✔ 4.飲食街 6 〜 セロッタ・ベーカリー 6 〜
セロフィート
「 あくまで目的は “ ガッポリ ” する事です。
御客に喜んでもらう為に奉仕する訳ではないです。
古代魔法で作り、パッと出した方が時間の短縮も出来ます。
能率も回転数も上がります 」
マオ
「 飲食店としては、あるまじき方針だよな…。
清潔感は抜群だし、店員の〈 器人形 〉は可愛いし、パンも飲み物もジャンボトーストも美味いし、安らぎを感じられる店内だし、また来たくなる雰囲気だし、文句はないんだけど…… 」
セロフィート
「 マオ、儲ける為の商売です。
儲ける為に金銭を落とす御客を手玉に取り、上手く転がして利用します。
割り切ってください 」
マオ
「 セロの口からは聞きたくなかったよ……。
──セロ、《 セロッタ・ミュージアム 》だけどさ、会員になるにはどうしたら良いんだ?
何か方法があるんだろ? 」
セロフィート
「 《 セロッタ・ミュージアム 》へ行く為には、専用の転移魔法陣を使います。
入り口に設置している改札口にセロカをタッチさせて部屋の中へ入ります。
セロカが無ければ改札口を通れません。
設置している課金コーナーでセロカの新規登録とマネーチャージをしてもらいます。
改札口を通った後、設置しいてる受け付けカウンターで《 セロッタ・ミュージアム 》の会員登録をしてもらいます 」
マオ
「 ん?
『 してもらう 』って…強制?? 」
セロフィート
「 ちゃんと拒否も出来ます。
会員登録費に1.000Uをマネー払いしてもらいます。
100P,セロカ専用パスケース,セロカ君の限定記念バッジも贈呈します 」
マオ
「 セロカ君の限定記念バッジ?!
オレも欲しいっ!!
断る人は居ないんじゃないのか? 」
セロフィート
「 どうでしょう?
色んな人が居ますし、分かりません。
会員登録するとセロカの裏側に《 セロッタ・ミュージアム 》のロゴが印刷されます。
改札口にロゴ側をタッチすると転移魔法陣のある部屋に入れます。
30人毎に《 セロッタ・ミュージアム 》の中へ転移させます 」
マオ
「 会員登録しなかった人はどうなるんだ? 」
セロフィート
「 専用の改札口にセロカをタッチしてもらい、別の転移魔法陣の部屋へ入ってらいます。
非会員にもセロカ専用のパスケースを渡します。
因みに会員と非会員の転移先は同じ場所です 」
マオ
「 そうなんだ…。
だけどさ、博物館と美術館なんだろ?
興味のある人は楽しめそうだけど、子供は楽しめないんじゃないのか? 」
セロフィート
「 《 セロッタ・ミュージアム 》には子供用の玩具も販売してます。
買う前に実際に遊んで試せる様にしてます 」
マオ
「 そうなんだ?
遊べる場所がちゃんとあるんだ…。
他には無いのか? 」
セロフィート
「 他に…です? 」
マオ
「 そうだよ。
他に見所はないの? 」
セロフィート
「 季節関係無く≪ アレンカルダ大陸 ≫に咲いている花々を楽しみながら歩ける散歩コース,子供と伸び伸び遊べる芝生広場,運動好きの子供が元気に遊べるアスレチック広場,家族でのんびり寛いで楽しめるピクニック広場があります 」
マオ
「 広場があるんだ?
然も3つも!?
散歩コースも……。
でもさ、雨とか雪とか降ったら花を見ながら散歩を楽しんだり、広場で遊んだり出来ないだろ? 」
セロフィート
「 散歩コースも広場も室内にあります。
外の天候は関係無いです。
心地好い風は常に吹いてます。
散歩コースには徒歩15分の場所に休憩所を設けてます。
休憩所を過ぎて橋を渡れば広場へ戻れます 」
マオ
「 じゃあ、広場からも散歩コースに行けるんだ?
橋って長いの? 」