✔ 7.セロッタ・ミュージアム 14 〜 ゴンドラ、乗りま〜〜す 2 〜
マオ
「 何だよ、其ぇ!
オレ、聞いてないよ! 」
セロフィート
「 今、言いましたけど? 」
マオ
「 遅いよ!
もっと早く教えてくれよ〜〜〜。
オレ、御見舞いに行く気満々だったんだぞ! 」
セロフィート
「 ケレディさんから口止めされてましたし 」
マオ
「 嘘吐けよ〜〜! 」
セロフィート
「 ケレディさんは全身包帯の重傷者です。
絶対安静ですし 」
マオ
「 其の絶対安静のケレディさんを妊婦の殺害現場に鞭打って引っ張り出して、証言させたのは何処の誰だよ! 」
セロフィート
「 犯人を動揺させる為には、ケレディさんの協力は必要でした 」
マオ
「 其にしたって、セロのやり方は激鬼ぷんぷん丸だぞ! 」
セロフィート
「 何です、其?
“ 終わり良ければ全て良し ” です。
推理に協力してくれたケレディさんへは御詫びとして≪ 王都 ≫の病院へ転移させてもらいました。
≪ 街 ≫から≪ 王都 ≫の病院へ向かう道中を馬車で移動するのは、ケレディさんの身体に負担が掛かりますし 」
マオ
「 セロ!
重傷のケレディさんに悪い事したって反省してたんだな? 」
セロフィート
「 はぁ?
何故ワタシがケレディさんに対して反省しなければいけません? 」
マオ
「 一寸、セロさん!! 」
セロフィート
「 マオ、敬称呼びなんて他人行儀な呼び方しないでください。
マオとワタシの仲でしょう?
悲しいです… 」
マオ
「 …………御免…つい… 」
セロフィート
「 マオは時々ワタシを敬称呼びしますね。
何故です? 」
マオ
「 な…何でって……何でかな??
あはは…… 」
セロフィート
「 どうしました? 」
マオ
「 どうもしてないよ!!
ケレディさんが≪ 街 ≫の病院に居なくて、御見舞いに行けないのは残念だけど……、仕方無いよな…。
≪ 王都 ≫の病院で完治して元気になってほしいよ 」
セロフィート
「 最新の医療設備が整っている有名な病院です。
任せておけば良いです 」
マオ
「 ……何か、ケレディさんに対して冷たくないか? 」
セロフィート
「 そうです?
──ワタシはマオ以外に優しくする気は更々無いです 」
マオ
「 …………(////)
真顔で言われると照れるんだけど?(////)」
セロフィート
「 もっと照れてください。
照れているマオ、可愛いです♪ 」
マオ
「 ──もうっ!
子供扱いすんな!
折角デートしてるんだからさ! 」
セロフィート
「 はいはい。
ふふふ♪ 」
マオ
「 セロぉ〜〜〜。
面白がってないか? 」
セロフィート
「 まさか… 」
マオ
「 だったら、オレを見て言えよ!!
もうっ! 」
セロフィート
「 ふふふ(////)」
マオ
「 …………(////)
あっ、そうだ!
所でさセロ──、ヴドゥフ王から “ 王家の紋章旗 ” ってのは授与してもらえそうなのか?
其処等辺はさ、どうなってるんだ? 」
セロフィート
「 気になります? 」
マオ
「 まぁな…。
ヴドゥフ王から御墨付きの “ 王家の紋章旗 ” を授与されないと、セロはヴドゥフ王国内で “ ガッポリ ” 出来ないんだろ?
まぁ…セロだから抜かりはないと思うけどさ… 」
セロフィート
「 ──マオ、ワタシの事を分かってますね。
嬉しいです(////)」
マオ
「 セロ…(////)」
セロフィート
「 “ 王家の紋章旗 ” に関して、マオが心配する事ないです 」
マオ
「 セロ…だけど……、オレはセロの──。
セロとオレは……夫婦だろ?
オレだって知りたい!
〈 器人形 〉が知ってるのにオレが知らないなんて、そんなの嫌だよ! 」
セロフィート
「 マオ… 」
マオ
「 セロ、オレを仲間外れにしないでくれよ! 」
セロフィート
「 ……………… 」
マオ
「 セロ! 」
セロフィート
「 …………マオ、態々首を突っ込んで迄知る必要のない事もあります。
君は知らない方が良いです 」
マオ
「 セロ、オレを『 仲間外れにすんな 』って言ったよな!
好い加減、子供扱いするなよ!
オレはセロの相棒だろ!
オレ……セロの事…何も知らないんだよ……。
セロが自身に似せた〈 器人形 〉を幾つも持ってて、複数体の〈 器人形 〉を同時に遠隔操作してる事も全然知らなくて…… 」
◎ セロフィートによって、マオの記憶は改竄せれているのでした。
マオは「 ケレディがヴドゥフ王国の第5王子である 」という事を忘れています。
「 殺害現場でケレディと別れの会話をした 」という事も忘れてしまっています。
其以外にもセロフィートに改竄せれてますけどね!