✔ 6.目的地 2 〜 迷探偵がやって来た 2 〜
ワトスン:マオ
「 そうなのか? 」
ホームス:セロフィート
「 古代魔法の中にある捜索魔法を使えば簡単です 」
ワトスン:マオ
「 だろうな〜〜〜。
じゃあさ、早く残りの犯人を捕まえようよ! 」
ホームス:セロフィート
「 もうです?
捕まえるのはジワジワと追い詰めてからです 」
ワトスン:マオ
「 犯人で遊ぶな!
玩具にしたら駄目だろ! 」
ホームス:セロフィート
「 はいはい。
2名の犯人を誘き出すとしましょう 」
ワトスン:マオ
「 誘き出す?
どうやって? 」
ホームス:セロフィート
「 モンデグリ警部,アプリシブ警部,インエンジニ警部,ホッガレミ警部にも手伝ってもらいます 」
ワトスン:マオ
「 何をするんだ? 」
ホームス:セロフィート
「 手紙を出します。
犯人の5名は自分達にしか解らない暗号を使い連絡を取り合っていた事が判ってます。
なので、彼等の暗号を使い文章を彼等の筆跡で書きます 」
ワトスン:マオ
「 誰が届けるんだよ? 」
ホームス:セロフィート
「 郵便局員に決まってます 」
ワトスン:マオ
「 郵便局員?
此処には居ないけど? 」
ホームス:セロフィート
「 変装してもらうに決まってます 」
ワトスン:マオ
「 変装?
警察官か捜査官に変装させるのか? 」
ホームス:セロフィート
「 そうです 」
ワトスン:マオ
「 何処に誘き寄せるんだ?? 」
ホームス:セロフィート
「 此処です 」
ワトスン:マオ
「 えっ??
此処?
来てくれるのかな? 」
ホームス:セロフィート
「 来ないでしょうね。
来る様に誘導します 」
ワトスン:マオ
「 誘導??
どうやって?? 」
ホームス:セロフィート
「 ふふふ。
秘密です♪ 」
ワトスン:マオ
「 秘密って…… 」
ホームス:セロフィート
「 インエンジニ警部,アプリシブ警部、此の手紙を書いてある住所へ届けてください 」
インエンジニ警部
「 は、はぁ…。
此の手紙をですか? 」
ホームス:セロフィート
「 そうです。
ポストには入れず、速達で手渡ししてください。
郵便局員に変装して渡してください 」
アプリシブ警部
「 は、はぁ…… 」
ホームス:セロフィート
「{ ワトスン、君からもお願いしてください }」
ワトスン:マオ
「{ えっ?!
オレも頼むの??
何でだよ? }」
ホームス:セロフィート
「{ ワタシの助手でしょう }」
ワトスン:マオ
「{ 分かったよ… }
──あ、あの……、宜しくお願いします 」
インエンジニ警部,アプリシブ警部
「「 喜んで!! 」」
セロに言われるまま、オレが遠慮がちにお願いすると、インエンジニ警部もアプリシブ警部もあからさまに顔色を変えた。
元気な声で返事をしたインエンジニ警部とアプリシブ警部は手紙を持ったまま嬉しそうに行ってしまった。
何でオレがお願いしたら『 喜んで!! 』なんだろう??
然も、嬉しそうだったし……。
何故だか妙に解せないんですけど……。
ワトスン:マオ
「 ホームス、何でオレが頼んだら、あんなにすんなり受けてくれたんだ? 」
ホームス:セロフィート
「 彼等から一目置かれている──と言う事でしょうね。
“ 認めてもらえた ” と言う事です。
良かったですね 」
ワトスン:マオ
「 へ?
そうなの??
何時の間にそんな事になってたんだ? 」
ホームス:セロフィート
「 ワトスンの推理を検証したでしょう?
検証結果を発表していた会議の時です 」
ワトスン:マオ
「 へぇ?
そうだったんだ?
専門用語だけでオレには何を話してるのか全然分からなかった時だな 」
ホームス:セロフィート
「 おや?
分かりませんでした? 」
ワトスン:マオ
「 分からないよ!
オレは警察官でもないし、捜査官でもないんだ。
分かる訳ないだろ? 」
ホームス:セロフィート
「 ははぁ… 」
ワトスン:マオ
「 何で意外そうな顔するんだよ… 」
ホームス:セロフィート
「 してません。
手紙はインエンジニ警部,アプリシブ警部に任せましたし、残りの準備はモンデグリ警部,ホッガレミ警部に頼みましょう 」
ワトスン:マオ
「 どんな準備をするんだ? 」
ホームス:セロフィート
「 2名の犯人を隅っこへ追い詰める準備に決まってます 」
ワトスン:マオ
「 …………面白がってないよな? 」
ホームス:セロフィート
「 はい?
いやですね、ワトスン。
面白がる訳ないでしょう?
さっ、モンデグリ警部,ホッガレミ警部の所へ行きますよ。
ワタシが事情を話したら、ワトスンはお願いしてください 」
ワトスン:マオ
「 分かったよ… 」