✔ 6.続・目撃現場巡礼 〜 証拠は作るものです 5 〜
「 六日目 」の始まりです。
──*──*──*── 目撃現場
──*──*──*── 明け方前
変態露出狂達が目撃された目撃現場を巡りながら、漸く最後の目撃現場に到着した。
日付はとっくに変わっていて、火曜日になっていた。
最後の蛍光ペインキを道端に撒いたら、光だした足跡の型を取った。
ワトスン:マオ
「 ──ふぅ〜〜。
此で最後だな。
やっと終わったんだな。
長かった〜〜〜 」
ホームス:セロフィート
「 お疲れ様です、マオ。
頑張れましたね 」
ワトスン:マオ
「 うん……。
此の型を使って本底を作るんだな。
ホームス、此のまま《 セロッタ探偵事務所 》に戻るんだろ? 」
ホームス:セロフィート
「 そうですね。
戻る序でに妊婦が殺害された殺害現場にも寄りましょう。
足跡を辿れば『 エレファント・ザ・リッパー事件 』『 貴族令嬢殺害事件 』との関連性も判るでしょうし 」
ワトスン:マオ
「 そうだよな。
足跡の型も取ろうな。
今迄の型と一致する可能性もあるもんな。
今直ぐにでも足跡を辿って、殺人鬼達,犯人達の隠れ家に突入して捕まえたいよな! 」
ホームス:セロフィート
「 捕まえられれば良いですけど… 」
ワトスン:マオ
「 何だよ??
意味ありげな言い方するなぁ… 」
ホームス:セロフィート
「 逮捕は警察に任せましょう。
推理を通して犯人を明らかにするのが探偵の役目ですし 」
ワトスン:マオ
「 そう言えばさ、ホームスは未だ推理らしい推理をしてないよな。
推理する気はあるんだよな?? 」
ホームス:セロフィート
「 さて、どうでしょう? 」
ワトスン:マオ
「 え〜〜〜……。
オレの推理を無断で資料の中に忍ばせといて、ホームスは推理しないのかよ?!
一応、名探偵なんだろ? 」
ホームス:セロフィート
「 ワトスンはホームスの推理ショーを見たいです? 」
ワトスン:マオ
「 推理ショー?? 」
ホームス:セロフィート
「 そうです。
名探偵ホームスの華麗なる名推理です 」
ワトスン:マオ
「 迷探偵の迷推理じゃない推理なら聞きたいよ。
迷宮入りする迷探偵の迷推理なんて聞きたくないし、迷推理ショーも見たくないんだからな! 」
ホームス:セロフィート
「 おや、随分な事を言いますね。
ワトスンはワタシを信用してくれません? 」
ワトスン:マオ
「 寧ろ “ 信用してもらえる ” って思ってる事にオレは驚いてるよ! 」
ホームス:セロフィート
「 そうです? 」
ワトスン:マオ
「 兎に角、行くなら早く行こうよ。
型の種類を分けて、必要な分だけ本底も作らないといけないんだろ? 」
ホームス:セロフィート
「 そうですね 」
クスリ…と微笑んだセロは古代魔法を発動させた。
転移魔法が足元に出現するや否や光だす。
セロとオレの姿は変態露出狂が目撃された最後の目撃現場から消えた。