラストの下に《 セロッタ・カンパニー 》のロゴが入った子供がはしゃいで喜びそうな可愛いデザインの紙袋を店員に見せられた。
どちらの紙袋に入れてほしいか選べるみたいだ。
店員から聞かれたオレは、勿の論セロカ君デザインの紙袋を選んだ。
明らかに子供向けのセロカ君紙袋は好きな色も選べるらしい。
オレは水色の紙袋を選んだ。
紙袋は防水加工がされてるから雨に濡れても破れないらしい。
さよなら、オレの4.800U。
こんにちは、セロカ君のクッションキット。
欲しい物を購入出来て嬉しい筈なのに少し切ない気持ちになるのは何でだろうな??




