表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフェクト・ブレイカー ―感情が力になる世界で、たった一秒の能力を持つ少年の物語―  作者: paguzon
アフェクトモジュール編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/48

第18話 1秒の特訓

第18話です。


ここから、未来の戦い方が大きく変わり始めます。


これまでの未来は、「1秒の力でどう戦うか」を考えていました。

ですが今回、その考え方そのものが覆されます。


相手に勝つための力ではなく、

“相手の中に入り込むための1秒”。


黒崎との特訓を通して、

未来はその本質に触れることになります。


短い時間だからこそ成立する戦い方。

その片鱗を、ぜひ見届けていただけたら嬉しいです。

夜の寮は、昼間とは別の生き物みたいだった。


 廊下の照明は少し落とされていて、壁に沿って並ぶ灯りが、床へ細長い影をいくつも伸ばしている。誰かの部屋からはかすかに笑い声が漏れ、別の部屋からはシャワーの音が聞こえた。全寮制の建物特有の、生活音が積み重なった静けさ。


 けれど未来の部屋の中だけは、妙に張り詰めていた。


 机の上に開いたノート。


 何度も書いて、何度も消した線。


 未来は椅子に座ったまま、右手首へ視線を落とす。


 《ブレイク・リミット・リング》。


 黒銀の円環は、薄い部屋の明かりの中でも静かな存在感を放っていた。外側の装甲は沈んだ黒。だが、その内側に巡る銀線だけが、生き物みたいにわずかな気配を持っている。


 今日の訓練を思い出す。


 ガイの攻撃。


 可動標的。


 自分の一秒。


 そして、黒崎怜の言葉。


 ――武装に頼るな。

 ――武装に合わせろ。


「……分かるわけないだろ」


 独り言が、小さく部屋へ落ちた。


 分からないわけじゃない。


 言いたいことの輪郭は、なんとなく見える。


 だが、それを身体で理解するところまで届かない。


 今の未来は、まだ一秒を“使っている”側にいる。来た瞬間に飛び込み、見えたものに反応し、終わる前に叩き込む。それ自体は間違っていない。けれど、それだけでは黒崎の言う“そこ”には届かない。


 机に向かっていても、何も進まない。


 未来は椅子の背にもたれ、天井を見上げた。


 白い天井。


 淡い光。


 その向こうに、今日の黒崎の目が浮かぶ。


 冷たいとか、怖いとか、そういう単純なものじゃない。


 試しているのでもない。


 あれは、確かめていた目だ。


(……何をだよ)


 自分の力か。


 戦い方か。


 それとも、もっと別の何かか。


 考えがまとまりきる前に、部屋の扉が軽く叩かれた。


 コン。


 一回だけ。


 ひかりのノックみたいな遠慮のなさも、ハヤトのような律儀さもない。必要最低限の音。


「……?」


 未来は眉を寄せ、立ち上がる。


 時間はもう遅い。見回りが来てもおかしくはないが、教師がこんな叩き方をするとも思えない。


 扉を開ける。


 そして、言葉を失った。


 そこにいたのは、黒崎怜だった。


 壁にもたれもせず、ただ真っ直ぐ立っている。夜の寮の照明を受けても、その表情は薄い。黒い髪がわずかに額へ落ち、目だけが静かにこちらを見ていた。


「……は?」


 反射的に、未来の口から間の抜けた声が出る。


 黒崎は気にした様子もなく言った。


「来い」


「いや、ちょっと待て」


「待たない」


 即答だった。


「意味分かんねえよ。何でお前がここに――」

「来るのか、来ないのか」


 言葉を遮る声音に感情はない。


 だが、それ以上の説明をする気もないことだけははっきり分かった。


 未来は一瞬だけ迷う。


 普通なら断る。


 断っていいはずだ。


 でも、目の前のこの男は、断って終わる相手には思えなかった。というより――終わらせてくれない気がした。


「……行けばいいんだろ」


 吐き出すように言うと、黒崎は踵を返した。


 それだけで話がついたと思っているらしい。


「おい、ちょっとぐらい説明しろよ!」


 背中へ投げた言葉に、黒崎は振り返りもしない。


「歩きながら聞け」


「答える気あるのかよ」

「必要なら答える」

「その言い方で答えた試しないだろお前」

「今が最初かもしれない」


 未来は思わず口を閉じた。


 こいつ、会話になってるようで全然なっていない。


 それでも部屋に戻る選択肢は、もうなかった。


 未来は扉を閉め、黒崎の後を追った。



 寮棟を出ると、夜気が一段ひやりと肌へ触れた。


 学園の敷地内は完全に眠っているわけではない。遠くの棟にはまだ明かりが残り、見回りの職員らしき影もある。だが昼間の喧騒は消え、道を照らす外灯だけが、整えられた並木道へ長い影を落としていた。


 黒崎は何も言わず先を歩く。


 早くもなく、遅くもない。


 けれど、見失えば二度と追いつけないような気がする歩き方だった。


「……で」


 未来が口を開く。


「どこ行くんだよ」


「旧演習場」


「そんな場所あったか?」

「新入生が使わないだけだ」


 短いやり取りの間にも、黒崎は一度も歩調を乱さない。


 未来はその横顔を見た。


「俺に何の用だ」


「お前のためだ」


「絶対嘘だろ」

「半分は」


「半分あるのが余計怖いんだけど」


 返事はない。


 だが、否定もしない。


 夜の学園を歩く二人の足音だけが、小さく続く。


 やがて校舎群を外れた先、林に囲まれた低い建物と、その奥に広がる薄暗いフィールドが見えてきた。照明はほとんど落ちているが、最低限の保安灯が足元だけを白く照らしている。


 旧演習場。


 たしかに人の気配はない。


 使われていないというより、今は意図的に避けられている場所のように見えた。


 黒崎はフィールドへ降り立つと、そこでようやく足を止めた。


 未来も数歩遅れて立ち止まる。


 夜風が吹く。


 砂混じりの地面が、かすかに鳴る。


「で?」


 未来が言った。


「何だよ、こんなとこまで連れてきて」


 黒崎は未来を見た。


「お前は遅い」


 またそれか、と未来は眉を寄せる。


「今日もそれ言ってたな」

「事実だからだ」

「じゃあ、わざわざ言いに来ただけか?」

「違う」


 一拍。


「お前がどこで間違えてるか、身体に覚えさせる」


 未来が意味を飲み込む前に。


 黒崎の姿が消えた。


「――っ!?」


 反応はした。


 だが、それだけだった。


 足元の影が一瞬だけ揺れたと思った次の瞬間には、黒崎が右側にいた。


 拳ではない。


 蹴りでもない。


 影そのものが、地面から薄い刃のように立ち上がる。


「ッ!」


 未来は咄嗟に身を引く。


 影の刃が制服の裾を裂いた。


 遅れて、冷たい汗が背中を伝う。


「おい……!」


「説明が欲しいなら、避けながら考えろ」


 黒崎の声は、ひどく冷静だった。


 次の瞬間には、また消える。


 左。


 いや、後ろ。


 未来は振り向きざまに腕を上げる。


 ドンッ!


 鈍い衝撃が腕へ叩き込まれた。


 黒崎の手刀だ。


 まともに入っていない。それでも、骨まで揺れる。


「がっ……!」


 未来の身体が地面を滑る。


 砂が散る。


「本気かよ!」


「本気だ」


 黒崎は即答した。


「ただし、殺しはしない」

「安心できねえよ!」


 言った直後、未来は横へ飛ぶ。


 さっきまでいた場所を、黒い影が槍のように貫いていた。地面へ深く突き立ち、音もなく消える。


 早い。


 見えない。


 反応してからでは間に合わない。


(くそ……!)


 未来は体勢を立て直す。


 右手首のリングへ意識が向く。


 だが、まだだ。


 まだ“来て”いない。


「出し惜しみしてる場合か?」


 黒崎が言う。


 気づいた時には、もう目の前にいる。


 拳が来る。


 未来は咄嗟に半歩引く。


 拳が鼻先を掠め、そのまま地面へ沈むように叩き込まれた。


 影が爆ぜる。


 黒い波が、足元から這う。


 未来は跳ぶ。


 遅い。


 踵を影が掠め、バランスが崩れる。


 転ぶ。


 その喉元へ、黒崎の掌が止まった。


 ほんの数センチ。


 それだけの距離。


 だが、届いていれば終わっていたと分かる距離だった。


「……っ」


 未来の喉が鳴る。


 黒崎は、そのまま低く言った。


「今のは“見る”前に逃げた」


「だから遅い」


 掌が離れる。


 未来は荒い呼吸のまま睨み返した。


「じゃあ、どうしろってんだよ」

「見ろ」

「見てる!」

「見えていない」


 黒崎は一歩下がる。


「お前は、一秒を“強くなる時間”だと思ってる」

「違うのかよ」

「違う」


 その一言が、妙に重かった。


「お前の一秒は、“答えを出す時間”だ」


 未来は眉を寄せる。


 答え。


 その言葉を考える隙もなく、黒崎がまた動いた。


 消える。


 右から影。


 未来は身を捻る。


 頬を刃が掠め、熱い痛みが走る。


 反撃しようと踏み込む。


 その瞬間には、黒崎はもういない。


 後ろ。


 振り向く。


 膝。


 腹。


 肩。


 黒崎の攻撃は致命傷だけを外し、それ以外を容赦なく突いてくる。息が切れる。視界が揺れる。なのに、どの攻撃も“あと少しで終わる”場所へきっちり届いている。


(こいつ……!)


 殺さない。


 だが、生かしもしない。


 その線だけを外さず、本気で削りに来ている。


 未来は歯を食いしばった。


 右手首のリングが、かすかに熱を持つ。


 来る。


 次だ。


 黒崎が消える。


 足元の影が、今度は正面ではなく斜め後方へ伸びた。


 フェイント。


 その先に本命がある。


(違う――)


 未来の呼吸が、わずかに変わった。


 今までの自分は、来てから反応していた。


 見えてから強くなっていた。


 でも、黒崎はそれを許さない。


 だったら。


 確定する“直前”まで待つ。


 相手の動きが定まりきる、その一瞬へ自分を合わせる。


(答えを出す時間……)


 胸の奥で、何かが噛み合いかけた。


 黒崎の右肩が沈む。


 影が走る軌道が、決まる。


 その瞬間。


 未来の中で、火種が弾けた。


 一秒。


 世界が、静かになる。


 音が遠ざかる。


 視界が研ぎ澄まされる。


 黒崎の身体は速い。


 だが、“速いまま見える”。


 影の流れが、一本の線になる。


 今までとは違う。


 追いかけていない。


 最初から、そこに自分を置いている。


(ここだ)


 未来は動いた。


 最小限。


 黒崎の影の刃が通る外側へ半歩ずらし、そのまま身体を沈める。真正面から避けるんじゃない。刃が最も鋭くなる軌道を外し、その内側へ潜る。


 黒崎の目が、わずかに動いた。


 未来は初めて、その目を真正面から見た気がした。


 拳を振るう。


 だが、狙いは顔面でも胴でもない。


 黒崎の手首。


 影を起動させる、その起点へ。


 未来の拳が届く。


 黒崎はそれを受け流した。


 完全には入らない。


 それでも。


 今までの“何も届かない”とは違った。


 未来の身体は、そのまま黒崎の懐の奥まで入り込んでいた。


 一秒が切れる。


 世界が戻る。


 夜風の音。


 荒い呼吸。


 鼓動。


 すべてが、一気に押し返してくる。


 未来は数歩よろめいて止まった。


 膝はまだ震えている。


 だが、今の一瞬だけは、確かに掴んだ感触があった。


 沈黙。


 旧演習場に、二人分の呼吸だけが残る。


 やがて、黒崎が口を開く。


「……掴んだようだな」


 未来は荒い息のまま顔を上げた。


「今のが……そうなのか」

「入口だ」


 黒崎は簡潔に答える。


「お前の一秒は、殴るためにあるんじゃない」

「……」

「相手が“決めた”瞬間に入るためにある」


 未来は右手首を見た。


 《ブレイク・リミット・リング》の銀線が、淡く明滅している。


 さっきの感覚は、今までと違った。


 強くなる前に見るんじゃない。


 見えた後で動くんでもない。


 相手の動きが“決まる瞬間”へ、一秒ごと自分を滑り込ませる。


 だから、速く感じた。


 だから、無駄がなかった。


「……最初からそれ言えよ」


 ようやく絞り出した言葉に、黒崎は無表情のまま返した。


「言葉で分かるなら、お前はここにいない」

「腹立つな、それ」

「事実だ」


 未来は思わず息を吐いた。


 悔しいが、否定はできない。


 今の一撃は、説明されて理解したんじゃない。削られて、追い詰められて、ようやく身体が掴んだものだ。


「何でこんなことする」


 未来が訊く。


「急に部屋まで来て、いきなり殴って」


 黒崎は少しだけ目を細めた。


「遅いままだと死ぬからだ」

「……訓練で大げさだな」

「訓練のまま死ぬ奴を何人も見た」


 その声は、淡々としていた。


 だが、軽くはなかった。


 未来は一瞬だけ言葉を失う。


 黒崎はそれ以上その話を広げない。


「今日の分は終わりだ」

「今日の分って……またあるのかよ」

「必要なら」


 そう言って、黒崎は踵を返した。


「待て」


 未来が呼び止める。


 黒崎は振り返らない。


「……ありがとな」


 言った瞬間、自分でも少し変な顔になった。


 素直すぎる気がした。


 けれど、他に出てくる言葉がなかった。


 数秒の沈黙。


 そのあと、黒崎は前を向いたまま短く言った。


「次は、触れろ」


 それだけ残して歩き出す。


 あっという間に闇へ紛れ、足音も消えた。


 未来はその場に立ち尽くす。


 夜風が頬の傷を撫でる。


 痛い。


 腕も、腹も、脚も、全部痛い。


 でも。


 胸の奥だけが、妙に熱かった。


(触れろ、か)


 今日の最後、自分の拳はたしかに届ききらなかった。


 だが、あの位置までは入れた。


 見えた。


 選べた。


 そして、動けた。


 未来はゆっくりと右手を握る。


 リングの内側で、銀線が小さく明滅した気がした。


 たった一秒。


 短すぎるその時間が、今は昨日より少しだけ広く感じる。


 戻るか。


 そう思った時だった。


 夜風の向こうから、かすかな気配が届いた。


 人の声ではない。


 何かが、動いている気配。


 未来は眉を寄せ、演習場の外へ視線を向けた。


 何も見えない。


 だが、妙に胸騒ぎがした。


その夜。


 学園から離れた、林の奥。


 月明かりが、木々の隙間からまだらに地面を照らしていた。


 風は弱い。


 葉が擦れる音だけが、一定のリズムで続いている。


 人の気配はない。


 ――はずだった。


「……ここか」


 低い声が、静かに落ちた。


 その一言で、そこに“いる”ことが分かる。


 闇の中に、五つの影があった。


 円を描くように、互いに距離を取って立っている。


 誰も中央に立たない。


 誰も、主導権を取ろうとしない。


 ただ、並んでいる。


 それだけで異様だった。


「ずいぶん厳重だね」


 軽い声が続く。


 細身の男が、木に寄りかかりながら空を見上げている。


 視線は学園の方向。


「外周の結界、三層」


「感知も重なってる」


「下手に近づけばバレるね」


 別の影が、小さく笑った。


「だから呼ばれたんだろ」


 声は乾いている。


「力押しじゃなくて、“入り込む”ために」


 少しの沈黙。


 木々の間を風が抜ける。


「で?」


 低く、短い声。


「対象は?」


 その問いに、ひとつの影が答える。


「確定してる」


 淡々とした声音。


「位置は学園内」


「個体は一つ」


「発現は未安定」


 一拍。


「だが――」


 わずかに間を置く。


「反応は一致している」


 その言葉で、空気が変わる。


 誰も驚かない。


 だが、興味は向く。


「へえ」


 軽い声が笑う。


「“当たり”ってやつ?」


「そうだ」


 短い肯定。


 別の影が、わずかに首を傾ける。


「未完成なんだろ」


「なら急ぐ必要はないんじゃない?」


 静かな問い。


 否定でも、賛成でもない。


 ただ、確認。


「急ぐ必要はない」


 先ほどの声が答える。


「だが、遅れる理由もない」


 それだけだった。


 合理的すぎる判断。


 そこに感情はない。


「……なるほどな」


 誰かが、納得したように息を吐く。


「育つのを待つか」


「それとも途中で拾うか」


「どっちでもいいってことか」


 沈黙。


 わずかに長い。


 そのあと――


「回収」


 ひとつの言葉が、落ちた。


 短い。


 揺らがない。


 それで、すべてが決まる。


「やるんだ」


 誰かが笑う。


「いいね」


 別の声も重なる。


「面白くなりそうだ」


 その空気の中で、ひとつだけ違う声があった。


「……黒崎がいる」


 低く、静かな指摘。


 一瞬、風が止まったような感覚。


 その名には、それだけの重さがある。


 だが――


「関係ない」


 即答だった。


「排除対象ではない」


「優先順位が違う」


 一拍。


「邪魔なら避ける」


「それだけだ」


 淡々とした結論。


 過剰な自信も、恐れもない。


 ただの判断。


 その冷たさが、逆に不気味だった。


「で?」


 最初の軽い声が、笑い混じりに言う。


「誰が行く?」


 その問いに、わずかな間が生まれる。


 だが、それも長くは続かない。


「全員」


 その一言で、終わった。


 誰も反論しない。


 誰も驚かない。


 それが自然だからだ。


「いいね」


 楽しそうな声。


「久しぶりに動ける」


「壊すなよ」


 別の声が釘を刺す。


「“回収”だ」


 訂正。


 その言葉に、わずかな笑いが混じる。


「分かってるよ」


「壊す方が難しいかもしれないしね」


 その一言だけが、ほんの少しだけ異質だった。


 意味を含んでいる。


 だが、誰も深くは触れない。


 風が吹く。


 葉が揺れる。


 月明かりが、わずかに陰る。


「じゃあ――」


 一人が言う。


「始めるか」


 その言葉を合図にするように。


 五つの影が、同時に動いた。


 音はない。


 気配も残らない。


 ただ、そこにいたはずの存在が――


 次の瞬間には、消えていた。


 林は、元の静けさを取り戻す。


 風が吹く。


 葉が鳴る。


 それだけだ。


 何も変わっていない。


 だが。


 確実に。


 何かが、動き始めていた。


次回

第19話 1秒の予兆




第18話を読んでいただきありがとうございます。


今回の回では、未来の能力の“使い方”が大きく前進しました。


これまでの「1秒で強くなる戦い方」から、

「1秒で位置を取る戦い方」へ。


ほんのわずかな変化ですが、

今後の戦闘ではこの差が決定的な意味を持ってきます。


そしてラストでは、

新たな脅威――五影が動き始めました。


未来の成長と、

迫り来る敵。


ここから一気に物語が加速していきます。


もし面白いと感じていただけたら、

ブックマークや感想などで応援していただけるととても励みになります。


次回もぜひお付き合いください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ