✔ 6.殺害現場 11 〜 迷探偵の迷推理ショー 11 〜
吃驚したなぁ!
いきなり破裂するんだもんな!
破裂した音に驚いたのはオレだけじゃなかった。
セロと〈 器人形 〉以外の周りに居る大人達も突然過ぎて何が起きたのかを理解出来てないみたいで、パニクっていた。
暫くすると空からヒラヒラと様々な種類の花が舞いながら落ちて来た。
花吹雪じゃないけど、綺麗だ(////)
此、見た事ある!
セロが手品の最後に披露するヤツだ。
皆──『 妊婦殺害事件 』の犯人達も、あまりの綺麗さに見惚れている。
ホームス:セロフィート
「 マレムダス捜査官、ケレディさんは生きてます。
君達は惜しくもケレディさんを殺し損ねました。
君達がダンデル湖へ投げ捨てたのは、ケレディさんに似せた人形です。
身内の殺人罪が殺人未遂罪に減刑されます。
良かったですね。
{ ヴドゥフ王国第5王子殺害未遂罪の罪に問われて≪ 王都 ≫行きになると思いますけど。
おめでどう御座います、マレムダス捜査官。
行ってらっしゃい♪ }」
うん?
ついさっき迄舞い落ちる花を見ていた警部達に連行されて行くマレムダス捜査官に向かってセロが手を振ってる?
何か楽しそうだな。
ホームス:セロフィート
「 ──さて、皆さん。
此にて、名探偵ホームスの推理ショーは終わりです。
解散してください 」
セロが笑顔で両手をパンパンと軽く叩くと、其が合図となったのか警察官,捜査官,新人刑事達,お巡りさん達がゾロゾロと殺害現場から出て行き始めた。
ワトスン:マオ
「 ホームス、なんちゃって推理ショーは終わったんだな 」
ホームス:セロフィート
「 ワトスンの為に頑張りました。
ケレディさん、お疲れ様でした。
包帯は必要でした? 」
ワトスン:マオ
「 ケレディさん?
じゃあ、特別ゲストは正真正銘のケレディさんなんだ?
破裂したのはケレディさんじゃなかったんだね!
良かった…… 」
ケレディ
「 えへへ(////)
心配させちゃったね。
まさか、マレムダス捜査官に刺されて階段から落とされるなんて思いもなかったよ……。
人生って何が起こるか分からないよね 」
ワトスン:マオ
「 でも、怪我は治ってないんだよね?
歩けないみたいだし… 」
ケレディ
「 あぁ…此はね、ホームスさんに借りたんだ。
此の包帯もね実は演技なんだよ 」
ワトスン:マオ
「 演技……。
顔の傷も? 」
ケレディ
「 実はね。
ホームスさんは凄いね。
僕の正体に気付いちゃうんだからさ 」
ワトスン:マオ
「 ケレディさんの正体?? 」
ケレディ
「 うん。
僕のね “ ケレディ・ダタンネ ” って名前は偽名なんだよ。
社会勉強で一時的に新人刑事として警察署に御世話になってるだけなんだ 」
ワトスン:マオ
「 社会勉強? 」
ホームス:セロフィート
「 ワトスン、ケレディさんは御忍びで≪ 街 ≫に来てます 」
ワトスン:マオ
「 御忍び?? 」
ホームス:セロフィート
「 ケレディさんは、ヴドゥフ王国の第5王子です 」
ワトスン:マオ
「 ……へ??
王子……様??
えっ……えぇっ?!
ケレディさんがヴドゥフ王国の………… 」
ケレディ
「 そうなんだ。
実名は言えないけどね 」
ワトスン:マオ
「 マレムダス捜査官は、ケレディさんが王子なのを知らないで刺したの? 」
ケレディ
「 僕は刺されてないし、階段も落とされてないよ。
僕にそっくりな人形が身代わりになってくれたからね。
ホームスさんには感謝してもしきれないよ。
匿ってもらえてるし 」
ワトスン:マオ
「 は?
匿ってもらってる??
どゆこと?? 」
ケレディ
「 うん?
ホームスさんから聞いてないのかい?
ホームスさんとワトスン君と出会った20日の夜
ワトスン:マオ
「 助
ケレディ
「 そうなんだ。
ホームスさんに助
行方
ワトスン:マオ
「 えぇっ?!
ケレディさんの行方