✔ 7.セロッタ・ミュージアム 3 〜 玩具博物館 2 〜
──*──*──*── 玩具博物館
いざ、尋常に入店────っ!!
あ゛ぃた゛っ!?
博物館の中に入ろうとしたら、オレの顔は何かにドバンッ──とぶつかった。
何だよぅ〜〜。
顔面からぶつかっちゃったよ……!
マオ
「 ──いってぇ……。
何だよ〜〜。
何で壁があるんだよ〜〜。
いてて…… 」
ぶつけた顔を擦っていると、周りの人達から笑わていた。
恥ずかしいっ(////)
何でオレ、笑われてるの?!
子供に迄笑われてる!(////)
子供
「 キャハハ!
兄ちゃん入り方知らないのかよ? 」
マオ
「 入り方ぁ? 」
子供
「 うん。
セロカを入れてるパスケースがあるだろ?
パスケースを首に掛けて、入れば良いんだよ。
其の為のパスケースなんだよ〜〜 」
マオ
「 えぇっ?? 」
子供
「 ほら、見て。
向きは、こうだよ。
其のまま入るんだ。
──簡単だろ? 」
オレを見てケタケタと笑っていた子供が態々丁寧に教えてくれた。
頭に来るけど……、教えてもらえた訳だし、御礼は言わないとな。
オレは大人だからな!
マオ
「 教えてくれて有り難うな。
えぇと…… 」
子供
「 フェウイルだよ。
皆からは “ フェル ” って呼ばれてるよ〜 」
マオ
「 フェルか…。
助かったよ、フェル 」
フェウイル
「 えへへ(////)
兄ちゃん初めてなのか? 」
マオ
「 そうだよ 」
フェウイル
「 ふ〜ん。
何処の入り口も同じだから、パスケースは取っちゃ駄目だよ 」
マオ
「 分かったよ 」
オレに入り方を教えてくれたフェウイルは、玩具博物館から出ると「 バイバ〜イ 」と元気良く手を振りながら走って行ってしまった。
どうやら家族で来ていたらしい。
フェウイルに手を伸ばしたのは、お兄ちゃんかな?
仲良く手を繋いで遠ざかって行った。
オレはフェウイルが教えてくれた様にパスケースの紐を首に掛けた。
パスケースの向きも確かめた。
よし、今度こそ玩具博物館に入るぞ!!
オレは深呼吸してから玩具博物館に足を踏み入れた。
ドキドキ胸が高鳴ったけど、今度は見えない壁に顔をぶつけずに入る事が出来た。
良かったぁ〜〜。
だけど何で見えない壁があるんだ??
後でセロに問い正さないとだな!
今は兎に角、展示されてる玩具を見て回ろう。
壁側に透明なケースが設置されていて、色々な玩具が展示されている。
種類別に展示されていて、今はヌイグルミゾーンだ。
小さいのから大きいの迄、可愛いヌイグルミが沢山展示されている。
見た事のない動物のヌイグルミはトイチの祖国で見られる動物らしい。
後は、絶滅動物のヌイグルミとか、種類の多い犬類,猫類,鳥類,魚類,熊類とか上げたらキリがない。
テディベアとパンダは熊類のヌイグルミゾーンに展示されている。
うわぁ……、魚類のヌイグルミにはジンベエザメ,ホウジロザメ,シロナガスクジラ,シャチ,メガロドン,タコ,イカ,カジキとか色々ある!
実物で見ると恐いけど、ヌイグルミは可愛いんだよなぁ。
抱き枕に使いたいサイズだし。
ジンベエザメのヌイグルミは上に乗って寝れるよな〜〜。
鳥類のヌイグルミだと、雀が可愛い(////)
雀だけでも種類が多いんだよな。
鶏,ペンギン,燕,梟,烏,鷹,鷲のヌイグルミもあるけど、何れも種類が多い。
見ていたら本当にキリがない。
ヌイグルミは此ぐらいにして、遊べる玩具のゾーンに行こう!
えぇと……何処等辺かなぁ?
ドールハウス,ミニチュアハウスのゾーンだ。
実物のティーカップの横に滅茶苦茶小っさいティーカップが置かれている。
職人技って凄い!
玩具と言うより芸術品だと思うんだけど、此処は子供の遊ぶ玩具が展示される訳で……。
ガチのドールハウスやミニチュアハウスが子供の玩具として扱われる訳で……。
贅沢過ぎるだろ!
子供にはシルバニアファミリーシリーズで遊ばせとけば良いんじゃないのか──って思う。
えぇと……あっ、クレヨンとかのゾーンだ。