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✔ ４．飲食街　５　〜セロッタ・ベーカリー　５〜

セロフィート

「《セロッタ・ミュージアム》の会（かい）員（いん）になるとミュージアム内（ない）に居（い）る間（あい）、絶（ぜっ）品（ぴん）の紅（こう）茶（ちゃ）が飲（の）み放（ほう）題（だい）になります。

　飽（あ）きない様（よう）に何（なん）十（じゅっ）種（しゅ）類（るい）もの紅（こう）茶（ちゃ）を用（よう）意（い）してます。

　会（かい）費（ひ）は１年間(３６０日（にち）)で１.０００Ｕ（ユロ）です」

マオ

「へぇ……そうなんだ？

　《セロッタ・カンパニー》の博（はく）物（ぶつ）館（かん）と《小（しょう）画（が）廊（ろう）喫（きっ）茶（さ）セロッタ》の美（び）術（じゅつ）館（かん）なんだ…。

　そう言（い）えば《小（しょう）画（が）廊（ろう）喫（きっ）茶（さ）》って≪ エルゼシア大（たい）陸（りく） ≫でやってたよな。

　何（なん）か懐（なつ）かしいよ（////）

　 ≪ アレンカルダ大（たい）陸（りく） ≫にも《小（しょう）画（が）廊（ろう）喫（きっ）茶（さ）セロッタ》は作（つく）ったりするのか？」

セロフィート

「そうですね。

　作（つく）っても良（よ）いかも知（し）れません。

　『エレファント・ザ・リッパー事（じ）件（けん）』『妊（にん）婦（ぷ）殺（さつ）害（がい）事（じ）件（けん）』『貴（き）族（ぞく）令（れい）嬢（じょう）殺（さつ）害（がい）事（じ）件（けん）』が解（かい）決（けつ）して街（まち）中（じゅう）が落（お）ち着（つ）いてからにするとします」

マオ

「直（す）ぐしないんだ？

　セロにしては珍（めずら）しいんじゃないか？」

セロフィート

「はて？

　そうです？」

マオ

「そうだろ。

　《セロッタ・カンパニー》も《セロッタ・ベーカリー》も《セロッタ探（たん）偵（てい）事（じ）務（む）所（じょ）》だって、知（し）らない間（あいだ）に作（つく）っちゃっただろ。

　《小（しょう）画（が）廊（ろう）喫（きっ）茶（さ）セロッタ》だけ見（み）送（おく）るなんて、珍（めず）しいよ」

セロフィート

「そんな時（とき）もあります」

マオ

「所（ところ）でさ、《セロッタ・ミュージアム》って何（ど）処（こ）に作（つく）ったんだ？

　 ≪ 街（まち）(ライナノット) ≫の中（なか）にあるの？」

セロフィート

「 ≪ 市（し）都（と）(エメンカルダ) ≫ から徒（と）歩（ほ）で２０日（か）程（ほど）の場（ば）所（しょ）に作（つく）りました」

マオ

「へ？？

　 ≪ 市（し）都（と）(エメンカルダ) ≫って……何（ど）処（こ）にあるんだよ！？」

セロフィート

「 ≪ 街（まち）(ライナノット) ≫からずっと南（みなみ）の方（ほう）角（がく）にあります。

　 ≪ 市（し）都（と）(エメンカルダ) ≫を目（め）指（ざ）すには５つの≪ 街（まち） ≫に立（た）ち寄（よ）ります。

　 ≪ 街（まち） ≫ 〜 ≪ 街（まち） ≫の間（あいだ）には６〜９つの≪ 村（そん）落（らく） ≫があり、立（た）ち寄（よ）る事（こと）になります。

　《神（しん）殿（でん）》もありますし、道（みち）も作（つく）られてますから迷（まよ）う事（こと）はないです。

　外（そと）はかなり物（ぶっ）騒（そう）ですけど」

マオ

「そうだよな…。

　凶（きょう）暴（ぼう）で凶（じゃ）悪（あく）な怪（かい）物（ぶつ）(モンスター)や化（ばけ）物（もの）(ゴースター)がウジャウジャだもんな。

　セロが余（よ）計（けい）な事（こと）して呼（よ）び寄（よ）せたりしなかったら、もっと早（はや）く≪ 街（まち）(ライナノット) ≫に着（つ）けてた筈（はず）だよな！！」

セロフィート

「一（いっ）生（しょう）懸（けん）命（めい）戦（たたか）うマオの勇（ゆう）姿（し）を見（み）ていたかったですし♪ 」

マオ

「見（み）なくて良（い）いよ！！

　もう！

　余（よ）計（けい）な事（こと）するの禁（きん）止（し）！

　呼（よ）び寄（よ）せるの絶（ぜっ）対（たい）禁（きん）止（し）！！

　良（い）いな！」

セロフィート

「はいはい。

　考（かんが）えときます」

マオ

「口（くち）だけだろ！

　もう！

　 ──だけど、物（ぶっ）騒（そう）な外（そと）に出（で）て《セロッタ・ミュージアム》に行（い）く陸（りん）民（みん）って居（い）るのか？

　行（い）きたくても行（い）けないんじゃないの？」

セロフィート

「外（そと）に出（で）る必（ひつ）要（よう）はないです。

　 ≪ 街（まち）(ライナノット) ≫に《セロッタ・ミュージアム》へ転（てん）移（い）出（で）来（き）る専（せん）用（よう）の場（ば）所（しょ）を設（もう）けてます」

マオ

「へ？？

　そうなのか？

　じゃあ、≪ 街（まち）(ライナノット) ≫を出（で）なくても《セロッタ・ミュージアム》に行（い）ける？？

　オレも行（い）ってみたい！！」

セロフィート

「『エレファント・ザ・リッパー事（じ）件（けん）』『妊（にん）婦（ぷ）殺（さつ）害（がい）事（じ）件（けん）』『貴（き）族（ぞく）令（れい）嬢（じょう）殺（さつ）害（がい）事（じ）件（けん）』が解（かい）決（けつ）したら行（い）きましょう」

マオ

「うん…。

　解（かい）決（けつ）出（で）来（き）るんだよな？」

セロフィート

「心（しん）配（ぱい）しなくても、解（かい）決（けつ）はします」

マオ

「うん… 」

　セロが言（い）うなら解（かい）決（けつ）するんだろうな。

　どんな風（ふう）に解（かい）決（けつ）するのかオレには想（そう）像（ぞう）も付（つ）かないけど……。

マオ

「なぁ、セロ……、ジャンボトーストってどうやって作（つ）ってるんだ？

　盛（も）り付（つ）けるの大（たい）変（へん）そうだけどさ」

セロフィート

「魔（ま）法（ほう）(マジック)陣（じん）(サークル)の上（うえ）に食（しょく）パンを１斤（きん）を置（お）くだけです」

マオ

「えっ……。

　調（ちょう）理（り）しないんだ？」

セロフィート

「必（ひつ）要（よう）ないです。

　飲（の）み物（もの）も同（どう）様（よう）です」

マオ

「マジか〜〜〜〜！？

　手（て）作（づく）りじゃないんだ！

　オレ、騙（だま）された！！

　手（て）作（づく）りしてないのに “ 手（て）作（づく）り ” って宣（せん）伝（でん）して御（お）客（きゃく）も騙（だま）してる〜〜〜〜！！」

セロフィート

「バレなければ良（よ）いですし。

　衛（えい）生（せい）面（めん）は手（て）料（りょう）理（り）より高（たか）いです」

マオ

「そりゃ、そうだろうけど……。

　期（き）待（たい）してた分（ぶん）、ショックも大（おお）きいよ。

　〈器（うつわ）(き)人（にん）(にん)形（ぎょう）(か) 〉は料（りょう）理（り）出（で）来（き）ないのか？」

セロフィート

「出（で）来（き）るに決（き）まってます」

マオ

「だったら料（りょう）理（り）させろよ〜〜〜！」

セロフィート

「料（りょう）理（り）は手（て）間（ま）暇（ひま）が掛（か）かり、不（ふ）衛（えい）生（せい）です」

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