✔ 7.セロッタ・ミュージアム 11 〜 休憩所 2 〜
更に左へ移動すると、角砂糖の入った瓶が並んでいる。
四角くて白い一般的な角砂糖だけじゃなくて、色んな形の角砂糖があって、色もカラフルで選ぶのに迷ってしまう。
だけど、見ているだけなのに楽しい!
う〜ん……何の角砂糖にしよう?
散々迷った挙げ句、オレは紫色で星形の角砂糖を選んだ。
マオ
「 結構迷っちゃったな(////)」
セロフィート
「 空いてる席へ行きましょう 」
マオ
「 うん 」
オレはセロの後を追う様に歩いた。
セロが選んだテーブルの上にお盆を置いてから、店員がくれたセロカ君バッジをバッジケースの中に入れた。
セロと向き合う様に1人用のソファーに腰を下ろして座る。
マオ
「 椅子じゃないんだな 」
セロフィート
「 椅子もあります。
ソファーより椅子の方が良かったです? 」
マオ
「 ううん。
ソファーの方が断然良いよ!
座り心地抜群だな(////)」
セロフィート
「 座った者の体型に合わせて変化する様になってます 」
マオ
「 へぇ〜〜、便利だな 」
セロフィート
「 欲しければ《 セロッタ・カンパニー 》で買えます 」
マオ
「 えっ?
買えちゃうのか? 」
セロフィート
「 《 セロッタ・ミュージアム 》にある物の大半は《 セロッタ・カンパニー 》で購入出来ます。
宣伝も兼ねて直に使ってもらえる様にしてます。
休憩所のテーブル,椅子,ソファーを良く見てください。
色んな種類が配置されてるでしょう 」
マオ
「 そう言われてみれば……。
じゃあさ、紅茶のサンプル品とか、ティーポットや角砂糖も買えるのか? 」
セロフィート
「 販売してます 」
マオ
「 マジかよ…。
此のティーカップもソーサーも砂糖皿もティースプーンもお盆も買えちゃうんだ? 」
セロフィート
「 はい♪
ティーカップとソーサーは同じ柄の物は使ってません。
マオとワタシのティーカップとソーサーの柄も違います 」
マオ
「 そうなの?
──あっ、本当だ!
何かお洒落な柄だな。
高級感を感じるよ 」
セロフィート
「 実際に高価なティーセットばかりですし 」
マオ
「 へ?
本当に高価なの?? 」
セロフィート
「 大陸が違がっても基本のティーカップ,ソーサーの形は変わりません。
柄のデサインは大陸に依って違います。
同じ柄のデサインは有りません。
何のティーセットも王族,貴族が好んで使用していた高価な物ばかりです 」
マオ
「 王族御用達や貴族御用達だった超の付く高級で高価な…………使うの怖いっ!!
割っちゃったら弁償出来ないよ!! 」
セロフィート
「 ふふふ。
落としても欠けたり割れたりしない様にコーティングしてます。
安心して使ってください 」
マオ
「 な…何だよ〜〜〜。
そう言うのは先に言ってくれよ〜〜。
良かった……。
コーティングしてあるなら、子供が誤って落としたとしても安心だな! 」
オレは心の中で胸を撫で下ろした。
オレは紅茶に角砂糖を入れずに飲んだ。
セロ特製の紅茶は砂糖やミルクを入れなくても飲み易いからだ。
そう言えばミルクは置いてなかったよな。
マオ
「 セロ、ミルクが無いけど用意してないのか? 」
セロフィート
「 ミルクならテーブルの上に有ります 」
マオ
「 有るの? 」
テーブルの上を見たら、確かに “ ミルク ” と書かれた入れ物が置かれている。
使い捨てのオシボリとペーパーナフキンも置かれている。
テーブルから落ちない様に確り固定されてるのがニクいと思う。
マオ
「 此のミルクって入れたいだけ使って良いのか? 」
セロフィート
「 制限はないです。
どんなに使ってもミルクは減りませんし。
何の紅茶にも合う万能ミルクです。
マオも使ってみてはどうです? 」
マオ
「 うん… 」
セロフィート
「 ミルクを入れた後に紅茶を注ぐと違う味を楽しめます。
ミルクの量、角砂糖の数,角砂糖の種類,紅茶の種類,紅茶のブレンドに依って味は千差万別、色々な味を楽しめます 」
マオ
「 休憩所だけで1日潰せるじゃないかよ 」
セロフィート
「 そうですね 」