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クラスメイトの剛田がビルから落ちて死んだ。
クラスの大半は事故か事件を連想しただろう、剛田という人間を知っているのなら、あいつが自殺するなんて夢にも思わないはずだ。
だが、皆の思いとは裏腹に、遺書が残されていた。
『死ぬことなんか怖くねえ!』
それは、A4ノート1ページ分を使って書かれてあり、乱暴に、一文字一文字が力強く、剛田らしいとてもシンプルなもので、これが決定的となった。
でも、僕は知っている...... 剛田は殺されたんだ......。
......「僕に」