✔ 6.殺害現場 9 〜 迷探偵の迷推理ショー 9 〜
ホームス:セロフィート
「 唯一の目撃者であるケレディ刑事を殺害した事で『 妊婦殺害事件 』の黒幕である事を自ら白状したのです! 」
怒濤の追い上げ?!
セロは此処で勝負に出て、黒幕を畳み掛ける気なのか?
だけど、気になるのは……『 殺した筈だっちゃ 』発言だ。
黒幕( 仮 )のマレムダス捜査官は『 オレ達 』って言っていた。
鯔の詰まり、マレムダス捜査官は1人じゃなくて、仲間……共犯者達と一緒に居て、死んだと思ったケレディさんを……始末…したんだ。
だけど、ダンデル湖の底に捨てて沈めたと思っていたケレディさんが、特別ゲストとなって、目の前に現れた。
そして、目撃者として自分を『 妊婦殺害事件 』の黒幕だと証言を始めた。
5名の顔は、さっきよりも血の気が引いていて真っ青なっている。
心無しか、震えている様にも見える。
ケレディさんを殺したつもりで居る事は、様子を見る限り事実なのかも知れない。
肝心のケレディさんは、包帯で顔を隠してるから、本当に目の前に居る特別ゲストがケレディさんなのかは怪しい。
いや、声は確かにケレディさん何だけど……。
ワトスン:マオ
「 ケレディさん……。
包帯は…取れないの?
包帯をしていたら、疑われても仕方無いと思うんだけど…… 」
特別ゲスト:ケレディ(?)
「 うん…。
包帯は取りたいんだけど……階段から転げ落ちた時に出来た傷が酷くてね…。
未だ傷が完治してないんだよ…。
包帯を取ったら、ワトスン君を怖がらせちゃうかもね 」
ワトスン:マオ
「 そうなんだ… 」
ケレディさん……怪我してるんだ…。
顔の怪我が治ってないのに此処に来てるんだ……。
ワトスン:マオ
「 ケレディさん…、ホームスが御免ね。
入院してないといけないのに連れ出したりして…… 」
特別ゲスト:ケレディ(?)
「 良いんだよ。
僕は刑事だからね!
僕の証言で『 妊婦殺害事件 』の犯人が逮捕出来るなら喜んで協力するよ 」
ワトスン:マオ
「 ケレディさん……。
ケレディさんは刑事の鏡だね! 」
特別ゲスト:ケレディ(?)
「 大袈裟だよ、ワトスン君(////) 」
ホームス:セロフィート
「 警部さん達、マレムダス捜査官を逮捕してください。
彼等は未だ『 妊婦殺害事件 』に関わった重要参考人です。
ワタシの持っている証拠があれば彼等を犯人である事を証明する事が出来ます。
法廷で裁けますし、処刑も出来るでしょう 」
タンダレル
「 …………そうだな。
アプリシブ,インエンジニ,モンデグリ,ホッガレミ──、マレムダス捜査官を確保だ!! 」
タンダレル警部の指示が合図になって、アプリシブ警部,インエンジニ警部,モンデグリ警部,ホッガレミ警部はマレムダス捜査官を確保した。
普通は此処で確保される前に逃げ出すんだろうけど、何故かマレムダス捜査官は逃げ出さなかった。
いや、あれば逃げ出したかったのに逃げ出せなかった──と言うべきかも??
何でそんな風にオレが思ったのかと言うと……、マレムダス捜査官は彼の場から走り出そうとしていたみたいに見えたからだ。
其なのに両足が動かせない様に見えた──……様な気がしたんだ。
靴底が地面とつくっついて離れないみたいな??
まぁ、仮にそうだったとしても、靴を脱げば良いだけなんだろうけど。
突然の『 確保〜〜〜!! 』だったから、其処迄頭が回らなかったのかも知れない。
逃走しそびれちゃった感を醸し出しながらマレムダス捜査官は警部達に取り押さえられて確保された訳で……。
元容疑者だった皆さんの前からマレムダス捜査官が連行され様としている最中、セロがマレムダス捜査官に声を掛けた。
セロ?
どうしたんだろう??
マレムダス捜査官に何か言いたい事でもあるのかな?