12/42
#3-1 初めまして
キーンコーンカーンコーン
「はーい静かに静かに!よし。今日は朝礼の前に転校生の紹介だ!入ってくれ!」
ガラガラガラッ
4月某日──都内某所、斗或高校3年7組教室にて
「嵐巻優也です。地方の高校から転校してきました。今日赴任してきた嵐巻龍斗先生とは兄弟ですが、特に触れないでもらえると助かります」
なんで
「え!どこ?どの辺から来たの〜?」
「猫系男子だ……可愛い……」
「はい!好きな食べ物は!!」
「東北の方です。名前も知られないような村なので。好きなのはりんごです。」
なんで、こんな
「え〜かわいい〜」
「てか方言とかあるの?てかりんご好きってことは青森!?」
「私朝お兄さん見たけど超イケメンだったの!後で職員室見に行かない?」「科目何?科目何?」「生物って聞いた!」「きゃ〜!いいね!優也君もお兄さん会いに行く??」「え〜イケかわ兄弟じゃ〜ん最高〜」「はいはいはい!優也くんどこすわる?こっちおいでよ!」「おい女子ウルセェぞ!」「うっさいわねうちの高校の男みんなイマイチピンと来ないんだから!」「なんだと!?」
何で俺はこんなところにいるんだろう
「おーい静かにしろー!!嵐巻……優也君が困ってるだろー!!」
頭にまで響く先生の声と共にグンと記憶を遡れば確か1週間ほど前の話になる。




