災いと出会い
暗い、寒い、何もない...。
ここはどこ?
何でこんなところにいるの?
わからない、誰か教えて...。
「おい!こんなところにいたぞお!」
「ほんとだ!」
「早く出て来いよ!妖怪女!」
梅雨の雨の中、私は外で一人逃げていた。袋小路に来てしまったから逃げ場はないが...。
「やめて、やめてよ!」
私の腕を掴んでくる男子の手を必死に引きはがそうとする。しかし、男と女ではやはり力に差が出る。
「そんな力で逃げれると思うなよ。」
女子一人に男子が三人寄っていく。
「よし、つけろ!」
一人が楽しそうに言うと、私を掴んでるやつは後ろに回って動きをとれないようにする。
もう一人の手には...
「いや、やめて。」
「お前なんかのいうこと誰が聞くんだよ?」
ライターで火をつけた木の棒を私の顔に近づけてくる。
「ああああああ...ング!?」
痛みで叫ぶと、すぐに口を押さえられた。
「うるさい、黙れ。」
痛みのあまり、私は気を失った。
「ねぇ、大丈夫?」
「う...ん.....。」
「はい、これ飲んで...。」
誰だろう、わからない。でも、あの男子たちじゃないことがわかっただけで安心した。
「酷いけがだね、目開けられる?」
「...うん。」
目が開き、靄がかった視界がだんだん鮮明になっていく。
「!?」
そこには人間ではない何かがいた...。
連載小説と言っていますが、実際の長さは短編小説と同じぐらいだと思います。
しかし、多忙なため今回のような短い長さのものをこまめにあげていきます。なので連載小説となります。
一日一回あげるかあげないかになると思います。楽しみにしていてください<m(__)m>