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✔ ６．目的地　１０　〜確保　２〜

　妊（にん）婦（ぷ）を集（しゅう）団（だん）リンチして殺（さつ）害（がい）した犯（はん）人（にん）の２名（めい）の確（かく）保（ほ）が無（ぶ）事（じ）に出（で）来（き）たみたいだ。

　やれやれ…だな。

ホームス：セロフィート

「ワトスン、御（ご）苦（く）労（ろう）様（さま）です」

ワトスン：マオ

「ホームス！！

　何（ど）処（こ）に居（い）たんだよ！

　もう、直（す）ぐ出（で）て来（こ）いよ！！」

ホームス：セロフィート

「ワトスン、上（う）手（ま）く誘（ゆう）導（どう）出（で）来（き）ましたね。

　大（たい）役（やく）を果（は）たせて偉（えら）いです」

ワトスン：マオ

「えへへ（////）

　もっと褒（ほ）めても良（い）いんだぞ！

　其（それ）よりさ、何（なん）で煙（けむ）りが出（で）て来（き）たんだ？

　其（それ）にハリーさんとビローさんが目（め）も当（あ）てれない程（ほど）に悲（ひ）惨（さん）で憐（あわ）れな姿（すがた）になってるんだけど…… 」

ホームス：セロフィート

「『猫（ネコ）が獲（え）物（もの）をいたぶり遊（あそ）ぶ様（よう）にジワジワと追（お）い詰（つ）める』と言（い）った筈（はず）ですけど？」

ワトスン：マオ

「確（たし）かに言（い）ってたけど……。

　何（なに）がどうしてあんな目（め）に？」

ホームス：セロフィート

「おや？

　知（し）りたいです？」

ワトスン：マオ

「そりゃ…知（し）りたいよ」

ホームス：セロフィート

「まぁ、良（よ）いですけど… 」

ワトスン：マオ

「何（なん）だよ？

　勿（もっ）体（たい）振（ぶ）るなよ！

　勇（ゆう）猛（もう）果（か）敢（かん）に１人（り）で犯（はん）人（にん）達（たち）を誘（ゆう）導（どう）しきったオレへの御（ご）褒（ほう）美（び）って事（こと）で教（おし）えろよ」

ホームス：セロフィート

「其（それ）もそうですね。

　ワトスンには実（じつ）に面（おも）白（しろ）い演（えん）技（ぎ）を見（み）せてもらいましたし♪ 」

ワトスン：マオ

「其（そ）処（こ）は秒（びょう）速（そく）で忘（わす）れろ！（////）」

ホームス：セロフィート

「嫌（いや）です♪ 」

ワトスン：マオ

「忘（わす）れてくださいっ！！」

ホームス：セロフィート

「此（こ）処（こ）に居（い）ては邪（じゃ）魔（ま）になります。

　移（い）動（どう）しましょう」

ワトスン：マオ

「うん？」

　セロに促（うなが）されたオレは警（けい）察（さつ）官（かん），捜（そう）査（さ）官（かん）の邪（じゃ）魔（ま）にならない場（ば）所（しょ）へ移（い）動（どう）した。

　ワトスン：マオ

「其（それ）で？

　煙（けむ）りの中（なか）で何（なに）があったんだ？」

ホームス：セロフィート

「何（なに）も。

　あれは唯（ただ）の煙（けむ）たいだけの煙（けむ）りです」

ワトスン：マオ

「はぁぁあ？

　嘘（ウソ）言（い）うなよ！

　そんな訳（わけ）あるか！

　ハリーさんもビローさんも恥（は）ずかし気（げ）もなく糞（ふん）尿（にょう）を垂（た）れ流（なが）してるじゃないか！

　失（しっ）禁（きん）と脱（だっ）糞（ぷん）する様（よう）な程（ほど）の何（なにか）が起（お）きてたんだろ！！

　違（ちが）うのかよ、ホームス！」

ホームス：セロフィート

「彼（かれ）(犯（はん）)等（ら）(人（にん）)には違（ちが）ったのでしょうね」

ワトスン：マオ

「ホームス〜〜〜！！」

ホームス：セロフィート

「はいはい。

　彼（かれ）(犯（はん）)等（ら）(人（にん）)にだけ少（すこ）し細（さい）工（く）をしました」

ワトスン：マオ

「細（さい）工（く）？」

ホームス：セロフィート

「はい♪

　大（たい）した事（こと）のない小（こ）細（ざい）工（く）です」

ワトスン：マオ

「小（こ）細（ざい）工（く）って……。

　どんなのだよ？

　正（しょう）直（じき）に言（い）え！！」

ホームス：セロフィート

「ワトスンにメモ用（よう）紙（し）を渡（わた）したでしょう？」

ワトスン：マオ

「うん。

　ちゃんと２人（り）に渡（わた）して見（み）せたけど。

　其（それ）が何（なん）だよ？」

ホームス：セロフィート

「実（じつ）はメモ用（よう）紙（し）を触（さわ）ると煙（けむ）りの中（なか）で幻（げん）覚（かく）を見（み）る様（よう）にしてありました」

ワトスン：マオ

「おい… 」

ホームス：セロフィート

「ワトスンが彼（かれ）(犯（はん）)等（ら）(人（にん）)にメモ用（よう）紙（し）を渡（わた）してくれた事（こと）で、彼（かれ）(犯（はん）)等（ら）(人（にん）)はメモ用（よう）紙（し）を直（ちょく）接（せつ）指（ゆび）で触（さわ）りました。

　其（そ）のお蔭（かけ）で彼（かれ）(犯（はん）)等（ら）(人（にん）)は煙（けむ）りの中（なか）で幻（げん）覚（かく）を見（み）る事（こと）になり、悲（ひ）鳴（めい）を上（あ）げて我（われ）を忘（わす）れる程（ほど）のパニックに陥（おちい）りました」

ワトスン：マオ

「一（ちょっ）寸（と）待（ま）てよ」

ホームス：セロフィート

「はい？

　どうしました、ワトスン」

ワトスン：マオ

「オレもガッツリとメモ用（よう）紙（し）を触（さわ）ってたんですけど！！」

ホームス：セロフィート

「ワトスンは目（め）印（じるし）の中（なか）へ避（ひ）難（なん）してましたし。

　其（それ）で幻（げん）覚（かく）を見（み）ないで済（す）みました」

ワトスン：マオ

「じゃあさ、仮（かり）にだけど……オレが目（め）印（じるし）の中（なか）に避（ひ）難（なん）してなかったら、オレも彼（かれ）(犯（はん）)等（ら）(人（にん）)と一（いっ）緒（しょ）に幻（げん）覚（かく）を見（み）てたかも知（し）れないのかよ？」

ホームス：セロフィート

「其（それ）はないです」

ワトスン：マオ

「本（ほん）当（と）に？」

ホームス：セロフィート

「勿（もち）論（ろん）です。

　ワトスンが目（め）印（じるし）の中（なか）へ入（はい）らなければ煙（けむ）りは出（で）ない仕（し）組（く）みにしてましたし。

　結（けっ）果（か）的（てき）にはワトスンが彼（かれ）(犯（はん）)等（ら）(人（にん）)にトドメを刺（さ）した事（こと）になりますね♪ 」

ワトスン：マオ

「嬉（うれ）しそうに言（い）うなよ！

　だけどさ、一（いっ）体（たい）どんな幻（げん）覚（かく）を見（み）たんだよ？

　よっぽど恐（おそ）ろしい幻（げん）覚（かく）だったのかな？？」

ホームス：セロフィート

「『エレファント・ザ・リッパー事（じ）件（けん）』で殺（さつ）害（がい）された娼（しょう）婦（ふ）達（たち），『妊（にん）婦（ぷ）殺（さつ）害（がい）事（じ）件（けん）』で殺（さつ）害（がい）された妊（にん）婦（ぷ）と赤（あか）ん坊（ぼう），『貴（き）族（ぞく）令（れい）嬢（じょう）殺（さつ）害（がい）事（じ）件（けん）』で殺（さつ）害（がい）された貴（き）族（ぞく）令（れい）嬢（じょう）達（たち）のゾンビに襲（おそ）われる幻（げん）覚（かく）です」

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