✔ 6.殺害現場 14 〜 包帯男は誰だ 3 〜
オレは右隣に立つセロを睨んでみた。
セロは笑顔で首を傾げている。
惚けてる!!
もうっ、セロの所為で大変な目に遭ったって言うのに!!
そりゃ、旅の醍醐味を楽しみたいから転移魔法の使用を禁止したのはオレですけどね!
ホームス:セロフィート
「 襲われる心配はないです。
竜車の半径5mは結界魔法陣で守られてます。
念の為に戦闘用の〈 器人形 〉を護衛に4体同行させます 」
ワトスン:マオ
「 おい!!
オレとの差が酷くないか?!
何でケレディさんには戦闘用の〈 器人形 〉を4体も同行させるんだよ!! 」
ホームス:セロフィート
「 ケレディさんは未来の国王をサポートし、支える大事な王子様です。
里帰りの道中に災難に遭わせる訳にはいきません。
〈 器人形 〉はケレディさんが≪ 街 ≫へ戻って来る迄貸し出します。
≪ 王都 ≫に居る間も護衛として頼ってくれて構いません。
≪ 街 ≫に戻って来てからは《 セロッタ探偵事務所 》で待機させます。
≪ 街 ≫の外に出る用事がある時は《 セロッタ探偵事務所 》で依頼してください。
特別にサービス価格で貸し出します 」
ケレディ
「 有り難う御座います。
≪ 街 ≫に戻ってからも頼れるのは心強いです! 」
ワトスン:マオ
「 料金は取るんだな〜 」
ホームス:セロフィート
「 商売ですし。
戦闘用の〈 器人形 〉と竜車,馭者はケレディさん専属にしときます。
遠慮しないで何時でも頼ってください 」
ケレディ
「 はい(////)」
何だよ〜〜〜、至れり尽くせりじゃないか!
オレとの扱いが雲泥の差過ぎて不公平だ!!
オレだって皇子なのにっ!!
然も、ケレディさん専属にするとか……。
幾らケレディさんが王子様だって言っても、やり過ぎなんじゃないのかよ??
差別だ!!
ワトスン:マオ
「 ケレディさんに何体の〈 器人形 〉を同行させるんだ? 」
ホームス:セロフィート
「 そうですね…。
戦闘用4体,馭者1体,話し相手兼世話役2体の7体です 」
多くないかな?!
ホームス:セロフィート
「 クリープ、《 セロッタ探偵事務所 》迄ケレディさんを任せます。
ケレディさん、《 セロッタ探偵事務所 》の前に竜車を用意してます。
準備が整い次第、竜車に乗り、出発してください 」
ケレディ
「 分かりました! 」
ワトスン:マオ
「 クリープ?
ホームス、クリープって〈 器人形 〉の事か? 」
ホームス:セロフィート
「 そうです。
人前で “ 器人形 ” とは呼び難いでしょう?
“ クリープ ” なら名前に聞こえなくもないですし 」
ワトスン:マオ
「 まぁ、確かに……。
ケレディさんが《 セロッタ探偵事務所 》に行くなら、オレも一緒に行ってケレディさんを見送るよ! 」
ホームス:セロフィート
「 ワトスン、君は此の場に残り、後片付けと掃除をしてください 」
ワトスン:マオ
「 へ?
何でだよ? 」
ホームス:セロフィート
「 君はワタシの助手です。
後片付けと掃除をするのは助手の役目です 」
そう言ったセロは、箒,塵取り,ゴミ袋の3点セットを何処からともなく出した。
セロは笑顔でオレに掃除3点セットを渡そうとしている。
オレは何時もの癖でセロから掃除3点セットを受け取ってしまった!!
ホームス:セロフィート
「 やる気ですね。
此処
鎖
集
ワタシは寄
セロは其