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研究日誌  作者: 山石尾花
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八月十二日

 八月十二日


 昨夜、妙な夢を見た。


 私が電子になった夢だ。

 陽子に引き寄せられながら、私は原子殻を飛び回っていた。時折、近接する別の原子軌道に寄り道をする。ぐるぐるぐるぐる、原子核の周囲を。


 私はとても小さく、自分がある分子の一部であるということに気づいたのは、おそらく……その分子全体を一周した頃だったと思う。

 私は何周目かの旅で、その分子の構造をなんとか把握することができた。


 ベンゼン環構造を提唱したケクレが見た夢も……このようなものだったのだろうか。

 

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