✔ 6.殺害現場 7 〜 迷探偵の迷推理ショー 7 〜
ワトスン:マオ
「 ホームス…… 」
あぁ……ヤバい。
又、声が震えちゃったよ……。
5分位待っていたけど、誰も名乗り出て来ないよ…。
本当に此の人達の中に黒幕が居るのかよ?
実は居ないんじゃあ……。
ワトスン:マオ
「 ホームス、誰も名乗り出て来ないよ。
本当に此の中に黒幕は居るのか? 」
ホームス:セロフィート
「 ──さて、誰も黒幕である事を名乗り出てくれませんか。
自首する気もない──と。
良いでしょう。
名探偵の慈悲は此処迄です。
とても残念です 」
『 残念です 』か…。
ちっとも残念そうには見えないんだけどな!!
ホームス:セロフィート
「 ──今回の推理ショーの為に特別ゲストを呼んでます 」
はい?
特別ゲスト??
何だよ?
特別ゲストって……。
誰なんだろう?
ワトスン:マオ
「 ホームス、誰を呼んでるんだ? 」
ホームス:セロフィート
「 目撃者です 」
ワトスン:マオ
「 目撃者??
何のだよ? 」
ホームス:セロフィート
「 黒幕の正体を知っている目撃者です。
先程も話したでしょう?
『 妊婦殺害事件 』に関する証拠の全てを手にしていると。
黒幕が誰なのか──、ワタシは正体を知っています。
特別ゲストに教えてもらえたからです 」
其って、若しかして、此方の大事な切り札なんじゃないのか??
登場させちゃって良いのかよ?
黒幕に命を狙われたりするんじゃ……?
いや、捕まえられれさえすれば大丈夫か。
ホームス:セロフィート
「 ──では、登場してください 」
セロが合図を出すと、特別ゲストがやって来た。
特別ゲストは歩いて登場して来なかった。
小さなタイヤの付いた椅子に座っている。
後ろには〈 器人形 〉が居て、動く椅子を押している。
ワトスン:マオ
「 ホームス、彼の動く椅子は何? 」
ホームス:セロフィート
「 “ 車椅子 ” と呼ばれる物です。
トイチの祖国にある医療用の車だそうです 」
ワトスン:マオ
「 そうなんだ?
便利なんだな。
其で、誰が座ってるんだ? 」
ホームス:セロフィート
「 誰だと思います? 」
オレが聞いてるんだっつーのに!
もうっ!
ワトスン:マオ
「 ミイラみたいに包帯で巻かれてるから誰だか分かる訳ないだろ! 」
ホームス:セロフィート
「{ 面白いものが見れますよ♪ }
──皆さん、此の方が『 妊婦殺害事件 』の黒幕が誰なのかをワタシに教えてくれた、とても勇気のある方です。
命を狙われる危険性がある為、包帯で顔を隠してもらっています。
──ワタシに教えてくれた様に、此処に居る皆さんに黒幕が誰なのかを指を差して教えてください。
ワタシの代わりに黒幕の正体を暴いてください! 」
特別ゲスト
「 ……ア゛ァ…ア゛……ァ゛ァ゛アァ……ア゛ァ …… 」
包帯で誰だか分からない特別ゲストは、包帯を巻いてる所為で喋れないんじゃないのか??
特別ゲストはプルプルと震える腕をゆっくりと上げながら、誰が『 妊婦殺害事件 』の黒幕なのかを必死に教えようとしてくれてるんだ。
オレは此の人を凄い人だと思う。
腕の震えが凄いし、良く良く見ると両足
此
何
いや、鬼
ワトスン:マオ
「 ホームス!
止
此
此
若
此
病
オレはセロの腰
特別ゲスト
「 …………ア゛ァア…ア゛アァ……ァア゛ア… 」
特