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人生という恐ろしいもの  作者: オムライス
14/15

噂は昨日、俺が野球部に見学に行ったときに流れた。そして、裕太から聞いてしまった。

「ノリー!」裕太が少し悲しそうな顔で俺の方へ、放課後、走ってきた。

「ん?」

「あんさぁ、石井が...」

「石井が?」

「...近藤と付き合ってるって噂が流れてる!本当なのか?」

「は?そんな噂いんちきだ。あてにするんじゃない」

「そりゃぁ分かってるけど...」

「大丈夫だって」

「...本当に?」

「多分」


で、俺は野球部の見学中に近藤と裕太とだけ連絡先を交換してある新しいスマホで近藤に連絡してみた。

"俺、野球部に入るけど、お前は?"

"えー。野球部?"

"入るんじゃねえのかよ"

"マネージャーしかできないし"

"じゃぁどうすんだよ"

"今石井とバスケ部の見学に来ててね、一緒に入ることになったんだけど、ノリは?"

"お前バスケ部?"

"うん"

"いつからバスケに興味持ってたんだよ"

"まぁ、楽しそうだし、石井いるし"

"そう。俺は野球部"

そして家へ帰った。本当は石井と空と近藤と帰る予定だった。が、今は石井とも近藤とも顔を会わせる気なんかなかった。ただ、家に帰って寝たい。


そう、近藤は浮気をしない。そう言ったではないか、陸。これはただの噂だ。そして、石井がいるからバスケ部に入ったのは友達だから。そして野球部に来なかったのはマネージャーがいやだったから。そう信じよう。

その夜、俺は裕太に連絡した。

"なぁ、近藤と石井って本当に付き合ってんのか?"

"分かんない。でも玲奈が近藤は彼氏がいないって言ったあと、石井と少しだけどっかに行って、そのあとまた帰ってきて、もう一回彼氏いるかって聞いたら少し戸惑ってからいないと応えたらしい"

"え?"

"どうした?"

"彼氏いない?"

"て言ってたらしいよ"

"まじか"

"じゃ、おやすみ"

"さいなら..."

近藤が彼氏はいないって言っただと?いるじゃないか、ほら、ここに!それとも、俺の存在、かすかに忘れてる?いや、それとも、俺の彼女になりたくないとか...。まぁ、なにがあったか分からないが、ちょっと目をつけておいたほうがよさそうだ。

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