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ニート、憂鬱な気分に陥る

はい、まず年末年始1本目は、ニートになった女子高生 最新話です!!

皆さん、今年の年末はいかがでしたか?

私は2018年への期待を感じる一方、不安も同時に感じています(苦笑)

それでは、2017年最終日を楽しみましょう!!

授業は苦痛そのものだった。


まず睡魔を極力我慢する必要があった。

どれだけ理解ができない言葉が出てきて、

頭が疲れていてもさっきのように寝てしまうと、上山さんや先生、

他の生徒たちにも心配されてしまうのだから。

俺は授業中に目をしっかりと開けることだけに集中していた。

幸いにも体調が悪いことを知っているのか、先生たちが俺を当てることはなかった。


そして次に大変だったのは女子との会話だった。

いつも休憩時間になると上山さんをはじめとした

女生徒たちが俺のことを心配してなのか、「大丈夫?しんどくない?」

と話しかけてきてくれたのだ。

普通であれば、喜んでもいい事なのだが、

今まで女子と話をしたことが数えられる程度しかなかった俺にとっては、

決意したまでは良かったが女子が好きそうな話題なんて知る由もなく、

話を続けられることが出来なかった。

そのため、頷くだけしかできなかった。


そして最後というか、これが一番大変だったことがあった。

それはトイレの事。

俺は今までトイレに行くこと自体がめんどくさく思っていたこともあり、

極力限界が来るまで我慢をして、

一気に放出するという不健康極まりない生理活動を行っていた。

しかし、この体、というよりも女性の体は男性であった自分のものとは

全く違うようで、貯蔵量が少なく我慢もなかなかできなかった。

少し水分を取っただけなのに、すぐにトイレに行きたくなってしまうのだ。

今までの自分なら我慢出来ていたことが我慢できなくなった。

むしろ我慢しすぎて漏らしてしまってはこの子の人生にも

影響が出てしまうという懸念もあって、

割と頻繁にトイレに通う羽目になってしまった。


そこが大きな問題だった。

普通であれば、絶対に入ってはいけない女性だけの聖域ともいえる女子トイレに、

見た目は少女だけど中身は少し前までニートだった男が入ることは当然、


してはいけないことだ。


しかし、だからといって女子高であるこの学園に男子トイレは一つしかなく、

ましてや男子トイレに女子が入るというのもいささか危ない気もして、

結局他の女子を見ないようにしながら、

早急に女子トイレでトイレを済ませて、足早に出るしかなかった。

一番の心労であったし、これがこれから元に戻るまでずっと続くのかと思うと、

不安が募ってくる。


それにしても、女性のトイレはすごいことを実感させられた。

まずトイレの清潔さが男子トイレの比ではない気がする。

なんだかよく分からないいい匂いがその空間の中を蔓延していたこともそうだが、

なんといっても手を洗うだけの洗面台の幅が広い気がする。

もちろん鏡も大きかった気がする。

それに加えて、トイレはすべて個室になっており、

上から覗かれることを避けるためなのかプラスチック製の板のようなものが

天井とドアの隙間に設置されていた。

昔、散々男子トイレで他の生徒から、悪戯をされていた俺からしたら、

なんて画期的な設備なんだと感心せざるを得なかった。


そして男子トイレではあまり見かけない音姫なるものもあった。

俺はこれを使う女子の意味が全く分からなかったが、

女子になって初めてこの装置の有用性を知ることになってしまった。

というか、あんなにも音が響くだなんて想像もしていなかった。


ただまあ、ここまではまだ良かった。

ここから俺の心は憂鬱という2文字に支配されることになってしまう。

というのも、俺がふと目線を横にした瞬間に

サニタリーボックスなるものが目に入ったからだ。

女性であれば、当然使用するはずのものを無意識のうちに想起してしまった。

そう、


それは生理用品というものであり、


男性が触れてはいけないものの一つだろう。

俺もまさかそんなもののことを考える羽目になるとは思いもしなかっただろう。

ただ、いま入れ替わっているこの子も女子なわけで、生理があるような年齢だ。

ということは、当然俺にも生理はやってくるわけで、

昔マンガで見たことのある生理痛の知識を思い出して、

まだ来てもいないはずなのに腹部がいたくなってしまった。

(はぁ。生理とかになるまでに元に戻りたいなぁ)

それは切実な願いで、ある意味自分の中での最終期限のものなような気がした。


とまあ、そんなこんなの午前中が終わり、先ほどからお昼休憩に入っていた。


年末年始2本目は、君といた世界 最新話です!!

12月31日中に投稿できたらいいですが、そちらも良ければ読んでくださいね♪

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