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♥ 宿泊室 1 / 気になる事件 1


──*──*──*── 宿泊室


 宿やど(カラクザてい)宿しゅくはくしつそくらしい。


 まぁ、いたってつう宿やどだってそくなんだけど……。


 オレはブーツをはいいたままのじょうたい宿しゅくはくしつはいった。


マオ

「 …………なんか、えらくしっだな…。

  41.000ユロはらったのに!! 」


セロフィート

せいかくには45.000ユロです 」


マオ

「 は??

  なんて??

  なんで、4.000ユロぶんはらったんだ? 」


セロフィート

ゆう(ディナー)ぶんです 」


マオ

ゆう(ディナー)

  それなら《 いんしょくがい 》にくってってたじゃないか 」


セロフィート

こんゆうがたからあめるそうです。

  コートのおかげれることはないですけど、今日きょうゆう(ディナー)かんまでゆっくりしましょう 」


マオ

あめるのか? 」


 オレはまどちかくと、まっているまどけてそらてみた。


 まぁ、たしかに、くもってはいるけど……。


 るのかなぁ、あめ…。


セロフィート

「 どうです、マオ。

  あめりそうです? 」


マオ

くもってはいるけどなぁ… 」


セロフィート

「 マオ、まどめてください。

  宿しゅく()はくしつ()ようえします 」


マオ

「 うん。

  わかかったよ 」


 セロにわれて、オレはまどめた。


 「 あっ! 」とまえいっしゅんしつないわる。


 てもセロのだい(エンシェント)ほう(マジック)すごいし、便べんだ。


 しっかたそうだったベッドは、こうきゅうひんとはいかないもののすわごこごこすこぶさいこうなベッドにわっている。


 かべてんじょういろわっている。


 ゆかにはじょうひんじゅう(カーペ)たん(ット)かれている。


 にか、オレのいていたブーツはドアのまわりにかれていて、オレのあしはルームシューズをいていた。


 ていたはずのコートもかべかっているハンガーにけられている。


セロフィート

「 マオ、すわりましょう。

  けんとやらについておしえてください 」


マオ

「 あぁ、うん。

  そうだったな 」


 ベッドにこしろしてすわったセロのとなりどうして、オレもベッドにこしろしてすわった。


 オレがすわると、オレのうえにセロがかさねてた。


 もこんなかんじだ(////)


 こーゆ〜ことをされちゃうから、オレはセロに “ かれてる ” ってかんちがいしちゃうんだよな…(////)


 ほんちがうんだって……いうことうす(うす)だけど、いてはいるんだ。


 ただ……、みとめたくないだけで…。


 オレもセロにとってはただの…ひまつぶしのためがん(おもちゃ)ぎないんだって……。


 なのかはおぼえてないけど、うす(うす)いていた。


 セロがオレをだいことにしてくれたり、けてくれたり、やさしくしてくれるのは、がん(おもちゃ)ながちさせるためていねいあつかこうなんだって……いてしまった。


 ただ(ただ)せつない…。


 オレはセロがだいきなのに、セロにとってのオレはがん(おもちゃ)の1つでしかないことが……かなしい…。


 それでもオレは、セロのそばたいし、いっしょかんごしたい。


 セロにとってオレは──、いまところは…わりのかないだいことがん(おもちゃ)なのだとしたら、それはセロにとっては “ とくべつ ” だから。


 オレはセロの “ とくべつ ” でたい。


 たとえオレのおもいがむくわれることがなくても、それでもオレはセロからはなれたくないんだ。


 セロのないじんせいなんて、ぴらめんこうむる。


 オレはセロのがん(おもちゃ)なのをあまんじてれている。


 セロにちょくせつたしかめたわけじゃないけど、じつじつで、くつがえらないだろうし…。


 フィン(フィンフィレイナ)からもさん(ざん)くちっぱくしてわれてたしな…。


 フィン(フィンフィレイナ)はオレがセロにとって、ひまつぶためがん(おもちゃ)だってことはじめからってたんだよな…。


 ずっと…みみたないオレにたいして、かくするように……、ほどってわきまえろっておしえてくれてたんだ…。


 みみタコだったけど、フィン(フィンフィレイナ)なりのやさしさだったのかもれない。


 いてもていされるだろうから、えてはかないけど…。


 「 オレはセロのがん(おもちゃ)なの? 」なんてこと、セロにちょくせつくなんてこわくて…とてもない。


 セロからちょくせつ「 マオはワタシのがん(おもちゃ)です 」なんて、われたくないんだとおもう。


 きたくもないんだろう。


 オレのなかに「 めたくない 」とおもってるオレがるんだとおもうんだ。

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